<<医学辞典>>

 

  【読んで楽しい薬理学】
やさしい薬理学 薬の知識のない人が読んでもわかる“くすり”はなぜ効くのか?
やさしい薬理学自律神経編 交感神経と副交感神経の解説(図入り)
毒舌薬理学 かなり辛口。医療関係者向け、でも一般の人にも知ってほしい“くすり”の話
無駄口薬理学 ちょと専門的だけど、楽しく読める“くすり”の話

 

療法辞典

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A AED:automated external defibrillator
  Add-back療法:子宮内膜症
  ADFR療法:骨粗鬆症
  ALK:anaplastic lymphoma kinase 
  AIDS治療薬
  ATM療法(潰瘍性大腸炎)
B Basal-bolus療法
  BCM:Biochemicalmodulation
  BOT療法(basal supported oral therapy)
C C型肝炎の最近の治療法
  CAPD:Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis
  CPAP:continuous positive airway pressure
D DCワクチン療法
  De-escalation
  DHP:血液吸着法
  DMSO:アミロイドーシス
  DNAチップ
  DNAワクチン
  Drug challenge test
E ERT
  ESWL:extracorporeal shock-wave
  ex vivo遺伝子治療法
F Forced diuresis:FD
G Gene gun-mediated immunization
  Genotype Ib(C型肝炎)
  GI療法 / GIK療法
  GVL効果:白血病
H HAART:highly active antiretroviral therapy
  HD:血液透析
  HF:血液濾過 / HDF:血液透析濾過
  HOT:在宅酸素療法
  HRT:ホルモン補充療法
  HSE局注法
I IFNANK療法
  Inoiator:急性心不全
  Intervention
  IUS:子宮内避妊システム
  IVIG療法
LCAP:leukocytapkeresi
M MBT:片頭痛等
  MDT:Maggot Debridement Therapy
N NKT細胞療法
  NMDA拮抗薬:難治性慢性疼痛
  NRT:ニコチン置換療法(禁煙)
LASIK
  Low-dose FP療法
O OAC療法(3剤併用療法承認内容の違いについて)
  O.D.とリズミック錠
  ODT(閉鎖密封療法)
  OPAT
  Opioid switching & rotation
  ORS:出血性大腸炎
P PAIT小型肝癌
  PBSCT
  PCA:患者管理鎮痛(無痛)法
  PDT:photodynamic therapy
  PEG−IFN:C型慢性肝炎治療
  PEIT:小型肝癌
  PET:positron emission tomography
  PK/PDモデリング個々の患者に見合った与薬法の設定
  PPIで副鼻腔炎が治癒
  PRK  (RK)
  PTCA
  PUVA療法
R RFA:経皮的ラジオ波焼灼療法
SCT:造血幹細胞移植療法
  SNL:センチネンタルリンパ節
  SPA〜末梢(神経)刺激療法
  SSP(silver spike point)療法〜刺さない鍼
T TENの治療
U Unani medicine
W Wolff-Chaikoff効果:甲状腺中毒症
  WBPに基づく慢性創傷の治療
 
アダカラム
  アドバック療法(スプレキュア)
  アトピーはなぜ治らなかったのか
  アフェレーシス
  アロマターゼ:乳癌
  アンチセンス法
  安息香酸ナトリウム注:高アンモニア血症
イオントフォレーシス(イオントフォレシス)
  イーカム
  イノダイレーター
  イフナック療法
  イレウスによる便秘対策
  インクレチン療法
  インターベンション
  インターフェロン療法一覧
  インターフェロン療法の落とし穴
  インプラント:聴覚障害
  遺伝子銃法
ウジ虫治療
エキシマレーザー
  エピペン:アナフィラキシーの治療
  エンピリックセラピー
  嚥下補助剤:嚥下困難
オステオパチー
  オーダーメイドの医療
  オリーブ葉エキスの病原微生物に対する作用
  オピオイドローテーション
オピオイド・スイッチング・ローテーション
カイロプラティック
  カウフマン療法
  カテーテルアブレーション:不整脈
  カルジオバージョン:不整脈
  活性炭による薬物中毒(誤飲)の治療
  花粉症治療薬剤の選択法
  花粉症の初期療法の意義とその実際
  かゆみとオピオイド受容体
  川崎病は猩紅熱症候群?!
  含銜法(がんかんほう)
  肝機能障害と薬効
  患者管理鎮痛(無痛)法
  癌の休眠療法
  癌の兵糧責め
希酢酸洗浄の有用性(熱傷創に対する)
  偽妊娠療法(子宮内膜症)
  強化インスリン療法
  急性アルコール中毒での果糖静注の危険性
  狂犬病に感染しますか?(犬にかまれました) 
  急性中毒の診断と治療
  強制利尿
  ギンナン(銀杏)による中毒
クラッシュ症候群
  クライオセラピー
  グルカゴン:内視鏡検査の前処置薬
  グルコサミン:変形関節症
  グロブリン大量静注療法
ゲスターゲンテスト
  ケタミン療法:慢性疼痛
  ゲルソン療法
  経口から注射への切り替え:モルヒネ
  経口胆汁酸溶解療法
  経腸栄養療法時の下痢
  経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)
  血管新生療法
  血液浄化療法 / 血液吸着法 / 血液透析
  限外濾過
  減感作療法
コラーゲン療法(尿失禁の治療)
  ゴホンといえばPPI:慢性咳嗽
  コンセンサスインターフェロン:C型肝炎
  抗インテグリン療法:冠動脈硬化疾患
  抗ウイルス剤でめまいの治療
  抗ヘルペス薬の開始タイミングからの分類
  光線力学療法
  口内炎の予防(癌治療での)
こむら返り(筋クランプ)
サイクリングセラピー
  サリンガス中毒
  再生医学
  柴朴湯とパーキンソン病
ショックの対策(救急処置)
  子宮内膜症の治療法
  子宮内避妊システム
  自己末梢血幹細胞移植
  自殺遺伝子療法
  支持的精神療法
  自動体外式徐細動器(AED)
  瀉血療法(C型肝炎)
  しゃっくり(吃逆)の薬物療法
  術前化学療法
  食物繊維の生理作用
  初日強化療法(アミノ配糖体による)
スタンバイ療法
  ステロイド性骨粗鬆症の予防と治療
  ステント(冠動脈ステント)
  睡眠薬使用のコツ
  睡眠時無呼吸症候群の薬物療法
セルフ・エフェカシー
  セントトーマス液
  センチネンタルリンパ節
  生体リズムと薬物療法
  石灰沈着症にタガメット錠
喘息(気管支喘息)の治療
ダイエリー・サプルメント
  タイトレーション
  代替医療
チロシナーゼ阻害剤:皮膚のアザやシミ
  チロシンキナーゼインヒビター:慢性骨髄性白血病
  中毒(誤飲)時の処置方法
  腸内環境改善療法:潰瘍性大腸炎
デブリードメン
  低蛋白療法:パーキンソン病
  鉄摂取制限療法(C型肝炎)
ドラッグ・チャレンジ・テスト
  トランスレーショナルリサーチ
  トリガーポイント注射法
  ドレッシング剤(傷の治療)
毒・劇物中毒に対する応急処置
ニコチンガムの噛み方
  ニコチン置換療法
  逃げ込み療法(ダナゾール)
  尿路結石でのカルシウム摂取(食事指導)
脳温管理法(COX阻害剤を用いた)
脳低温療法
ハーブで癌治療
  パール指数(避妊)
  パルス療法
  歯の漂白
  白血球除去療法
  歯の漂白
  蜂に刺されたとき
ビオチン療法
  ピル / ピルの避妊以外の効用
  ヒルジンアナログ:急性心筋梗塞時の血栓溶解療法
  病態仮説の例
フロセミドの吸入療法
  不妊治療にインスリン抵抗性改善薬
  不眠症
ボツリヌス療法
  ポドフィリン:いぼ(疣)、尖圭コンジローマ
  ホメオパシー(ホメオパチー)
  ポリカルボフィルCa:過敏症性腸症候群
  ホルムストローム療法
  ホルモン補充療法
膀胱内注入療法
ミノサイクリン(ミノマイシン)の抗リウマチ作用
ムコソルバンの抗インフルエンザ効果
  無月経の治療
  虫歯の治療としてのリプレイスメントセラピー
メトロニダゾールによる臭気管理
  メニエール病の生活指導
モルヒネの吸入療法
 
矢追インパクト療法
ユナニー医学
葉酸と高齢者の肺炎
予防医学
リエゾン療法
  リスプロインスリン
  リドカインジレンマ
  リボザイム医薬
ルゴール液の内服:甲状腺中毒症
レスキュー(癌の突出痛の鎮痛) 
  連続携帯式腹膜透析(CAPD)
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オーファンドラッグ

1991年4月1日号 No.84

{参考文献}OHPニュース 1991.3

 オーファンドラッグ(Orphan drug)とは、極めて希な疾病の治療に用いられる薬品のことです。

 医薬品メーカーにとっては、開発しても利潤が見込まれないため、積極的な研究がなされない場合が依然には多くありました。

 1983年米国でオーファンドラッグ法が制定され、この中で希な疾病とは「患者数が20万人以上または20万を越えているにもかかわらず、医薬品の売上高から研究費、開発費が回収できない疾病である」と規定されています。

 我が国では、1985年厚生省により希な疾患とは、「極めて発症数が少ない疾病、適切な代替医薬品及び治療方法がないこと、医療上の必要性が高く、早期に承認取得が望まれるもの」と規定され、これらの条件を満たすものを希用薬としています。

アルグルセラーゼ:ゴーシュ病T型の諸症状(貧血、血小板減少症、肝脾腫、骨症状)の改善
アルベンダゾール :包虫症
インドメタシンNa:未熟児の動脈管開存症の保存療法(水分制限、利尿剤等)が無効の場合
ウサギ由来ヒトTリンパ球:重症・中等症再生不良性貧血
免疫グロブリン
ウマ由来抗ヒト胸腺細胞:重症・中等症再生不良性貧血
-免疫グロブリン
A型ボツリヌス毒素:局所性ジストニア(眼球痙攣、斜頸)、顔面痙攣
塩酸トリエンチン:ウイルソン病(D−ペニシラミンに不耐性の場合)
塩酸バンコマイシン:メチシリン・セフェム耐性の黄色ブドウ球菌による腸炎
乾燥BCG(膀胱内):表在性膀胱炎、膀胱上皮内癌
コルチコレリン(ヒト):視床下部・下垂体・副腎皮質系ホルモン分泌機能検査
ザルシタビン:エイズ治療前のCD4リンパ球数500/o3以下の症候性・無症候性HIV感染症
シクロスポリン:再生不良性貧血(重症)、赤芽球癆
:ネフローゼ症候群(頻回再発型、ステロイド抵抗性)
タクロリムス水和物:骨髄移植でのGVHDの治療
:腎移植での拒絶反応の抑制
ダントロレンNa :悪性症候群
トレチノイン :急性前骨髄球性白血球
ペントスタチン:成人T細胞白血病、リンパ腫、
ヘアリーセル白血病の自覚的、他覚 的症状の緩解
メカセルミン:インスリン受容体異常症A型・B型、脂肪萎縮性糖尿病、妖精症、ラブソン・メンデンホール症候群での高血糖、高インスリン血症、黒色表皮腫、多毛の改善
:成長ホルモン抵抗性の成長ホルモン単独欠損症タイプA、ラロン型小人症
メサラジン:潰瘍性大腸炎(重症を除く)、クローン病
ピシバニール :リンパ管腫

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ニッチバスター薬
ブロックバスター薬

 ニッチ(niche)とは特定分野や隙間市場のことで、ニッチバスター薬とは限られた患者で薬効を示し、商業的にも成功した薬のことです。

 ブロックバスター薬は、ピカ新ともいわれるようにどんな患者にも同じような効果を示し、その対象疾患では、ダントツの売り上げのある医薬品のことです。

 しかし、ブロックバスター薬は、ジェネリック医薬品により、売り上げが落ち、またそれらを超える新しいブロックバスター薬の開発が困難になってきています。

 そこで、今後の医薬品開発としてニッチバスター薬の開発戦略への移行が注目されています。既に成功している例としては癌の分子標的治療薬イマチニブがあります。
                             出典:日本病院薬剤師会雑誌 2009.3等


<医学辞典>

小児医薬品のオフラベル問題

 オフラベル医薬品とは、対象患者に対して添付文書に適応症、用法・用量が記載されていない状態で使用されている医薬品

 小児に使用される医薬品では圧倒的に頻度が高くなっています。

 小児医薬品のオフラベル問題の根本原因は、小児医薬品の収益性の悪さにあります。

 出典:日本薬剤師会雑誌 2005.12


コンパショネート・ユース制度
compassionate use
 

 Compassionateとは、「憐れみ深い、情け深い、同情的な」という意味ですが、「重篤な疾患で、代替治療法が無い場合などについては、人道的見地から、限定的に未承認薬の製造、輸入、販売などの禁止を解除する」というものです。


 米国で重篤な疾患に対し代替治療法の無い場合に限り、未承認薬を合法的に使用できるようにする人道的な制度をコンパショネート・ユース制度といいます。

 日本では、治療を目的とした医師あるいは患者自身による個人輸入は認められていますが、個人輸入の手続きは非常に煩雑なことから、厚生労働省の委員会で人道的な見地から、一定の条件を満たす場合に限り、製薬会社が製造・輸入・販売できる制度を検討すべきとする提言がまとめられつつあります。

 出典:メディカル・トリビューン 2008.4.10 等

 

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