 |
基本的性格
比肩 敗財 劫財 食神 傷官 偏財 正財 偏官 正官 偏印 印綬
比肩星
比肩は「自我」と「分離」を表す星です。この星の人は自我・個性・主体性が強く、物事をクールに割り切る竹を割ったような性格です。物事にとらわれずにあっさりしていまが、マイペースで独立独歩の道を行く人が多く、協調性に欠け孤立する場合もあります。芯が強い人なので苦労負けしません。返って苦労によって人格も磨かれ、人の情も分かる人間になるれますが、甘やかされて気まま勝手に生きると自己中心で手に負えない人間となって凶の面が多くなってしまいます。月上に比肩がある人は親元を遠く離れたり、海外に行く人もあります。財を剋するので金銭的なトラブルにも注意が必要です。
敗財星
比肩と同類の星ですから、自我が強く我がままな面があります。敗財は「弱気の失敗」という意味なので「いや」と言えず人情や環境に流されて、失敗しやすい面がありますので、特に金銭面にはルーズにならない様に注意が必要です。人の良さはありますが、性格や雰囲気に少し暗い影のある人が多く、運命的にも暗い面があり、特に中年期に金銭的な苦労が多い。我欲に走ると失敗しやすい星です。従って自己の欲には無欲でありながら、人の為に尽くす事を喜びとする生き方と、八方美人になろうとせずに、かえって無分別な人情を分別できる智恵を持つことによって開運して行きます。
劫財星
比肩と同類の星ですから、個性と自我が強く我がままな面があります。劫財は「強気の失敗」を意味し、良い意味でも悪い意味でも「ものに賭ける」という意味があり賭博的要素がありますので、大胆に冒険が出来る星です。根明ですが、大風呂敷を広げる場合もあります。財を流す星ですから、金銭的なトラブルの多い人生となりますし、特に月柱に劫財があるばあいは中年期を中心として苦労と浮沈の多い人生となります。官星が並べばある程度凶性を押さえますが、財星と並ぶと余計に金銭の問題が起こりますので金銭感覚が必要です。食神と並ぶと発達します。この星の人は石橋を叩いて下さい。
食神星
衣食住を表す福禄の星です。財を生ずる星なので一生食べる事には困りません。優しさと包容力と愛嬌を表す星なので平和主義者です。自分を表現することが下手な人が多く、鷹揚で何を考えているのか分からない所もありますが、人から愛される天性があります。大体美食家が多いので、肥満に注意して下さい。特に男性の場合は色情という意味が強くなりますので、男女の道を過って家庭を壊さないように注意して下さい。偏印と並んでいる場合は「倒食」となって福を壊してしまい、人生が万事にままならなくなりますが、財星と天徳貴人によって解除する事が出来ます。
傷官星
感受性が強く人の心を見抜いてしまう所があります。人を裁いて傷つけてしまう事もありますが、自分も傷つきやすい人なのです。壁に突き当たると弱いので、子供の頃からスポーツなどをして精神面を鍛えておくと良いでしょう。直感力とインスピレーションの星でもあります。特殊才能が伸び、印星と並べば学問芸能関係の才能が伸び、財星と並ぶと商才があります。傷官が悪く働くと怪我や事故運となり、或いは感情的でヒステリックとなり、果ては刃物沙汰となって刑傷刑罰や訴訟問題を招く人もあります。人を優しい目で見つめ、許す心を持てれば、自分の心も平安なものとなるはずです。
偏財星
優しさと家庭性を表す星ですが、男性が持つと迫力がなくなります。偏財は「流動の財」を意味しますので、理財と商才の星となります。人気運もあります。偏財は父をも表しますので、地支の強さによっても父親の運の強弱を判断する事も出来ます。女性には良い星で家庭的な人が多く内助の功を表す良き妻となりますが、比肩・敗財・劫財の類と並ぶと家庭運・財運とも凶となってしまいます。月上が財星なので受け身の形を取る人が多くなり、聞き上手となって、人の心をつかみ人気を得る人もありますが、「妾」という意味があるので男性の場合は色情の過ちに注意が必要です。
正財星
「固定の財」を表します。一生食べるのには困らない財運をもっています。サラリーマン的な生き方をする人が多く。性格は生真面目で、多少、情が硬い所もありますが優しくて根は明るい人です。男性の場合は男としては迫力に欠けてしまいますが愛情深い人が多く、主体の立場に立つより、相対的(受動的)立場に立とうとするのでトップより二の位置に立った方がこの人の特性が生きるようです。トップとしては決断力と決裁力に欠ける点が欠点です。女性には良い星で、良妻となりよく仕えてくれます。宿命的に扶養の義務があり、夫や舅姑に仕えないといけない立場に立ちやすいのです。多少けちです。
偏官星
正義感が強くプライドも高く、じっとしていられない行動力のある人です。好き嫌いもハッキリしていて、プライドを傷つけられるとすぐカチンときます。動きまわっていたほうが活々する人なのでデスクワークには向きません。曖昧さを嫌い常に目的観に徹します。義理人情に厚く、頼まれると嫌と言えない人です。感情の起伏も激しく激情家で熱しやすく冷めやすい所もあります。好奇心が探求心となって道を極めようとする人もいます。偏官は地位名誉の移動という意味があるので、会社を転々としたり、女性は離婚再婚を繰り返す傾向があり、女性の場合は強すぎて夫の運を壊します。未亡人も多い。
正官星
地位・名誉・プライドを司る星です。貴公子的で気品があり、ホワイトカラー的な生き方をする人が多い星です。正義感と責任感が強く、人の信望を得る星で、生き方は保守的な面が強く自己保身の傾向があるため、余り冒険的な事は好みません。プライドが高くツンとした所があり、冷たく見られやすいので、いつも腰を低くして行けば人の心をつかむ事が出来ます。特に女性は家庭の主婦としては納まらず、どうしても社会に出ざるを得ない場合がありますし、プライドが高く、なかなか主人に侍る事が出来ないので、凶の面が出てしまいます。いつも柔和謙遜を旨として下さい。
偏印星
学問・芸能を表す星で頭脳的な面が強く、内的精神的世界に関心を持つ傾向から思想性や宗教性の強い星です。数理という意味もあり数字を扱う仕事やコンピュータ等の技術職に携わっている人も多くいます。人とは少し角度の違う見方をもっているのでアイデアマンであったり、人の気づかない事に気づく才能もあります。細かく繊細な星なので、男としては迫力に欠けてしまいます。又「病気」という意味もあるので慢性病に注意が必要であり、特に食神と並ぶと「倒食」となり、食神の福禄を壊してしまい人生ままならなくなります。歳を取ると口うるさくなる点と、終始一貫性に欠ける点が欠点です。
印綬星
学問・芸能を司り頭脳労働的な星で、才能で生きて行く人が多いものです。古典芸能という意味もありますし、こつこつと努力する人でもあります。人からの援助引き立てがあり、良き理解者に恵まれる吉星です。本来女性の星なので、女性にあれば良いけれども、男性の場合は迫力に欠け、官星や比肩星が弱ければ迷いの多い人生となってしまいます。礼節を重んじ端正で上品な星でもあり人の信望が得られます。歳を取る程よく働いてくる星ですが、口うるさくなるのが欠点なので、「話し上手より聞き上手」になる事を心がけると良いでしょう。地支が旺相していれば母の恩恵を受けて育ちます。
*基本的性格に関する文章の知的財産権は、名古屋の「沙羅衣コーポレーション」中島学さんに帰属します。
これで、基本的性格の説明を終わります。
|