命式表のみかた
前ページまでに命式を構成する各星の名称や意味などを簡単に説明して来ました。今ページでは命式表全体のみかたを解説したいと思います。下表に干支の出し方のページの所でサンプルとして取り上げた、「1999年12月31日PM8:00」に生まれた人の四柱・命式を例題として具体的に解説して行きたいと思います。
命式全体 四柱 大運・流年 五行図 その他の星
全体の命式表

四柱
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年柱・月柱・日柱・時柱→ |
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2 |
天干と地支→ |
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天干変通星→ |
4 |
地支12運気星→ |
5 |
地支変通星→ |
6 |
生年月日時・性別→ |
左表に命式表における各星の個別の位置を表示しました。
前ページまでに、各星の意味については説明させていただきました。今度は、どの星がどの位置にあって他の星とどのように関連しているのかをグラフィックスで認識して欲しいと思います。
1〜6までには、それぞれの星や柱などが表示されています。鑑定の基本としては、四柱八星と天干・地支の変通星及び、その変通星のエネルギーを表す地支12運気星を第一の主体としてみます。
具体的には月柱の各星と時柱の各星との絡みをまずみて、それから年柱の各星をクロスさせて、その人がどのような特質・気質を宿命的に持っているのかを分析していきます。
また、年柱・月柱・日柱・時柱の人生に対する影響力の強さは、年柱が10%、月柱が30%、日柱が40%、時柱が20%です。
大運・流年
1 |
大運と流年→ |
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天干と地支→ |
3 |
天干変通星→ |
4 |
地支12運気星→ |
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地支変通星→ |
左表に命式表における大運と流年の位置を表示しました。
大運と流年も四柱の柱と同じように、上から、1.大運と流年、2.天干と地支、3.天干変通星、4.地支12運気星、5.地支変通星の順番で表示していきます。
干合や支合や三合会局(半局を含む)なども、大運および流年と四柱との関係で合する事を忘れないようにしましょう。また、上記の合は大運と流年との関係でも合します。
この男性の大運は月柱と全く同じになっています。これは、大運の解説のページで説明させて頂いたと思いますが、どんな命式を持った人間でも大運のスタート時点における柱は、月の柱と同じになる約束ごとがあるのでサンプルの男性も生まれ時点の赤ちゃん時代には大運と月柱が全く同じ星になるのです。
次に流年ですが、流年の柱はどんな命式を持った人間であろうと、性別や年齢の違いがあろうと、すべての人々の流年の天干と地支は同じになります。なぜなら、西暦2000年は全ての人間に対して、同じ干支になるからなのです。
ただし、天干変通星・地支12運気星・地支変通星に関しては、各人の日干によって変わります。
左表に命式表における五行図と格式名の位置を表示しました。
まず、このサンプルの男性の格式名ですが、「劫達の命」と言います。表示の場所としては、五行図の上段に表示されています。「劫達の命」とは、生まれながらにして宝くじや懸賞に当たる確率が高い宿命を背負っている、極めてくじ運の強いラッキーな格式と言えます。
次に、下段の五行図について説明致します。
円グラフの中に最上部から右回りに、「木・火・土・金・水」と表示され、それぞれの位置に星や化気の合が配置されています。●が変通星で、△が干合と支合と半局で、▲が完全三局となります。
サンプルの男性の場合、「火」の位置にVマークがあります。これは、この男性の日干五行が「火」という事を表しています。例えば、日干五行が「水」の人の場合ですと「水」の位置にVマークが付きます。全ての人はVマークの位置の五行を「自星」として、右回りに「泄星」、「財星」、「官星」、「印星」を各五行に配置されます。
サンプルの男性の場合で当てはめてみますと。
「火」の位置が自星(比肩・劫財・敗財)
「土」の位置が泄星(食神・傷官)
「金」の位置が財星(偏財・正財)
「水」の位置が官星(偏官・正官)
「木」の位置が印星(偏印・印綬)となります。
円の内側の星が生涯変わることのない宿命星で、外側の星は大運・流年によって移動・変化します。
最後に、円の外側にあるHxxの数字は平成の下一けたを表し、流年運を特定し年毎の運気の流れを鑑定していきます。サンプルの男性の場合、平成12年は「金」の位置になり、財星(偏財・正財)の流年運になります。
その他の星
左表に命式表にその他の星の位置を表示しました。
上段から「天徳星」、次に「羊刃」、次に「空亡」、次に「干支番号」、次に「納音」、次に「命宮」、最後に「月令」が表示されます。
「命宮」以外の各星の意味については、これまでに説明させて頂きました。「命宮」に関しては、さほど影響力がないものと思われますので、私の四柱推命では参考程度にして鑑定時にはあまり重視いたしません。
なお、その他の神殺・吉凶星に関しては、あえて表示する必要性が無いので表示致しません。
これで命式表の見方の解説を終わります。
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