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陰陽五行理論
1.陰陽思想 2.五行思想 3.陰陽思想と五行思想の融合
1.陰陽思想
陰陽思想とは、宇宙新羅万象を「陰と陽」の二つのカテゴリーに分類する思想です。概念的に言えば、受動的な存在・状態を「陰」と呼び、能動的な存在・状態を「陽」と呼びます。具体的に言えば、自然界において「陰」とは、暗・柔・水・冬・夜間・裏などを表し、「陽」とは、明・剛・火・夏・日中、などを表します。生物界で言えば、植物を「陰」に分類し、動物を「陽」に分類します。また、植物・動物のメスを「陰」に分類し、オスを「陽」に分類します。さらに、鉱物及び物質界すべてにおいて「陰と陽」の二つのカテゴリーに分類する事が出来ます。物質の基本単位は原子です。この原子を分解すると、「陰」的存在である電子と「陽」的存在である原子核に分類する事が可能となります。原子をさらに分解すると、物質の基本粒子であるレプトンとクォークに分解出来ます。レプトンとクォークの組み合わせが、物質の基本粒子における「陰と陽」の組み合わせになります。
すなわち、新羅万象ありとあらゆる存在は、全て「陰と陽」の二つのカテゴリーに分類されるわけです。
2.五行思想
五行思想とは、宇宙新羅万象を「木・火・土・金・水」の五つのカテゴリーに分類する思想です。具体的に言えば、「木・火・土・金・水」を臓器に当てはめた場合、「肝臓・心臓・脾臓・肺臓・腎臓」の五臓と「胆嚢・小腸・胃・大腸・膀胱」の五腑に分類出来ます。あるいは「目・舌・口・鼻・耳」の五官に分類出来ます。感情に当てはめれば、「怒・喜・思・悲・恐」に分類出来ます。指に当てはめると、「薬指・中指・人差指・親指・小指」に分類出来ます。自然界に当てはめた場合、「春・夏・土用・秋・冬」の四季及び土用に分類出来、「東・南・中央・西・北」の方位に分類出来、「青・赤・黄・白・黒」の五色に分類出来ます。地球規模で考えた場合、五大陸に分類出来、さらに、生物界を厳密に分類すると、動物界と植物界の他、モネラ界・原生生物界・菌界の五つのカテゴリーに分類出来ます。また、動物界を分類すれば、ほ乳類・鳥類・魚類・は虫類・両性類の五つのカテゴリーに分類出来るのです。
3.陰陽思想と五行思想の融合
陰陽思想と五行思想の融合により、宇宙新羅万象の根本理論をより詳しく解明する事が可能となりました。つまり、宇宙を二つのカテゴリーで分類する陰陽思想と、五つのカテゴリーで分類する五行思想を組み合わせる事により、より高度な数理を導き出す事が出来るようになりました。つまり、「2+5=7」のパターンと「2×5=10」のパターンを導き出せるようになったのです。
実例を挙げてますと、「2+5=7」すなわち7数理の場合、一週間の7曜日がそれに当たります。つまり、日・月曜日が「陽と陰」になり、残りの5曜日が五行に配当されます。「2×5=10」すなわち10数理の場合、十干がそれに当たります。つまり、五行を「陽と陰」に配当し「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の十干に分類します。
五行色体表(五行の配当表)
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木
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火
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土
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金 |
水 |
五臓 |
肝臓 |
心臓 |
脾臓 |
肺臓 |
腎臓 |
五腑 |
胆嚢 |
小腸 |
胃 |
大腸 |
膀胱 |
五官 |
目 |
舌 |
口 |
鼻 |
耳 |
五主 |
筋肉 |
血脈 |
肌肉 |
皮膚 |
骨随 |
五支 |
爪 |
毛 |
乳 |
息 |
髪 |
五季 |
春 |
夏 |
土用 |
秋 |
冬 |
五方 |
東 |
南 |
中央 |
西 |
北 |
干支 |
甲乙 |
丙丁 |
戊己 |
庚辛 |
壬癸 |
五色 |
青 |
赤 |
黄 |
白 |
黒 |
五志 |
怒 |
喜 |
思 |
悲 |
恐 |
五指 |
薬指 |
中指 |
人差指 |
親指 |
小指 |
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