方合・七殺・空亡(天中殺)
方合 七殺 空亡(天中殺)
方合(方角の合・あるいは方局とも言う)
方位 |
四季 |
五行 |
|
生 |
旺 |
墓 |
東 |
春 |
木局 |
寅 |
卯 |
辰 |
南 |
夏 |
火局 |
巳 |
午 |
未 |
西 |
秋 |
金局 |
申 |
酉 |
戌 |
北 |
冬 |
水局 |
亥 |
子 |
丑 |
|
|
|
|
|
南 |
|
|
|
|
|
巳 |
午 |
未 |
|
|
|
辰 |
4 |
9 |
2 |
申 |
|
東 |
卯 |
3 |
5 |
7 |
酉 |
西 |
|
寅 |
8 |
1 |
6 |
戌 |
|
|
|
丑 |
子 |
亥 |
|
|
|
|
|
北 |
|
|
|
|
春夏秋冬、各季節ごとの3支が揃う事により新しく五行の「氣」が化気するとみなします。また、春夏秋冬の各季節はそれぞれ五行に相対し、と同時に東西南北の四方位にも相対する事から「方合」(方角の合)と呼ばれています。
方合は三合会局とは異なり、2つの支のみの半合・半局は採りません。あくまで、3つの支が完全に合した状態でなければ方合とみなしません。ただし命式中に2つの支があり、大運あるいは流年に残りの支が現れた場合はその期間のみ方合の「氣」が化気されるとみなします。
*なお、私の場合「方合」はエネルギー・影響力が他の干合・支合・三合会局(三局)に比較した場合かなり弱い為、実際の鑑定に際してはあまり重視していません。
七殺
七殺とは、天干および天干変通星において、ある星を基準としてそこから七つ後の星との相関関係を表します。具体的には、下記の表に表した通りとなります。
基準の天干 |
甲 |
乙 |
丙 |
丁 |
戊 |
己 |
庚 |
辛 |
壬 |
癸 |
七殺の天干 |
庚 |
辛 |
壬 |
癸 |
甲 |
乙 |
丙 |
丁 |
戊 |
己 |
基準の変通星 |
比肩 |
劫敗財 |
食神 |
傷官 |
偏財 |
正財 |
偏官 |
正官 |
偏印 |
印綬 |
七殺の変通星
(別名) |
偏官
(匕殺) |
正官
|
偏印
(倒食) |
印綬
|
比肩
|
劫敗財
|
食神
(制殺) |
傷官
(迫害) |
偏財
|
正財
|
組み合わせの吉凶 |
凶 |
やや凶 |
大凶 |
やや吉 |
やや凶 |
やや凶 |
吉 |
凶 |
やや凶 |
やや凶 |
基準変通星と七殺変通星の組み合わせによる吉凶判断は上記の表になります。
基本的に七殺は相剋関係となり凶の組み合わせとなるわけですが、食神と偏官の組み合わせだけは食神が偏官の比肩に対する殺気を制する為(剋用の命)、吉の組み合わせとなります。
次に、偏官は自分自身を表す比肩を剋す為、凶の星となります。偏官の別名である匕殺(ひつさつ)とは殺すと同義語となり、比肩に対する凶害はかなり強いエネルギーを持つと考えられています。
七殺の組み合わせの中で最も悪い組み合わせは、食神と偏印の組み合わせとなります。衣食住と子供を表す食神に対して偏印が宝を壊す作用をする為、この組み合わせを特別に倒食と呼びます。
正官と傷官の組み合わせも凶の組み合わせとなります。これは官位を表す正官に対して傷官が迫害の作用を起こす為と考えられています。近年おきた凶悪犯罪の中で印象深い事件として神戸の小学生さらし首事件があります。この事件の被害者の小学生の命式が傷官・正官の組み合わせによる命式なのです。まさに迫害を表す、凶悪犯罪の被害者と言えるでしょう。
空亡(天中殺)
干支番号と空亡早見表
01.甲子 |
02.乙丑 |
03.丙寅 |
04.丁卯 |
05.戊辰 |
06.己巳 |
07.庚午 |
08.辛未 |
09.壬申 |
10.癸酉 |
空
亡 |
戌亥 |
11.甲戌 |
12.乙亥 |
13.丙子 |
14.丁丑 |
15.戊寅 |
16.己卯 |
17.庚辰 |
18.辛巳 |
19.壬午 |
20.癸未 |
申酉 |
21.甲申 |
22.乙酉 |
23.丙戌 |
24.丁亥 |
25.戊子 |
26.己丑 |
27.庚寅 |
28.辛卯 |
29.壬辰 |
30.癸巳 |
午未 |
31.甲午 |
32.乙未 |
33.丙申 |
34.丁酉 |
35.戊戌 |
36.己亥 |
37.庚子 |
38.辛丑 |
39.壬寅 |
40.癸卯 |
辰巳 |
41.甲辰 |
42.乙巳 |
43.丙午 |
44.丁未 |
45.戊申 |
46.己酉 |
47.庚戌 |
48.辛亥 |
49.壬子 |
50.癸丑 |
寅卯 |
51.甲寅 |
52.乙卯 |
53.丙辰 |
54.丁巳 |
55.戊午 |
56.己未 |
57.庚申 |
58.辛酉 |
59.壬戌 |
60.癸亥 |
子丑 |
*空亡とは天中殺とも称し、今から二十年ほど前に大流行しました。
上記の早見表をご覧になればわかると思いますが、干支を組み合わせた場合10個の干に対して12個の支が存在する事から、2つの支が天干の存在しない地支のみの存在となります。つまり「根無し草」のような存在となるわけです。
空亡は基本的に日柱の支を取ります。一部の流派によっては年柱の支を採る場合もあるみたいですが、年柱より生まれる空亡はエネルギー・影響力がほとんど弱い為、無視しても良いと思います。
私の場合、空亡は日柱の支のみを採ります。(具体的な例を出しますと、日柱が「甲子」の人の空亡は「戌亥」となります。)
命式中に空亡があれば運勢的に見た場合、若干弱くなりがちになります。また流年に空亡が現れた場合は、その年に関しては運気的にやや凶現象が現れやすくなります。 大運の空亡に関しては全く無視します。影響力は全く存在しません。
考え方として、空亡は天気で言えば「しとしと雨」程度の軽度の凶現象だと考えて差し障り無いと思います。「空亡=天中殺」を一時のマスコミを中心としたブームによってすさまじい凶現象だと考えている方がいらっしゃるかもしれませんが、実際にはそれほど強い凶現象ではありません。
空亡を命式中に持っていらっしゃる方、あるいは流年において空亡が現れる方は、ほんの少し身のまわりに注意しながら生活されれば良いと思います。その程度の凶現象です。
これで、方合・七殺・空亡(天中殺)の解説を終わります。
|