幸福・不幸の星
今まで変通星をはじめとして神殺吉凶星などいろいろな星の性質等について解説をしてきました。今ページでは幸福および不幸の側面に関して代表的な星の解説をしていきたいと思います。なお、占いサイトに来られるお客様のかなりの部分は女性である為、解説に関しては女性をメインとして幸・不幸の解説をしていきたいと思います。
天徳星 食神制殺格 傷官十式 日柱沐浴 日柱丙午
天徳星(天徳貴人&天徳合) 吉
上段の緑色の列は月支を表します。
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子 |
丑 |
寅 |
卯 |
辰 |
巳 |
午 |
未 |
申 |
酉 |
戌 |
亥 |
天徳貴人 |
巳 |
庚 |
丁 |
申 |
壬 |
辛 |
亥 |
甲 |
癸 |
寅 |
丙 |
乙 |
天徳合 |
申 |
乙 |
壬 |
巳 |
丁 |
丙 |
寅 |
己 |
戊 |
亥 |
辛 |
庚 |
「神・殺」吉凶星のページでも取り上げていますが、今回改めて最も幸福な星という意味で天徳星(天徳貴人&天徳合)を解説します。
変通星の食神星をはじめとして吉星と呼ばれる星は数多くあります。ところが、どんな条件においても100%吉運を発揮するかといえばそうではありません。例えば上記の食神星などは、偏印星と交わった場合には倒食となり大凶運となります。また、単独では吉星の部類に属する変通星などの場合でも、その星が同一五行に大過する場合には吉現象ではなく、凶現象が顕現する事となります。しかし、上記の天徳星(天徳貴人&天徳合)に関して言えばどんな条件であろうとも100%吉運をもたらします。それが故にこの星が大吉星と呼ばれるわけです。この星が四柱にある場合には、その人自身がご先祖様からのご加護が大変強いといわれます。それ故に突発的な不幸・事故が仮に起きたとしても、ご先祖様からのご加護によって最悪の事態は回避出来る可能性が高くなります。なお、この星が天干にある場合にせよ地支にある場合にせよ、変通星に変換した時に印綬星になる場合が最も吉運が強いとみます。これは印綬星という変通星には仏とか先祖という意味があり、天徳星(天徳貴人&天徳合)本来のご先祖様のご加護という意味合いが非常に強く顕現される事になるからです。
なお、この星が出た柱の地支12運気星に死・墓・絶や沐浴が現れた場合、あるいは変通星に変換した場合に自星(比肩星・劫財星・敗財星)が出る場合には吉運はやや劣るとみます。
また、上記の天徳星が四柱にない場合でも大運・流年・流月・流日に巡る場合はその期間のみ幸運をもたらすと言われています。例えば干支付きカレンダーをお手元に用意されておいて自分自身の天徳星をチェックされていれば自分自身オリジナルのラッキーディをチェック出来ます。
食神制殺格 半吉
食神制殺格に関しては前ページの事業運で取り上げていますが、今ページにおいては、特に女性がこの格式を持った場合における愛情問題に関しての考察をしていきたいと思います。(食神制殺格…四柱天干変通星のうち、食神星と偏官星がひとつずつ出ている命式を「食神制殺」の格式と言います。)
男性がこの格式を持つ場合と女性がこの格式を持つ場合とでは若干愛情問題に対する情念や行動形態が変化してきますので、ここでは女性に限定して解説していきたいと思います。
この格式を持たれた女性は非常に愛情の深い女性となります。深過ぎるくらい愛情が深くなります。その事自体は吉でも凶でもありません。ニュートラルといえるでしょう。一番深刻な形態としては、上記の格式を持った女性の右手の手相の感情線が太くカーブして人さし指と中指の真ん中の付け根にくっきりと到達している状態の手相を持っている女性の場合に、場合によっては深刻な状態が惹起する危険性が高くなります。食神制殺格を持っている女性の愛情面に関しては前記で説明していますが、上記の手相を持った女性も同様に愛情が非常に強く、また一人の男性に対して固執する傾向があります。つまり一人の男性を好きになった場合、その男性の事だけしか目に入らなくなりまわりが全く見えなくなります。頭の中にはその男性の事しか考える事が出来なくなります。それだけ特定の男性に対してのめり込むようになってしまいます。その事自体は前にも記述していますが吉でも凶でもありません。ニュートラルといえるでしょう。ただ問題なのは、その男性がロクでなしであった場合です。彼女が男性から弄(もてあそ)ばれて捨てられた時に他のタイプの女性とは違った行動を起こしやすくな
ります。つまり、愛情が深過ぎてのめり込む為、男性に捨てられた時発作的に自殺に走る傾向が最も高くなります。
本来、食神制殺格を持った女性は吉運と鑑定したいところですが、前記の特殊事情がある為、100%吉運とはいえないのです。最初の見出しのところに「半吉」とあるのは以上の理由からです。
傷官十式 半吉
四柱天干変通星のうち、傷官星と官星(偏官星・正官星)がひとつずつ出ている命式を通称「傷官十式」の格式と言います。
上段の緑色の列は日干を表します。
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木 |
火 |
土 |
金 |
水 |
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甲 |
乙 |
丙 |
丁 |
戊 |
己 |
庚 |
辛 |
壬 |
癸 |
傷官星の天干 |
丁 |
丙 |
己 |
戊 |
辛 |
庚 |
癸 |
壬 |
乙 |
甲 |
吉凶 |
半吉 |
凶 |
大凶 |
半吉 |
半吉 |
傷官星と官星(偏官星・正官星)は相剋関係にあり、星同士の相性は良くありません。特に傷官星と偏官星との相性は悪く、凶悪犯罪者に最も多い星の形となります。これは傷官星の凶象面であるヒステリックなところと、偏官星の凶象面である暴走するところが、絶えず心の中で衝突しているからです。
傷官十式の特徴として、十式という言葉が表す通り、日干10パターンによって吉凶現象の度合いが少し変わって来る事があげられます。上記の表にある通り、日干が土(戊・己)と火(丙・丁)で、傷官十式の宿命を持っている方は、特に精神修養が必要だといえます。逆に、日干が木(甲・乙)と金(庚・辛)と水(壬・癸)で、五行全体がまんべんなく安定されている方は凶現象に対して、何ひとつ心配する必要はありません。安定した人生を送れると思われます。
*ちなみに、オウム真理教の麻原教祖は日干「壬」の、神戸の小学生さらし首事件の少年Aは日干「辛」の傷官十式の宿命を持っています。
日柱沐浴 凶 *日干支が甲子・乙巳・庚午・辛亥になる場合には、日柱の地支12運気星が沐浴になります。
沐浴に関しては12運気星の意味のページで取り上げていますが、今ページにおいては、特に女性がこの格式を持った場合における人生全般の問題に関しての考察をしていきたいと思います。
本来沐浴には、「荒れる」とか「しごかれる」とかの意味があります。これを一人の人生に当てはめて見ますと、絶えず自分自身が誰かあるいは何かの組織・団体からしごかれている、あるいはネガティブな影響を受けている。このような状況だといえます。男女とも日柱沐浴の形態では上記のような現象がおきますが、男性よりも女性の方により多くの凶現象が惹起します。日柱沐浴の星を持って生まれてきた女性は生まれながらにして、少しやっかいな宿命を背負って生まれてきたと言わざるをえません。女性にとって日柱沐浴は欲しくない星といえます。
日柱丙午(ひのえうま) 凶
「ひのえうま」という言葉は若い方はご存じないかもしれませんが、身近にいるお年寄りの方に聞かれれば必ず知っていると思います。昔の格言に「ひのえうまの女は男を喰い殺す。」という格言がありました。表現としてはあまりにもオーバーかもしれませんが、本質的な意味としてはあながち嘘ではありませんので、日柱丙午(ひのえうま)の女性の宿命について考察していきたいと思います。
まず、世間一般の方々が言われる「ひのえうまの女」とは生まれ年が丙午生まれの女性を指します。直近でいえば、昭和41年生まれの女性たちです。私の四柱推命では、いわゆる世間一般の方々が言われる「ひのえうまの女」は無視します。なぜならば世間一般の方々が言われる「ひのえうまの女」とは生まれ年が丙午だからです。はっきり言えば、生まれ年の干支が何であろうが基本的には全く関係ありません。重要なのは生まれ日の干支が何であるかなのです。
生まれ日の干支が丙午である「ひのえうまの女」は、残念ながら宿命的にみて、女性としてはあまり喜ばしいとはいえない宿命を背負って生まれてきたと言わざるをえません。この星の特徴として、基本的に派手で見栄っ張りの星です。当然、金銭に関しても金遣いが荒くなります。衣装などもブランドものを好むようになり、メイクもタレント張りのメイクを好むようになります。その結果として最悪の場合、自分自身の収入だけではやっていけなくなり、金銭の為であれば自分の体を売るようになってしまう女性も中にはいらっしゃいます。一昔前のストリッパーやビニ本・裏本のモデルなどは、上記の星を持った女性たちがたくさん存在しました。今現在では性風俗が多様化している為、上記の星の持ち主の中で一部の女性たちは手っ取り早く金銭を稼ぐ為、あらゆる手段で性を売っている可能性があります。(例えば、生命保険・損害保険の外交女子職員さんで男性クライアントから契約を取る為、自分の体を使って成績をあげている方も存在しています。)
また上記の星を持った女性の基本的な性質としては、男勝りの強情さがあります。異性交遊においても自分から積極的にアプローチし、主導権も彼女たちが握ります。夫婦間においては、いわゆる「カカア天下」の状態といえるでしょう。もし、男性側が女性主導の関係をよろしくないと考える男性ならば、破局はかなり早い時期に訪れる事になります。
*以上、上記5つの星の形態について解説してまいりました。このほかにもいろんな形での幸福・不幸の形態はあります。数が膨大になるため、かなりはっきりとした形で吉凶現象が顕現される上記4つの形態についてだけ解説させていただきました。
これで、幸福・不幸の星の説明を終わります。
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