刑・冲・破・害
刑 冲 破 害
刑(三刑)
刑とは別名三刑といい、三局と方合の「生」「旺」「墓」をそれぞれ一対づつ組み合わせたモノを指します。詳しい組み合わせのパターンは下表にしるします。
矢印の方向は、刑す側と刑される側を表します。
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北局 |
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木局 |
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西局 |
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金局 |
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南局 |
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火局 |
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東局 |
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水局 |
生 |
亥 |
← |
亥 |
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申 |
← |
巳 |
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巳 |
← |
寅 |
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寅 |
← |
申 |
旺 |
子 |
← |
卯 |
酉 |
← |
酉 |
午 |
← |
午 |
卯 |
← |
子 |
墓 |
丑 |
← |
未 |
戌 |
← |
丑 |
未 |
← |
戌 |
辰 |
← |
辰 |
恃勢の刑(やや凶) |
寅巳・巳申・申寅 |
恩義無き刑(やや凶) |
丑戌・戌未・未丑 |
自刑(凶) |
辰辰・午午・酉酉・亥亥 |
礼無き刑(大凶) |
子卯 |
礼無き刑
「旺」同士の子と卯の組み合わせで、子から卯と卯から子との二重の刑により、刑の中で最も凶害のエネルギーが強くなります。凶害の現象としては他人に対する礼儀をわきまえず、恩に報いず友を売り肉親に害を与えると言われています。
自刑
礼無き刑の次に凶害のエネルギーが強いのが、「辰辰」「午午」「酉酉」「亥亥」の組み合わせで、凶害の現象としては自分で自分自身を刑する事から何事かが起きた時に突っ張り合う為、引くに引けず強引に前に出てしまい問題を惹き起こすと言われています。
恃勢(じせい)の刑・恩義無き刑
恃勢の刑は、「生」同士の寅と巳と申の組み合わせによって成りたちます。
恩義無き刑は、「墓」同士の丑と未と戌の組み合わせによって成りたちます。
この二種類の刑に関しては凶害のエネルギーがほとんど無い為、鑑定に際しては無視されても差し障り無いと思われます。
ちなみに意味としては、「恃勢の刑」は自己過信に陥り猪突猛進してしまい、失敗の憂いを見ると言われています。
「恩義無き刑」は冷酷無残な人間が多く、恩を仇で返すと言われています。
ただし、上記の二つの刑に関してはあくまで参考の為に意味を解説しただけであって、繰り返しになりますが、ほとんど凶害のエネルギーはありません。
冲(七冲)
冲とは別名七冲といい、刑・冲・破・害の中では最も凶害のエネルギーが強い組み合わせとなります。詳しい組み合わせのパターンは下表にしるします。
矢印の方向は、冲する側と冲される側を表します。
子 |
丑 |
寅 |
卯 |
辰 |
巳 |
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「子午」「卯酉」大凶 |
↓ |
↓ |
↑ |
↑ |
↑ |
↑ |
「寅申」「巳亥」凶 |
午 |
未 |
申 |
酉 |
戌 |
亥 |
「丑未」「辰戌」やや凶 |
「子午」「卯酉」の四正の組み合わせが最も凶害のエネルギーが強く、次に「寅申」「巳亥」の四偶の組み合わせが凶害のエネルギーが強く現れてきます。
土の地支同士である、「丑未」「辰戌」の組み合わせに関しては凶害のエネルギーがほとんど無い為、「冲して冲せず」と呼ばれています。
凶害の現象としては、変化・動揺・移動・戦争などの現象が起こり、吉運を破壊してしまうと言われています。
*干支同士の関係においては、天干同士が七殺の関係になり地支同士が七冲の関係になった場合を「天戦地冲」と呼び、凶害のエネルギーは最大・最高・最悪となります。
*ちなみに男女の相性を見る場合、お互いの日干支がこの「天戦地冲」になった場合は最悪のカップルとみます。
*男女の相性ではありませんが、最悪の相性という意味でひとつの例を提示いたします。
「方合・七殺・空亡(天中殺)」のページでも例題として取り上げました、「神戸の小学生さらし首事件」の加害者と被害者の二人の相性について取り上げます。加害者の日干支が「辛卯」。被害者の日干支が「乙酉」です。さて、被害者の日干「乙」に対して加害者の日干「辛」の相関関係は「七殺」。被害者の日支「酉」に対して加害者の日支「卯」の相関関係は「七冲」です。つまり彼らの相関関係は「天戦地冲」そのものだったわけです。
これで「天戦地冲」が最悪のカップルだという事を認識出来てもらえたと思います。
破 害
上記の二つ「破と害」の組み合わせに関しては、ほとんど凶害の影響力は存在しない為、実際の鑑定に際しては無視されても差し障りはないと思います。参考までに、下表に詳しい組み合わせを表します。
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子 |
丑 |
寅 |
卯 |
辰 |
巳 |
午 |
未 |
申 |
酉 |
戌 |
亥 |
破 |
酉 |
辰 |
亥 |
午 |
丑 |
申 |
卯 |
戌 |
巳 |
子 |
未 |
寅 |
害 |
未 |
午 |
巳 |
辰 |
卯 |
寅 |
丑 |
子 |
亥 |
戌 |
酉 |
申 |
これで、刑・冲・破・害の解説を終わります。
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