■ ソニー Sony MDR-1AM2

[周波数特性グラフ]


■SPL ■2nd D ■3rd D ■Impedance
測定環境 / Input 0.127Vrms(1mW)
Fig. Sony MDR-1AM2 Frequency Response
Left channel

■SPL ■2nd D ■3rd D ■Impedance
測定環境 / Input 0.127Vrms(1mW)
Fig. Sony MDR-1AM2 Frequency Response
Right channel

[仕様]

形式   オーバーヘッド(アラウンドイヤー)型 密閉・ダイナミック型
周波数帯域4Hz~100,000Hz
インピーダンス16Ω (@1kHz)
音圧レベル98dB/mW
ケーブル・プラグ1.2m 3.5mm マイク付き4極L字プラグ,1.2m 4.4mm 5極L字バランス対応プラグ
備考 2018年発売
メーカーサイトAmazon.co.jp

[レビュー]

ソニーの密閉型オーバーヘッドヘッドホンの代表機種のリニューアルモデルです。 品番からするとMDR-1Aの後継の位置づけだと思いますが, 相当変わった印象を受けます。

まず重量も装着感も相当軽くなって数段良くなった印象です。 ただしその代償としてモノとして値段なりの質感という意味で少し微妙な感じです。

そして音質ですが,MDR-1Aは正直ちょっと低音が重い印象があったのが, このモデルでは低音はもちろん出ているのですが,引き締められ,欠点であった重さがなくなりました。 さらに特徴的なのは高域で,かなり出ているのですが,シャリーンというような軽い振動板の独特の響きがあるように思いました。 振動板の存在を意識してしまうような鳴り方なので,ちょっとこれはやり過ぎじゃないの?と思うくらいです。

高域の出方に特徴があるため,やかましい曲では刺激的すぎて耳が痛くなりがちです。 一方,少し曇りがちの録音が多いクラシックでは,そういった音源でも比較的綺麗に気持ちよく聴かせてくれるので, 私としてはこれはクラシック向きだなと思っています。

MDR-1Aの後継機種とは思えない軽量級チューニングで一般ウケするのかなとは思いますが, 迫力を求めず小さめの音量で楽しむならば結構良いのではないかと思いました。

(記2018/04/01)