■ ゼンハイザー Sennheiser HD239

[周波数特性グラフ]


■SPL ■SPL[1] ■2nd D ■3rd D ■Impedance ■Impedance[2]
[1]疑似耳アダプターなし / [2]非装着状態 / 測定環境
Fig. Sennheiser HD239 Frequency Response

[仕様]

形式   オーバーヘッド(オンイヤー)型 オープン・ダイナミック型
周波数帯域16Hz~23,000Hz
インピーダンス32Ω
音圧レベル114dB
ケーブル・プラグ1.4m 片出し, 3.5mm ストレートプラグ
備考 メーカーサイトAmazon.co.jp

[コメント]

2015年6月時点の実売価格が約9,150円(Amazon.co.jp)。 ゼンハイザーとしては入門クラスの音楽用開放型ヘッドホンです。

小型のオンイヤーで側圧も緩く,耳にあたるスポンジも極めて柔らかく, とても軽くて着けていることを忘れてしまいそうなくらいの快適な装着感が最大の特長ではないでしょうか。 これは本当に魅力的です。

そして音質ですが,とても整ったフラットな音質です。 このサイズでこの低域の量感が出るのは少し驚きました。 高域は少し大人しい感じがするのと,ソースによっては少しモゴモゴ感があるものの,大きな不満はありません。 この小さなオンイヤーで,また,1万円を切る価格帯でこのバランスの良い,破綻のない音作りをするとは,さすがゼンハイザーです。 当然ながらHD650にクオリティは及ばないものの,大きな音質の傾向はHD650の流れを汲んでいるように思います。

オープン型なので音漏れは盛大にありますので,外での使用は注意が必要です。 逆に,外の音もほとんど遮られずに入ってくるため,閉塞感が全くないのも良い点です。 造りは価格相応かと思いますが,ポータブル用途を意識してかだいぶ細く頼りないのは仕方ないところでしょうか。

地味なヘッドホンですが,好きな機種の一つです。

(記2015/05/23) 新治具で再測定,レビュー改訂
(記2014/06/07)