■ ソニー Sony MDR-1ABT

[周波数特性グラフ]


■SPL ■SPL[1] ■2nd D ■3rd D ■Impedance ■Impedance[2]
[1]人工耳アダプターなし / [2]非装着状態 / 測定環境
Fig. Sony MDR-1ABT Frequency Response

[仕様]

形式   オーバーヘッド(アラウンドイヤー)型 密閉・ダイナミック型
Bluetooth対応
周波数帯域4Hz~100,000Hz (有線接続時)
インピーダンス24Ω (@1kHz) (有線接続時)
音圧レベル98dB/mW (有線接続時)
ケーブル・プラグ1.2m 3.5mm L字プラグ
備考 2015年発売
メーカーサイトAmazon.co.jp

[レビュー]

同社の代表機種MDR-1Aの兄弟機種で,Bluetooth対応のモデル。 同社が開発したBluetooth用のコーデック“LDAC”によって,Bluetoothでのハイレゾ対応を謳っています。 ここでは有線接続時のみの評価です。

音質の傾向は兄弟機種だけあってMDR-1Aに似ています。 しかし,能率がMDR-1Aよりも低く,また,低域の質感が異なります。 こちらの方が低域に締まりがあり,逆に量感は控えめに聞こえます。 能率の低さと低域の量感の差によって,MDR-1Aよりも大人しめの音に感じられます。 また,このシリーズの特徴である解像感の高さもわずかに落ちるように感じられ, クオリティ面ではMDR-1Aに一歩譲るように思います。 個人的には音のバランス,低域の締まり具合から,MDR-1Aよりもこちらの方が好みかなと思いますが。

装着感ですが,Bluetoothモデルなので若干重いのは仕方ないとして, イヤーパッドがMDR-1Aよりも少し薄く,あの軽く柔らかい装着感はこのモデルではあまり感じられません。 決して悪くはないですが,MDR-1Aには及ばないです。

MDR-1Aの兄弟機種ですが,音質面でも装着感の面でもだいぶ異なるという印象です。

(記2016/02/27)