■ バウワース&ウィルキンス Bowers & Wilkins P7 Wireless

[周波数特性グラフ]


■SPL ■2nd D ■3rd D ■Impedance
測定環境 / Input 0.148Vrms(1mW)
Fig. Bowers & Wilkins P7 Wireless Frequency Response
Wired / Left channel

■SPL ■2nd D ■3rd D ■Impedance
測定環境 / Input 0.148Vrms(1mW)
Fig. Bowers & Wilkins P7 Wireless Frequency Response
Wired / Right channel

■SPL ■2nd D ■3rd D
測定環境 / Input -12dBFS(Vol. Max)
Fig. Bowers & Wilkins P7 Wireless Frequency Response
Bluetooth(aptX) / Left channel

■SPL ■2nd D ■3rd D
測定環境 / Input -12dBFS(Vol. Max)
Fig. Bowers & Wilkins P7 Wireless Frequency Response
Bluetooth(aptX) / Right channel

[仕様]

形式   オーバーヘッド(アラウンドイヤー)型 密閉・ダイナミック型 Bluetooth対応
対応コーデックSBC, AAC, aptX
周波数帯域10Hz~20,000Hz
インピーダンス22Ω
音圧レベル111dB
ケーブル・プラグ1.2m 3.5mmストレートプラグ
備考 2016年発売
Amazon.co.jp

[レビュー]

バウワース&ウィルキンス(Bowers & Wilkins / B&W)の高級ヘッドホン。 2016年の発売ですが,執筆時点(2018年)ですでにカタログからは消えています。 ただ,まだまだ市場では流通しています。 現時点の実売価格は5万円弱というところです。

まず周波数特性ですが,200Hz以下の低域が大きく盛り上がっているのが特徴で, 中域はややかまぼこ型,そして6kHz以上の高域が再び強くなるという,いわゆるドンシャリ特性になっています。 実際に音を聴いてみると,低域は深く沈むような質感で,中高域に被らないため量感の割に邪魔になりません。 高域はシャキッとして伸びがあります。 中域はやや弱いので,かなりドライな印象で,押し出しが弱く感じられるので, このあたりが好みが分かれるところかと思います。

前記の通りドンシャリでドライな音質ですが,意外に癖がなくフラット感があり, クラシック音楽などでも破綻なく自然な音色で聴かせてくれるので, 個人的には結構悪くないなと思いました。 うまく仕上げていると思います。

なお,Bluetoothとケーブル接続との音質差はあまり感じられませんでした。 パッシブの音質がここまでチューニングできているのは立派と思います。

装着感ですが,イヤーパッドの内側がやや小さく見えますが,装着してみると耳が圧迫されることもなく, 深さも適度にあるので良好です。 価格帯にふさわしい外観,質感を持っている一方,やはりやや重めなので,長時間の使用は少し疲れます。

(記2018/05/03)