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魚仙垂水本店(内装)              ご覧になりたい写真をクリックしてください


これは、荒磯料理店 うを仙の神戸垂水本店内装計画です。既存店舗の半分のスペースを改造して、今までの店のイメージを一蹴するようなアイデアを求められました。そこで、まず、空間のメリハリ、奥行感をつけることを主眼に起きました。次に、和食を食す空間として、やはり靴を脱いでくつろぎたいという、私の中にある根本的なところを、全面的に押出した客席にするべく、全席畳敷き、座卓形式にしました(実はみんな感じるところだったんです)。ただ、今回魚仙 中塚社長のご提案で、車椅子のお客様も利用できるようにと、テーブル席を一部設けました。さらに、トイレも改修し、車椅子対応のブースを新たに作りました。このことは、なによりもここで強調しておきたいところです。バリアフリー、グローバルデザインの潮流の中で、先を行くすばらしいことであったと思います。
 工期が15日間、既存のために発生する様々なトラブル、それら厳しい条件下、使用材料、工法の制限内で、なかなか心地よい食空間が出来上ったと自負しています。7月9日オープン以来、お客様の評判も上々のよう、後は、使う側からの様々なフィードバックを得ながら、時を経て空間がより熟成して行くのを見守って行きます。 今ここで営まれている日々の姿を見るとき、従業員の方々、お客様から、いかにこの店が愛されていたかがよく解ります。そして、今回の新店舗完成が、どれほどの期待を担っていたか、今更ながらにひしひしと伝わってくるのです。従業員の方の、お客様の、それぞれの笑顔を見ると、期待に少なからず応えられたかなと胸をなでおろし、設計者としての達成感に浸っております。(魚仙垂水本店のご紹介)