敷地はのどかな田園風景の広がる神戸市西区の、廻りを農家特有の母屋、離れ、倉、納屋などを構成する棟が連なり連なり増築され、一塊となった家々のなかにあります。 そんな中、今回はひと味違った風景を作りたいと考えました。 構造は、5mを越えるスパンを集成梁をかけ、柱は陸立ちがほとんどといった、あくまで木造にこだわりました。意匠では、周辺に馴染むように素材を選定しました。1階が農機具庫・車庫としてすべて取られたため、生活スペースがすべて2階になりました。それ故の広いバルコニー、そしてそれを十分生かし切るための深い軒を用意しました。
外壁:杉焼板タテ張り・上部化学漆喰塗り(黒)
屋根:日本瓦一文字葺き 軒先ガルバリウム鋼板
施工・株式会社丹田工務店