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それは施主のこんな一言から始まりました。「はやっていない美術館のような家にしたい」。理解できそうで、出来ない会話。でも、初めてお会いしたは、その言葉をネタに驚くほど会話は進みました。明らかに同じ価値観を共有した瞬間でした。建築を創造する上で最も大切な作業が、その日一瞬で完結してしまったような気さえしたのは、おそらく私だけではなかったでしょう。敷地は、高台にあり、北向き。南は山にふさがれ一見しては、見晴らしの他はそれ程良い条件ではなさそうですが、北側の安定した採光を確保すれば、逆にとても落ち着いた空間が作れると考えました。道路との高低差があるため、いくら窓をとってもプライバシーを侵されることもないので、列柱を思わせる外観に開口を埋込、積極的に解放された空間を作ることを試みました。また、見晴らしを十分に生かすためにリビングを2階に据えました。それでも、子どもたちの出入りが解るように、大きな吹抜でホールと、リビング、ダイニングを繋ぎ一体となった作りとなっています。子どもたちの笑い声や、2階のリビングでの様子が、家全体を包む、外観から受ける力強さや、厳格さとは裏腹に、家人の家庭的な暖かみを感じる家となっています。これは、三井ホームのプロジェクトでありますが、三井ホームらしくない、RCを思わせるデザインをしています。これは施主のご要望でもありました。私は、ハウスメーカーの家であってもカタログから飛び出した何かが出来るであろうと、この作品は語っていると考えています。これは完成までに努力を惜しまなかった関係者の力が結集した結果 でしょう。

三井ホーム株式会社神戸支店施工  インテリアコーディネーター 宮垣晶子  House of The Year2003優秀賞受賞