2016 年になった。今世紀も 1/7 を経過したことになる。
と思うと、もうそんなに、と感じるが、週に換算して「日曜日が終わりました」と言うと、始まったばっかり、という気になるから不思議である。この場合は次の日曜を待ちわびているからかもしれない。別に 22 世紀を待ったりはしていないからな。まぁ、この世界が 22 世紀を迎えられたらいいな、とは思うが。
先に 2015 年を振り返っておきたい。
まぁ、移動しまくった。
仕事で何度も呼び戻されたせいもあり、宮崎−秋田をなんと 8 往復。“Jet set”な人たちが見たら鼻で笑うような頻度だろうが、俺にとっては大変な回数。
その甲斐あって、11 月にゴダイゴのライブで上京したときはマイレージを行使、タダで往復できた。
でも、今回の帰省でまた一万マイルを超える見込み。
これに九州踏破が加わる。ちょっと 9〜10 月に詰め込んだ感じはするが、一応、九州・沖縄の全県に足を踏み入れた。
整理してみよう。
・福岡
2104 の夏、仕事がらみの資格試験で一泊して大宰府へ。2015/9、長崎・佐賀旅行の帰りに福岡空港を使ったので、昼飯くって通過。

これは大宰府の
門前町にある店。そのものずばりで手ぬぐいのお店。
ただ、大辞泉によれば「八犬伝」にも出てくる表現らしい。
博多に戻ると、山笠を運営する人たちは、持っている
てのごいで役割を
識別できるんだとか。
・佐賀
9 月に
一泊、明治の近代遺産をいくつか見た。
これは、
橋の駅ドロンパで見つけたお菓子。

「えつ」というのはカタクチイワシ系の魚の名前。
漁協では方言としているが、
Wikipediaを見ると標準和名のよう。
気になるのは「
フロフキ」の方で、聞いたことがある単語としては「風呂吹き大根」を連想するが、あれで不老不死が得られるとは思えないので別物だろう。
ググってみたら、佐賀市の
記事は、薬草の一種で「不老不死」の変形としており、また、佐賀新聞の
記事もそのように書いているが、標準和名としては「カンアオイ」であるらしい。
「
クロフキ」という呼び方があるようで、「黒蕗」と書くらしいが、これの変形じゃないかなぁ。「フロウフシ」が「
フロフキ」に変化するとはちょっと思えない。
・長崎
9 月に
佐世保で一泊。トルコライスと平和公園。

浜町の商店街のどこかで撮った。
「
フトーマワレ」は傘鉾に対して「大きく回れ」と言うかけごえらしい。「大きい」が「
太か」になる九州特有の表現。
・熊本
6 月に
オタク系展覧会を見に行ったほか、秋口に出張で一泊。

熊本城近くの熊本県立美術館のところにある謎の石碑。「
こけけむしゃ」って何。
調べてみたら、「謎の石碑」って言ってる記事ばっかりなのだが、
これが一番、詳しい。
2008 年にモニュメント (この石碑のことではない) を作った芸術家が、ご当地の言葉を入れて作った、というものだそうだ。道理で意味をなさないと思った。
「
こけけ」は「ここへ来い」で、「
むしゃ」は「武者」だが、「武者」に「ここに来い」とは普通は言わないよね。言えるのは、殿様くらいだろう。
尤も、様子のいい若い男性のことを「
むしゃんよか」と呼ぶから、若者に対する呼びかけだ、という解釈もできなくはないけども。
これはバスに貼ってあった。
・大分
9 月の
連休に一泊。地域のヒーローだと思ってた大友宗麟が意外に愛されていないことを知る。
臼杵の旧武家屋敷街で見つけた巨大石敢當。
Wikipedia では「主に沖縄県や鹿児島県」とあるが、大分にもあるわけだ。
こっちは、那覇で見かけたやつ。
・鹿児島
2 月に、宮崎から撤退したタワーレコードへ
CD を買いに行った。3 月に
秋田から新幹線で帰ってきたときに通過。夏に試験があって前のりするつもりだったんだが、桜島が活発になり観光どころじゃなかったので日帰りにした。結局、鹿児島だけ泊まっていない。

鹿児島中央駅前の商店街で。逆光で申し訳ない。
「
あいがとさげもした」というのは、テレビなんかでは耳にしたことがない言い方である。
・沖縄
10 月に一泊。主に古本屋巡り。海を見ないとね、と波上宮は行ったが、タクシーの運ちゃん曰く「あれを沖縄の海だと思うな」だそうだから、もう一回、行かないとな。
土産物屋で。

「
かなさんどぉ」が「好きです」とあるが、これはひょっとしたら、古語の「愛し
(かなし)」ではないだろうか。
宮崎県内については、全市町村はさすがに無理なので、市だけでも、と思っているのだが、えびのと串間が残っている。どちらも公共交通機関では宮崎市から直行するのが難しいので困っている。
最も気になっているのがこれ。

「青島街道」の読み方が「
あおしまがいどう」となっている。
ググると、九州独特の言い方だ、というような記事が見つかる。最も多くヒットするのは、福岡県筑紫野市の朝倉街道に関する記事である。駅があるせいだと思う。
9 月に
神戸にも行っている。要するに結構楽しんだわけだ。
「旅好き」なわけではない。その証拠に、マストなスポットに行ってないのに大して気にならない。
なんというか、乗り物に乗って別世界に行く、というのが楽しいんだと思う。これは、行きも帰りもワクワクしていることでわかる。
だが、その結果、自転車に乗れなかった。買い物や移動のためには乗っているが、遠出する隙がなくて、一度、青島に行っただけである。おかげで足腰がすっかり衰えてしまった。秋田に戻ってもすぐにはレース復帰できないね、こりゃ。
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第998夜「青おにの森の家にガッタンゴー」へ
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