ネタが積ん読状態になってる中、入手の順番が前後するが、今週は
もぐら氏の『見とこ行っとこ、トコトコ東海』。
前に
関西、
四国、
東京を紹介した。
その前に、そもそも「東海地方」ってどこよ、という話。
Wikipedia は、小学館の日本地名大百科を引いて、愛知・岐阜・三重・静岡という説明を最初に挙げている。テレビ・ラジオの区分は愛知・岐阜・三重とすることが多いが、国土交通省は長野・岐阜・静岡・愛知・三重としているそうだ。
この本が紹介しているのは、静岡・愛知・岐阜である。
いずれにしろ岐阜が入るのだが、岐阜って海ないじゃん、とか思ったりする。でも、前に名古屋に行ったとき、路線図眺めてて、名古屋と岐阜ってこんなに近いのか、と思ったことがある。JR で 30 分なんだもんな。秋田だと、新幹線乗っても大曲までしか行けないぞ。
ここでは、愛知さん (擬人化したキャラ) が三重好きなので、一緒に入れようよ、と再三、リクエストしている。
まず、その愛知。
ベタな方言はあんまりないが、「〜しよう」という意味の「〜
まい」は何回も出てくる。これって「ましょう」の変形なのかなぁ。『都道府県別 全国方言小辞典(
三省堂、2002)』によれば、尾張は「
行こまい」、三河は「
行かまい」だそうだ。愛知さんは「
行こまい」と言っている。
あと、あまりに有名な「
でら」。どうやら、「
どえらい」が変化した、割と新しい表現らしい。
話題として面白いのは、愛知の人はあまり酒を飲まないらしい、ということ。アルコール消費量は、全都道府県中 42 位だそうである。
*1
次が岐阜。
「飛山濃水」という言葉は初めて聞いた。
Wikipedia によれば、これは本来、山がちな飛騨と、大きな川が三つもある美濃との対立を示す言葉だったんだそうである。最近は、豊かな自然を表現する言葉として使われるそうだ。「
夢の超特急」みたいないもんか。
「
かわいい」という表現が出てくる。これは“lovely”ではなく“miserable”、「可愛そう」という意味。
織田信長の城があったのは金華山という山らしい。宮城にも金華山がある。同じ名前なんで、たとえば漢とか唐とかの時代の中国に金華山ってのがあってそれにあやかってつけたりしたのかと思ったが、岐阜の方は花が咲きそろうと金色に輝いて見えることから、宮城の方は金が取れたかららしい。
鵜飼の話も面白い。鵜の首のところを縛ってるのはご存じの通りだが、完全に塞いでるわけではないので、小さい魚は食べられる。そのせいで、小さいのばっかり狙う鵜もいるらしい。
最後が静岡。
一番面白かったのが、静岡と言えば、のヤマハの話。
地元の人は、楽器を作ってる方を「
ヤマハ」、オートバイを作ってる方を「ヤ
マハ」と呼んで区別しているらしい。後者は「ヤマハ発動機」という名前だから、連語による変化かと思ったが、どうもそうとも言い切れない感じがする。標準語ではどっちも「ヤ
マハ」だしな。
マークまで違う、というのは知らなかった。ホームページにロゴがあるが、発動機の方は‘M’の真ん中が下まで降りている (
ヤマハ、
ヤマハ発動機)。
もぐら氏がおでんを食べている時に、「
しゅんでて」と言っている。これは伊予弁で、「(味が) しみている」ということ。
「
やらまいか精神」という言葉が出てくる。ここにも「〜
まい」。どうやら静岡西部の言葉らしいから、愛知との接点はある。
徳川家康は三方ヶ原の戦いで敗走した時、その時のへこんでいる自分の肖像を描かせたのだそうで、それが「しかみ像」と呼ばれているとか。「顰像」という字らしいから、顔をしかめて (顰めて) いるのだろう (これが方言だと言っているのではない)。
ここ数年くらいだと思うが、人気の漫画作品は書店と出版社がタイアップして、購入特典として一枚分のおまけがつくことがある。「ペーパー」と呼ばれる。
俺は
ジュンク堂で買ったのだが、そのペーパーでは、以前、東海道新幹線「ひかり」が静岡で停車しなかったことを取り上げている。一方、人口規模の少ない山口では停まるのだが、それについて、山口には総理大臣という「名産品」がある、と言っていて、帰りのバスの中で大笑いしそうになった。
こないだ名古屋でゴダイゴのライブがあるけどどうしようかなぁ、という話を書いたが、やめておくことにした。
会場が小さいのと、こないだの大阪公演と間隔が近いから同じセット (曲の構成のこと) だったらやだなぁ、と思って。
モーニング未体験だから行ってみたいとは思ってるんだけどね…。