みんなの広場
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 アクセスされた方々との交流の場です。今月も次の3項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「12 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。
 11月は、気温がほぼ平年並みに戻りました。天気の方も、照ったり降ったりでしたが、読書にスポーツに、良い季節を感じさせました。北海道などからは雪の便りも聞かれ、冬支度に忙しいようです。
 いちょう、桜、柿などが紅葉した後で落ち葉となり、掃除が大変です。パンジーに加えて、シクラメン、ポインセチアなどクリスマスを飾る花も出揃いました。

1.「今月の追加内容」など
 1.1 今月の追加内容
  今月追加した内容の、ご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  三島由紀夫の40年目の命日にちなんで、「三島に負け続ける我々」という、鈴木 邦男さんの記事を載せました。

2. 11月のトピックス
 11月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 箱根の別荘
  
11月7・8日に、箱根友人の別荘へ1泊旅行に行ってきました。右の写真は仙石原の湿性花園から撮影した池、すすき、紅葉です。遠景は前回と同じ外輪山の「丸岳」で、左の山の頂上にアンテナの鉄塔が微かに見えます。
 2.2 ゴッホ展
  11月25日、六本木にある国立新美術館で開催中の標記の美術展を見に行きました。
 2.3 6人の会
  毎年暮れに、小学校の同級生数人が集まっています。

3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 「今月の追加内容」など
 1.1 「今月の追加内容」
 「8 ウオーキング・旅行」の「47 大田区の散歩道8 六郷用水」「6. 個別の水路」に「7 蛸の手から六郷水門西側」を追加しました。
 「9 趣味」の「5. 演劇」に追加したに「48 カエサル」は先月、日生劇場に見に行った幸四郎主演の演劇です。
 「11 興味あるリンク」には、「10.2 絵画」に「10.2.32 ゴッホ展」、「16 人物」に「16.12 三島由紀夫」を追加しました。前の項目は、この頁の「2.2 ゴッホ展」、後の項目は次項の記事に関連した内容です。

 1.2 新聞の記事から 三島に負け続ける我々」 鈴木 邦男 自決から40年「右傾化」の中身問う  作家・評論家
 あれは(戦争)だったのかもしれない。昭和45年11月25日、三島由紀夫は日本の現状を憂え、憲法改正を訴えて決起した。しかし自衛隊員に拒絶され、絶望して自決した。40年前の事件はそう思われている。
 しかし、違う。勝ったのは三島だ。三島の言った通りの日本になった。負けたのは我々だ。日本人すべてだ。そしていまだに敗戦コンプレックスを引きずっている。
 三島には未来が見えていた。自決の4カ月前に言う。「このまま行ったら『日本』はなくなってしまう」「その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな」経済大国が残る、と言った(「果たし得ていない約束」、サンケイ新聞 昭和45年7月7日付夕刊)。
 「でも、三島の叫びがやっと国民に届いたのだ」と言う人々がいる。最近は多い。三島が40年前に仕掛けた戦争の意味がやっと理解されだした。憲法改正を言う人が急に増えた。自衛隊を国軍にしろ。北朝鮮、中国の脅威に備え、国防を強化しろ。核を持て。徴兵制も必要だ。外国になめられるな。戦争も辞さずの覚悟で外国の圧力を跳ね返せ。……と実に勇ましい。また、愛国心が今ほど強調された時代もない。「右傾化」の時代だ。三島もさぞや喜んでいるだろう……と。
 だが、果たしてそうか。誤解してはならない。三島はそんな偏狭な、排外主義的な日本を夢見たのではない。自決の2カ月前、「あなたの考えている国って」という記者の問いに、三島はこう答えている。
 「創造力の煮えたっている国ですよ。一方じゃ刀をふりまわす、一方じゃ文化創造力が煮えたっている、つまり、エリザベス朝時代ですね」(朝日新聞 昭和45年9月22日付) そんな自由で、バイタリティーあふれる日本を夢みていた。40年前の衝撃的な事件を通し、日本と日本人の再生を願った。事件の背後にある、豊穣(ほうじょう)な、自由な、バイタリティーのある三島の世界に気づくべきだ。三島は何よりも、国民の精神を型にはめ、強制することを嫌った。
 三島は「楯の会」の中に「憲法研究会」をつくり、改正草案に「日本国民は祖国防衛の崇高な権利を有する」と書いた。同時に「国民は徴兵を課されない」と書いた。国防は名誉ある権利だ。義務にしたら名誉が汚れると思ったのだ。
 自衛隊二分論も言っている。半分は国土防衛軍にし、半分は国連警察軍にしろという。復古的な軍国主義者ではない。予言者だ。また、核を持つことにも反対していた。巨大な武器信仰によりかかり、国民の防衛精神が、そして人間がそこなわれることをおそれたのだろう。
 さらに、自決の2年前に、「愛国心」について、「官製のいやなことば 日本は『大和魂』で十分」と喝破している(朝日新聞 昭和43年l月8日付夕刊)。実に示唆的だ。愛国心と、いう言葉は、「どことなく押しっけがましい」とし、国の一員であるのに、「その国というものを向こう側に対象に置いて、わざわざそれを愛するというのが、わざとらしくてきらいである」という。
 白分一人がこの国からポンと飛び出して、この国を愛玩物のように見ている。そんな思い上がりに耐えられなかったのだ。また「愛」と言いながら、「国境を以(もっ)て閉ざされた愛」だ。これはおかしいという。今の日本は、そんな「いやなことば」が横行し、それを誇示し、押しっけている。愚かだ。「そんなことも分からないのか」と三島の叱咤(しっせき)の声が聞こえる。我々は、今も負け続けたままだ。

すずき・くにお
1943年生まれ。新右翼団体「一水会」顧問。著書に『遺魂』『右翼は言論の敵か』など多数。板坂剛氏との共著『三島由紀夫と1970年』を今月刊行。
(出典 朝日新聞 2010.11.25 夕刊)

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2. 11月のトピックス
 11月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 箱根旅行
 箱根には先月行ったばかりですが、11月7・8日に、箱根友人の別荘に集まり、近くのホテルに泊まる1泊旅行に行ってきました。
 今回は自家用車で、往きは小田原経由、帰りは御殿場経由でした。別荘に12〜2時に集まる予定で、10時過ぎに家を出て、ナビに頼って運転していたところ、たまたま箱根新道に入ったため、畑宿廻りとなり、旧道の一里塚を家内に見せました。7年前の東海道53次の1日目と先月のウオーキングで通ったところです。12時半頃別荘に着き、14時頃には12名全員が揃いました。友人夫妻が用意してくれたオードブルやワインで話がはずみました。7年前の記念行事の苦心談や、仕事に関する苦労話などです。
 二日目はほとんどの人が、仙石原の湿性花園に行きました。我々はそこで仲間と別れ、富士霊園で墓参りをして帰途につきました。
 2.2 ゴッホ展
  ゴッホ絵画は多分日本人がもっとも好きな画家の一人です。今回はオランダのファン・ゴッホ美術館とクレラー・ミュラー美術館の作品を中心に展示されています。中心となる作品はパリ時代に描かれた「自画像」で、点描でなく線描(専門的にはハッチングといい、色彩が線で構成されています)の作品です。良かった他の2点は、アルル時代の「アルルの寝室」とサン・レミで描かれた「アイリス」です。今回は日本にもある「ひまわり」などは展示されていませんが、時代順に並べた展示方法や、その絵ができるまでのデッサン(素描)の展示などにより、やはり見ごたえがありました。
 2.3 6人の会
  今年の集まりは、11月30日に昼食会を開きました。いつものメンバーと違って、初めてK君が参加しました。彼は明治維新の薩摩の大物の末裔で、米国の大学を卒業したこともあり、歴史には詳しく、普段は聞けない話をしてくれました。実は秋にNMCの「歴史に学ぶ会」にも参加してくれ、大変含蓄に富む話をしてくれました。単に親睦を深める会から、勉強会に少し舵をきったようで、ためになる会合でした。

3 来月の予定
 3.1  ウオーキング・旅行
  「8 ウオーキング・旅行」に「六郷用水個別水路 『鮹の手から南前堀緑地』」を採り上げたいと思います。これで六郷用水はすべてのコースを取り上げたわけです。
 3.2  趣 味
  「5 本の紹介」に、シェル・シルヴァスタイン 村上春樹訳「大きな木」を載せる予定です。
 3.3 リンク集
  「興味あるリンク」を、少しずつ追加したいと思っています。

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[Last Updated 12/31/2010]