[[[ ホノルル '05遠征記 ]]]
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=== 3日目 ===

レースのレポート

      
     スタート地点へ向かう行列、コナミに吸収された       でんでんさん兄妹

           
   
左:タムケンさん(めちゃイケ準レギュラー?) 右:寛平リーダー    エイエイオー

 チームぴあテント
 と言うわけでレースのほうは散々な結果に終わってしまった。それでもホノルルの風は湿った心を爽やかに乾かしてくれるし、チームぴあのテントは、落ち込んだ気持ちをすくってくれるような雰囲気に満ち溢れている。顔を会わせるスタッフからおめでとうの声を掛けられ、『今年も早かったね』と褒め称えられているうちに、今回の結果が悪かったのかどうか分からなくなってきた。チームぴあで2番。ホノルルマラソンでの自己最高タイム。去年より悪かったコンディション。そんな事を考えると、力を出し切れなかった悔しさがある反面、あの状態で良く頑張ったなぁ・・・ と甘ったれた感情が湧いてきた。でもそれより何より、続々とゴールしてくるチームぴあの参加者を見ているうちに、自分自身の記録なんてどうでも良いような気持ちになってきた。いや、どうでも良くはないのだが、ひたすら完走!を目標に走り、それを成し遂げて感動の涙を流している人達の顔を見ていたら、今回の結果を正面から受け入れられる心の準備が出来てきた。これはこれで良しとしよう。 となれば気持ちを入れ替えて、食うっきゃない。テントに用意されていたうどんをすすり、おにぎりを銜え、トン汁を飲む。さらにJTBのブースへ移動して天ぷらそば、アイス、パンを貰ってきて、あっという間に平らげた。暫くは体重増加の心配なんかせずに食べまくろう。張り詰めた糸を一度緩めて、また次へ向けて頑張ろう!という事で気持ちの入れ替えを済ませた。

        
    
コース上のぴあ応援隊                      こんな風に応援されたら頑張っちゃうよね

 それからの数時間は夢見心地だった。寝転がったり、ゴールした仲間達と語り合ったり・・・ チームぴあのテントで過ごす、このひと時は1年の中で5本の指に入るくらいの至福のひと時だ。結局ゴールしてから、4時間ぐらいテントの中で過ごした。チームぴあの参加者達も殆どがゴールしたようなんで、そろそろホテルに戻ろうか!という事で、JTBのブースから送迎バスを利用してホテルへ戻る事にした。

        
    
ゴール直後のK枝、ゴールタイムを報告中?        寛平リーダー&サバンナ(シゲオ)と記念撮影

 
甘いものが・・・
 JTBのツアーだと色々な面で優遇されている。マラソン終了後のブースでは豊富な食べ物が用意されているし、ホテルまで送迎してくれるバスがあるし・・・ バスの待っている間にJTBのブースでハーゲンダッツのアイスを貰った。暫く甘いものを経っていたので滅茶苦茶美味かった。これで完全にスイ−ツ断ちのスイッチが切れた。アイスのあとは・・・ ということでバスを降りて真っ先に目に入ってきたのは、シェラトンワイキキホテルの車寄せにあるホノルルコーヒーカンパニーだった。ここでホイップクリームがたっぷりとのったカフェオレを購入。嬉しそうに持ってフロントの前を横切ったら、フロントのおじさんに”グッドチョイス”と声を掛けられた。部屋に戻り、ホイップクリームの甘さが体中に幸せを運んできた。さらに残っていたカステラも食べて一段落。シャワーを浴びてさっぱりとしたところで、ふと足元を見て嫌な事を思い出した。

        
    
毎年好評のクリスマスツリー

 
マメが・・・
 そうだ、マメが出来ていたんだ。このままだと明日のサーフィンに差し障るので処置しなければ・・・という事でベッドに腰を掛け、気休め程度に貼っていたバンソウコウを剥がした。今回出来たマメは単純なマメではなく、靴ずれ防止用の人工皮膚のようなテープを親指の付け根付近に貼っていたのだが、その周囲に出来ていた。一見それだけだったのだが、注意深く見てみると、実際は、人工皮膚の周囲のマメは破れて出血。さらに人工皮膚の下全体にもマメが出来ていることが発覚した。推測するに、マメ防止用に貼った人工皮膚(テープ)が大きな摩擦を生み、粘着面と皮膚の間にマメが発生。そのマメが徐々に勢力を広げていって、人工皮膚の周りにまで広がり、最後は人工皮膚と皮膚との境目が耐え切れずに破れて出血という過程を辿ったようだ。悪いことには、人工皮膚の粘着力が非常に強く簡単には剥がれない事だった。無理に剥がそうとすれば水ぶくれ状態の薄い皮をベリベリと剥がすことになってしまう。そうなったらサーフィンどころか、歩くのだってしんどくなる。慎重に薄皮を指で抑えて人工皮膚をちょっとづつ、ちょっとづつ剥がしていくが、痛みを伴うので、なかなか進まない。これ以上は無理でしょ?というところまで剥がして諦め、人工皮膚の剥がれた部分をハサミで切り取り、薄皮部分にワセリンをたっぷりと塗って、ガーゼをあててテーピングで固定する事にした。これで一応応急処置終了。きついシューズは履けないが、サンダルや緩いシューズなら何とかなりそうだった。歩くのは何とかなりそうだけど、サーフィンはどうなんだろ? かなり不安になっていた。

 
完走パーティーへ
 マメの応急処置を終え、暫く部屋でくつろいだあと、このツアーの締めくくりとなる完走パーティーへ出席するため身支度を始めた。パーティー会場はロイヤルハワイアンホテルのモナークルーム。海に面した抜群の景色、さらに超高級ホテルということで日本出発前から楽しみにしていた場所での完走パーティー。場所が場所だけに、Tシャツ+短パンは拙いでしょ・・・ ということで前日に購入したアロハシャツ+綿パンという無難な服装に着替えて出発。(出発と言ってもすぐ隣のホテルなんで5分も掛からずに着いちゃうんだけど・・・) ロイヤルハワイアンホテルはピンクパレスと呼ばれるだけあって、建物の外装から内装全てがピンク色で統一されている。クリスマスツリーもピンクなら、テーブルクロスなども全てピンク。この色彩感覚、最近建てた建物だと趣味ワル〜って事になるんだろうが、伝統あるこのホテルの場合は別。ワイキキビーチに建つこの建物は、"This is Waikiki."という風格さえ漂っていた。会場となるモナークルームはどんな部屋なんだろうと期待に胸膨らませて開場の時間を待った。

        
    
ピンクパレスの外装                       完走パーティーの食事(盛付にセンスがない)

 ”大変長らくお待たせしました。”という小倉さんの声で開場が許された。私たちのテーブルは、ステージから少し離れているものの、窓側でテラスへの出入り口付近だった為、ブッフェテーブルには近くて、まずまずの場所。モナークルームは予想通り高級な雰囲気を漂わせつつも、部屋全体が海に面したガラス張りになっているので、南国ハワイの気分は忘れさせない絶妙な作りになっていた。テラスはブッフェコーナーになっており、豪華で美味しそうな料理が数多く揃えられ、またデザートも山のように盛り付けられていて、”もうヨダレが止まんない!”状態。(ケーキはホールで次々に運ばれてきていた。)バーも設置されていて、オーダーすればカクテルも作ってくれる。景色は素晴らしく、ワイキキからダイヤモンドヘッドまで見渡せる絶好のロケーション。日が沈み、松明に灯がともり始めると、もうそこは”VIPの社交場”的雰囲気が漂い始めた。(それにしちゃ、みんな着ているものが安っぽかったけど・・・) こんな状態だったんで気持ちがすっかり舞い上がちゃって、ブッフェコーナーとテーブルの間を往復すること?回。デザートはこれでもか!ってくらい皿に盛り付けて食いまくった。さすがにこれだけ食べると、体重のほうがちょっと心配になったが、隣の席のうさぎ2さんいわく”一度体重を増やして足に負荷を掛けるのもトレーニングのひとつ”という言葉で完全に吹っ切れた。もうこれだけでかなり大満足。でも完走パーティーの本番は?ここから・・・

        
    
デザートコーナー                        盛り付けたデザート、欲張りすぎてぐちゃぐちゃ?

 食事&歓談タイムが終了すると、完走パーティーがいよいよ開宴。吉本若手お笑い軍団が登場し、会場を笑いの渦に・・・寛平ちゃんが登場すると、その渦はさらに大きくなって開場を包み込む。どこを見渡してもみんな笑顔。成績の良かった人も、悪かった人も、納得のいく走りが出来た人も、出来なかった人も、”まぁ良いじゃん、ここはハワイなんだから!みんなで楽しくやろうよ”って雰囲気になってきた。これがチームぴあの良いところだ。反省は日本に帰ってから・・・ とりあえずは盛り上がろう!ってな感じ。お笑い軍団のトークがひと段落すると表彰式が始まった。ちょっとドキドキ・・・

 まずは男女それぞれチーム内3位の人がステージに呼ばれた。次は2位。ステージに上がるのはこれが2回目。前回は2002年。このときは私が男子優勝、R555さんが女子優勝という事でアベック優勝となったが、今回は優勝がうさぎ2さんで、私が準優勝なんで、サムズアップのワン・ツーフィニッシュとなった。この間の2年もでんでんさん、うさぎ2さんが優勝しているので4年連続サムズアップが優勝し続けている事になる。まぁそんな事はさておき、ステージからテーブル席を見下ろすのは、とても気持ちが良い。”今の気持ちは?”とマイクを向けられたので、”師匠に続いての準優勝なんで滅茶苦茶嬉しいです。”とコメント。さりげなく、仲間どおしでの上位独占をアピールしておいた。ちなみに2位の賞品は2万円分の商品券だった。(優勝はランボルギーニ社製の自転車、3位はミズノウェーブライダ9)

     
     
ステージ上にて・・・

 チーム内の表彰が終わると、特別賞の発表、ゲームと続き、豪華賞品が飛び交った。中でも最もエキサイトしたのは、ぴあ社長提供、東京−ホノルル間ペア往復航空券を賭けたラストゲームだった。表と裏にそれぞれ”ぴ”と”あ”が書かれた札を掲げ、寛平ちゃんと同じ人だけ生き残るというゲームなのだが、敢え無く1回戦で撃沈した。そしてパーティーはクライマックスへ・・・ 小倉さんのジーンとくるコメントに目を潤ませ、この日の活躍をスライドで振り返った。BGMは知るひとぞ知る、隠れた名曲”Run Run Run 唄/間寛平”だ。映し出された参加者の素顔は同じ時間、同じ場所を共有した同士の心には響き渡る。思わずこみあげてくる熱いものをこらえ、終わりゆくお祭りに一抹の寂しさを憶えた。パーティー会場を去るときは、ぴあのスタッフ達と熱い握手を交わし、また来年の再会を約束して分かれた。

    
    
  完走パーティークライマックスのスライド
    
  画像をクリックすると見ることができます

 マイタイバーでケンジと遭遇・・・

 チームぴあ完走パーティーのあとは、サムズアップのメンバーで再集合。始めにも書いたが、今回はツアー会社がいくつかに分かれていたので、一緒に完走パーティーには出席できなかったのだが、折角一緒にハワイへ来てるんだからということで2次会を企画していたのだった。場所は同じくロイヤルハワイアンホテル内にあるマイタイバー(去年と同じ) ここは有名なカクテル”マイタイ”の発祥の地だそうだ。オープンテラスになっていて、松明に灯がともり、ワイキキの夜景を見ながらお酒を飲めるというハワイならではのビーチバーだ。”それじゃお疲れ様でした〜”と各々注文したカクテルで乾杯。話題の中心はやはりホノルルマラソンだった。よくそんなに話すことあるね?ってくらい次から次へと出てくる。そんな時、後ろでガタガタと椅子を動かす音が・・・ うるさいな!と思っていたらそのグループの中に坂口憲二がいた。マラソンスタートの時にスタート台から見下ろしていたのを見ていたので、TV番組の取材で来ているのは分かっていたが、まさか隣の席に来るとは。。。 その後は妙に背中越しの会話が気になっちゃって会話に集中できなかった。(ケンジは同席のスタッフらしき人にかなり熱く語っていた。トスポに密告しちゃうか? ちょっと酔っ払ってたみたい?) そんなハプニングもありながら、夜はふけていき気がつけば11時。さぁこれからどうする?当初の予定では、エッグスンシングスで3次会という案もあったのだが、ハノハノルームで食事したグループも、ぴあ完走パーティーに出席したグループも、お腹が一杯で別腹は持ち合わせておらず断念。また来年のお楽しみ。。。かな? ということで今宵はここでお開き。ホテルに戻ってシャワーを浴びてお休み。長くて中身の濃い1日でした。

    
    
お好みのカクテルで乾杯