[[[ ホノルル '05遠征記 ]]]
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=== 4日目 ===

 
至福の朝食
 今朝も目覚めの音楽はケアリーだった。ハワイにぴったりのあまーい歌声で爽やかに目がさめた。ベッドから起き上がると早速、冷蔵庫をあけてスターバックスのコーヒー牛乳をゴクリ。これで完全に目がさめた。今日は午前中サーフィンだから・・・ということで早めの朝食を食べにパークカフェへ。入り口にはホノルルの地方紙が置かれていたので1部手にとり、席に着いた。席に着くとすぐにコーヒーを注ぎにやってくるという相変わらずのサービス。お話好きのおじさんは新聞を開き、こいつが優勝したんだよみたいな事をしゃべりながら、前日のホノルルマラソンで優勝したムインディ選手の写真を指差した。そうそう、この新聞を貰った理由は、男女別上位200名?の記録とか種目別上位20名の記録などが載っているからだった。実はこの時点では、まだ自分の順位が分からなかったので、結果を楽しみにしていた。注意深く探していくと、”あったー!”種目別20位の一番下に・・・ 種目別の20位ギリギリにランクインしていたようだ。タイムは納得いかなかったが、順位的にはちょっと満足。気をよくしてブッフェコーナーへ足を運んだ。

        
    
割と綺麗に盛付ができた???            フルーツもどっさり

 ”おー!あるある” この日もフレンチトーストがあった。メイプルシロップ用とココナッツシロップ用、計2枚を皿に載せた。これにコーヒーだけでも十分満足できちゃうのだが、卵料理、ポテト、ヨーグルト、サラダなど一通りをキープ。”やっぱり美味いねー”とつぶやいちゃうほど、このフレンチトーストはイケていた。マラソン翌日の程よい疲れ、青い空、心地よい空気、美味しい朝ごはん。些細なことではあるが、こんな事がとても幸せに感じていた。食事を終え、部屋へ戻ると、慌しくサーフィンの準備開始。と言っても、身支度はラッシュガードと海水パンツ。その上からTシャツを着るくらいだから、直ぐに終わる。問題は足に出来た巨大なマメをどう処置するか。人工皮膚のようなバンソウコウはシャワーを浴びたり、サンダルで歩いたりする度に、ちょっとづつ剥がれてきたが、まだ完全には剥がれきっていない状態。マメの中の水は殆ど抜けていて(おかげで靴下が何度も汚れた)、痛みは和らいだが、素足のまま歩けるほど、良い状態ではなく、まだ皮も柔らかくてプカプカ浮いているような感じだったので、昨日同様、ワセリンを塗り、ガーゼをあててしっかりとテーピングで固定するしか無かった。サーフィンをするのでテイクオフ?の時に何度も立ち上がるし、ボードから落ちて水にも漬かるだろうし、裸足でビーチを歩けば砂まみれになるだろうし・・・色々シチュエーションを考え、足をグルグル巻きにして頑丈に固定した。ちょっと大げさな感じがしないでもないが、これでも果たして本当にサーフィンが出来るの状態なのかどうか、かなり不安だった。傷口に塩水もしみそうだし・・・

    
    
部屋から見た山側の景色

 
ハンズヒーデマンサーフスクール
 サーフレッスンはカピオラニ公園近くにある、ハンズヒーデマンサーフスクールに申し込みをしていた。これが去年に引き続き2回目。その間、国内では一度もやっていないので生涯2度目のサーフィンとなる。ホテルまで送迎にきたバンに乗り込み、まずはショップへ移動。ここでまずレクチャーを受ける。1年ぶりだから復習の意味でもう一度最初からと思っていたが、何回目?と聞かれて2回目!と答えたら、ターンの方法なんか教わっちゃった。去年の感覚を思い出すだけで終わりそうだから必要ないと思うんだけど・・・ その後、順番にボードの上に立つ練習を行った。順番が回ってきたので思い出しながら、ひとつひとつの動作を慎重に行い、ボードの上に立つ。”うぅ・・痛い!”やっぱりマメのところがちょっと痛かった。まっでも海に入っちゃえば興奮して忘れちゃうかも?って程度の痛さだったのでちょい安心。
    
    
青い海、青い空、白い雲・・・

 レクチャーが終わると、ビーチへ移動。去年と同じニューオータニカイマナビーチがサーフポイントとなった。ここにある事務所に荷物を預け、着替えを済ませて、さぁ出発!二人一組で両脇にボードを抱えて波打ち際まで行き、ボードを水の中に入れてから、足首にリーシュをつけて準備完了。今回はサムズの仲間6名と外人2名の合計8名、これに対してインストラクターは日本人の女性1名と現地の男性2名の計3名。インストラクター指示のもと、パドリングして移動するのだが、これが結構ハード。普段あまり使わない上半身を使い続けるものだから、すぐに疲れる。置いてかれてはならん!ってことで必死に漕いで、ついていった。暫くすると、ようやく全体が停止し、いよいよサーフィン開始となった。

    
    
ホノルルの象徴?ダイヤモンドヘッド

 
ハワイ限定サーファー?
 ポイントに到着するとインストラクターが横一列になって待ち構えるので、適当に分かれて順番待ちをする。インストラクターは良い波がくるとサーフボードの後ろを押して、タイミングを知らせてくれるので、あとは一生懸命パドリングして波に乗る。そして波を捉えたな、と思ったら、うつ伏せの状態から、正座の姿勢に移行、さらに片ひざを立てて、体を横にひねって、立ち上がる。この動作を慎重にやっていけば、意外と簡単にボードの上に立てるのだが、これだと、浜に向かって、まっすぐ進むサーフボードの上に、ただ立っているだけで、コントロールしているとは言えないらしい? 今回は2回目と言うことで新たな技?にチャレンジした。それは波を捉えたら、出来るだけ早く立ち上がり、重心移動することでサーフボードの向きを変え、左右にターンするというものだった。でもこれを行うにはサーフボードが波から滑り下りている加速中に、立ち上がっていないと駄目で、惰性でボードが押し流されるような状態になってしまったら、いくら重心を移しても、ボードがぐらつくだけで、向きは変わらないのだ。スキーで言えば、加速するくらいの斜面なら、方向は変えられるが、減速してしまうような緩斜面になったらいくら体重移動しても方向は変わらないのと、同じ理屈なのだそうだ。ってことでチャレンジ開始!

 順番が回ってきたのでスタンバイの体勢に入った。インストラクターは日本人の女性。(別に選んだわけではない) まず1本目は去年の事を思い出して、慎重に立つ事を心がけて、波が来るのを待った。しかし、なかなか良い波が来ない。波待ちの間にインストラクターのお姉さんから、”その足を見ると昨日走られましたね。”と話し掛けられたんで、”えぇ一応・・・”と答えたら、”どのくらいで?”と聞かれたので、”3時間9分で”と答え終わるかどうかのタイミングで波が来た。”漕いで〜!”と言われ、必死に漕いだが、波が弱かった為、サーフボードは加速することなく海面を漂っていた。 1本目・・・不発。

 気を取り直して2本目。今度は現地の短髪兄ちゃんのところへ。すると直ぐに波が来た。今度こそ!の思いを込めて必死に漕ぐと、ググッと後ろから押されるような感覚。波を捉えたな!と確信したので、立ち上がるまでのルーティーンをひとつひとつ丁寧に行うと、苦も無くボードの上に立てた。海面をすべるように走るサーフボードの上に立ち、風を切るのはとても気持ちが良い。ターンなんかしなくてもこれだけで十分満足なんだけど。。。 さぁ気分が良かったのでもう1本!って事でポイントへ戻ろうとするが、インストラクターは遥か彼方。1本乗ると戻るのが大変なのだ。(ターンしないから浜へ向かってまっしぐらに進んでしまう。)

 3本目は長髪兄ちゃん。ちょっと欲を出してターンを決めようかと思ったら、案の定バランスを崩して海中へ・・・ その後も慎重に立てば、立てるが、急いで立とうとすると転落。の繰り返しで結局一度もターンは決められなかった。それでも満足だった。仲間たちと綺麗な景色、綺麗な空気、綺麗な海を共有しているだけで楽しかった。去年よりはちょっとだけ上達したような気もするし・・・ ハワイ限定サーファーはまた来年も戻ってくる。今度こそターンを決めに!

 
完走証受け取り
 レッスンが終了し、陸へ上がって着替えた。”寒っ”日陰にいるとガタガタ震えてしまうくらい寒かった。この時期のハワイは日向にいれば暑さを感じるが、日陰に入ると、とても涼しい。海に入って体温が下がっていたせいか、急に震えて来た。それでも日向に出て太陽にあたれば大丈夫。やっぱりここは過ごしやすい。迎えに来たバンに乗り、まずはショップへ戻った。ここでハンズヒーデマンのロゴ入りTシャツを貰って解散。”また来年もよろしく”と心で呟き、ショップを離れた。

    
    
ホノルルマラソンの戦利品

 ”じゃ行きましょうか!”ということでカピオラニ公園へ。レース翌日はカピオラニ公園にて完走証を受け取ることができるのだ。ナイキのスーベニアショップ裏へ回り込み、ゼッケン番号毎に分けられた列に並ぶ。順番が来るとボランティアのお婆ちゃんが笑顔で”おめでとう!”と言って完走証を手渡してくれた。1番だって1000番だって、10000番だって、みんなおめでとう。これがホノルルマラソンの良いところだ。走る人も、応援する人も、ボランティアの人も、みな達成感を味わう。Aloha Spiritsをここでも感じた。

 
テディーズ・ビガー・バーガー
 完走証を貰い、ナイキのスーベニアショップでTシャツを何枚か購入したら、お昼の時間になっていた。”どこで食べよっか?”と考えた末、カピオラニ公園のすぐ側にあるテディーズ・ビガー・バーガーへ行くことにした。ここのハンバーガーはビッグ,ビガー,ビッゲストと3種類のサイズがあり、ビッゲストは途方も無い大きさだ。K枝はビッグ、私はビガーを注文。サイドオーダーでポテト、飲み物はペプシを”To go(持ち帰り)”で注文した。注文してから焼くというスタイルなんで待つ事5分。出来上がったものを受け取って店を後にした。お店から道路を渡れば、カピオラニ公園なので空いていたベンチをキープして”戦闘開始” いかにも”アメリカ”って感じのハンバーガーに食らいついた。味はちょっと薄めだけど焼きたてだし、ボリューム満点でまずまずの評価。景色は良いし、吹く風は爽やかだし、これだけで味は3割増しになっちゃうなぁ・・・なんて思っていたら突風が! ベンチに置いていたポテトが見事に吹き飛ばされた。”あーーーぁ”とため息も束の間、公園内の木々の上から、”あれくれ”、”それくれ”、”みんなくれ”状態で待ち構えていた鳩やキヨキヨ鳥の大群が押し寄せ、あっという間に、鳥の大群に取り囲まれてしまった。鳥嫌いの(と言うか飛ぶ生物嫌いの)K枝は、不機嫌モード全開だったが、鳥好きの私は、まっいっかで済んだ。

 コールド・ストーン・クリーマリー
 ポテトの殆どは鳥たちに奪われてしまったが、ハンバーガーのサイズが大きかったのでとりあえずお腹は満たされた。このあとは夕食まで特に予定がないので、ホテルに戻り、ホテル近くのビーチでくつろごうと言うことになったのだが、その前に寄り道。今回まだ食べていないアイスクリームを食べなければということで、コールド・ストーン・クリーマリーへ。この店、最近日本にも上陸した有名チェーン店で、アイスクリームやトッピングを注文すると、凍った石の上でそれらを混ぜ合わせてくれる人気店だ。アイスの種類やトッピングは好きなように注文できるのだが、初心者なんで無難にお店の”オリジナルメニュー:バナナとキャラメルソースの何とかかんとか”を注文。こちらも”To go"でワイキキの海岸沿いにあるベンチに腰掛け、海を眺めながら食べた。味のほうはこってり系でボリューム感があり、Good!毎日食べ続けるのはちょっと・・・だがたまに食べるなら、こういうこってり系は最高。マラソン翌日、しかもサーフィンのあと、という気だるい状態には、たまらない味だった。 

 ハレクラニホテル前のビーチ
 ホテルへ戻り荷物を置いて、間髪置かずにビーチへと移動した。ここ数年は、最終日というと買い物に追われ、ゆっくりと海を眺めながら過ごす時間が取れなかったのだが、今年は買い物の時間を強引に削ってでも、捻出しようと言うことで”この贅沢なひととき”が叶った。照りつける太陽の元、キラキラと輝く海を眺めて、何をするでもなくボーっと過ごすと、時の経つのを忘れてしまう。これでビールでも飲めたら最高なんだけどなぁ・・・と思うのだが、ハワイでは公共の場での飲酒は禁止されているので、ミネラルウォーターで我慢。時間は午後3時。シェラトンワイキキホテルの前からカタマランヨットが出航していった。この双胴型ヨットのクルージングは約1時間半で大人1人$23で乗船できるらしい。船上ではマイタイ、ビール、シャンパン、ワイン、ソフトドリンクなどが飲めるそうなんで、来年は挑戦してみよっかな? それから暫く寝転がって海を眺めていたら、ウトウトしてしまった。このまま夕日が沈むまでこうしていたいけど、今晩はハノハノルームでのディナーを予約してあるので、引き上げることにした。

       
   
カタマランヨット。微妙に写真の角度が傾いている?    ビーチの脇に咲いていた

 ハノハノルーム
 ハノハノルームはシェラトンワイキキホテルの30Fにあるレストランで、絶景を眺めながら、一流の料理を味わえる事でとても人気のあるレストランだそうだ。格式も高く?ドレスコードありなんで、Tシャツや短パン、サンダルはNGとなっている。シェラトンワイキキは滞在しているワイキキパークホテルの隣りなので移動は楽チンなのだが、滞在中に借りた携帯電話を返却しないといけないので、一旦、ワイキキショッピングプラザ内にあるJCBプラザへ足を運び、携帯の返却をしてからレストランへ向かった。

        
    
海に沈む夕日(ジューって音が聞こえそう?)        刻一刻と色が変わる空

 ”ハノハノルームへは直通のエレベーターがある”と聞いていたのだが、すぐには見つからなかった。ホテル内をグルグルと探し回ってようやく発見! 正面入り口のすぐ側にあった。このエレベーターは片側がガラス張りになっていてワイキキの夜景を見渡すことができる。それを目当てに食事をせずに30Fまで上がって、エレベータから降りずに、下がってくる人もいた。30Fに到着してハノハノルームへ足を踏み入れると、窓の外からは評判に違わぬ絶景。入り口で予約している旨を伝え、席へ案内してもらうと、そこは窓側で、ダイヤモンドヘッドを正面に見渡せる絶好の席だった。(ガイドブックに載っている写真と同じ景色を見渡せた) 料理は$60くらいのコースを注文。メインディッシュは私がローストビーフでK枝は魚料理。飲み物はグラスワインを注文した。味のほうは、かなり高得点。しかもロ−ストビーフはかなり巨大。でもお腹が空いていたので、ワインを飲みながら、ペロリと平らげた。(最後のほうはちょっと辛かったけど) 食事を始めたのが時間が午後6時過ぎと言うこともあり、刻々と空の色が変わっていく景色を眺めながらの食事で雰囲気も最高だった。でも、これで今回の旅行のお楽しみが完了かと思うと、ちょっと寂しくもあった。次に来るのは1年後?

    
    
ハノハノルームからダイヤモンドヘッドを望む

 ラストスパート?

 ホノルル最後の食事も終了し、あとは帰り仕度を残すのみ。散らかし放題の荷物や現地でのお土産、戦利品をスーツケースに詰めなければ、と思うと、気分は落ち込んでくる。まっ夜は長いし、気長にという事で、ABCストアへ行き、ビール3本とつまみのマウイチップスを購入してホテルへ戻った。

 とりあえずシャワーを浴びて、さっぱりしてから!と思っていたら、部屋の電話が鳴った。K枝が出ると、A子さんとヨー娘。さんからで、『これからエッグスンシングスに行かない?』というお誘いだった。いつもなら、『もちろん!』と二つ返事でノルところだが、ハノハノルームで食べたローストビーフが、かなりお腹に効いていて、別腹が作れそうにない。おまけに足裏のマメもズキズキ痛み、長い距離を歩く自信も無くなり始めていた。そんな状況だったんで、行きたい気持ちはヤマヤマだったが今回は断念。大人しく部屋でビールを飲みながら荷作りをすることにした。そして12時を過ぎた頃、3本目のビールが空くのと同時に、ようやく荷物が片付いた。ラナイへ出て空を見上げると星が輝いていたので、『明日の飛行機、どうか欠航になりますように・・・』と無意味な祈りを捧げ、ベッドへと潜り込んだ。