[[[ ホノルル '05遠征記 ]]]
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=== 2日目 ===

早朝ジョギング

 この日はケアリレイシェルの歌声で目覚めた。ワイキキパークホテルはCDラジカセが各部屋に設置されているのでCDを持ち込めば、音楽を目覚まし代わりに使える。今回持ち込んだのはケアリーのセント・オブ・ジ・アイランド。ハワイアンのCDはホノルルマラソンへ参加するようになってから数多く手に入れてきたがその中でもお気に入りの一枚だった。『凄く爽やかな、目覚めだ!』これが寝起きに発した一言。ハワイの雰囲気にあった歌声もさることながら、兎に角ぐっすりと眠れたのが一番。前日眠いのを必死で我慢した事が功を奏したか? 

 寝起きには、まず甘いもの!ということでまずは冷蔵庫を開けてスタバのコーヒー牛乳をゴクリ!次に日本から持ち込んだ北菓楼のカステラをパクリ。この甘さが体中に幸せ感を運んできた。ここ数ヶ月は甘いものを控えてきたからなぁ・・・ この日の予定は、早朝ジョギングから始まる。と言う事で早速着替えてホテルのロビーへ。同じホテル宿泊のでんでんさん、HANZAさんとそのお友達と合流。さらにプリンスホテルから、走ってきたミヤコさん夫妻とも合流し、次の合流地点であるデュークカハナモク像前へ移動開始。まだ6時を過ぎたばかりで真っ暗なのに、ジョギングしている数多くの人とすれ違う。

 デュークカハナモク像の前をうっかり通り過ぎようとしたところで、まっちゃんと合流。さらにうさぎ2さん、A子さん、ヨー娘。さんとも合流し、これで合流完了。そういえば、A子さん、ヨー娘さんを待っているときに、ジョギングしていたランナーから『ゆめリレー湘南ひらつかに出場されたんですか?』と声を掛けられた。このとき着ていたのが参加賞Tシャツだったんで、それで声を掛けてくれたらしいのだが、この方の顔をよーくみるとなーんか見覚えのある顔。あっそうだ!いつも派手なメークしてる人だ!と気づいたんで、『あっ毎年メイクして走られている方ですね?ひらつかでは24時間の部に出場されてましたよね?』と応えると、『分かってくれました?なーーんか嬉しいな、元気が出てきちゃったな、明日頑張りましょう!!』ということで意外な出逢いがあった。こんなのもホノルルマラソンの良いところかな。国内のレースだと分かっていても声を掛けづらいのだが、海外で見覚えのある人と出会うとなんか声掛けたくなっちゃうんだよね・・・ (日本人同士というナショナリズムが発揮されるのか?)

       
   
コース上の最高地点(ダイヤモンドヘッド)にて           残念ながら朝日は拝めず・・・

 全員集合したんで、行きましょう!ということでホノルルマラソンのコースを辿って、ダイヤモンドヘッドまでジョグをした。それにしても走っている人が多い。本番じゃないか?というくらいコース上にはランナーが行列を作って走っていた。レースは明日だが、もう既にお祭りは始まっているようだ。コース上の展望台に到着した頃には明るくなってきていたが、残念ながら朝日は雲にさえぎられ見えなかった。ちょっと残念ではあったが、心地よい風に吹かれながらのジョギングはとても気持ちよかった。展望台をあとにすると、カピオラニ公園内のゴールへ向かってのジョグが始まる。明日の今頃はどうなってるんだろ?なんて想像を膨らませながらゴールゲートを目指して走った。

        
    
レース当日は大勢の観衆が集まる最後の直線        フィニッシュゲートでゴールの練習

 
パークカフェ(朝食)
 早朝ジョギングを終え、カピオラニ公園からホテルまでワイキキの海岸沿いをゆっくりと歩いて帰った。海岸沿いの店はところどころ替わってはいたが、明るい雰囲気はこれまでと変わらず、原色がとても似合う南国の雰囲気に満ち溢れていた。空を見上げたり、街灯に吊るしてある花を見上げたり、ビーチに立てかけてあるボードに目をやったり・・・周りをキョロキョロしながら、自分にとっては故郷と呼べるくらい馴染んでいるワイキキを味わいながら歩いた。途中で異なるホテルに宿泊しているメンバーと別れ、滞在しているワイキキパークホテルに到着。部屋に戻らずそのままパークカフェへ直行。宿泊についている食事ってどんなんなんだろ?と疑心暗鬼で店内に入ると、とっても愛想の良いスタッフが席へ案内してくれ、続いてお話好きそうなおじさんスタッフがすばやくコーヒーを注いでくれた。『なんか凄く良い感じ』。朝食はブッフェになっているので、早速食事を採りにブッフェコーナーへ行くと、予想以上に充実したラインナップが用意されていた。スクランブルエッグが2種類、フレンチトースト、フライドポテト、ソーセージ、ベーコンなど定番の洋食から、卵、のり、豆腐、焼き鮭などの和食まで・・・ サラダ・フルーツコーナーも充分満足できるだけの質・量だった。なーんか凄く得した感じ、一番安いプランだったのに・・・ 特に気に入ったのはフレンチトースト!甘さ加減も最高で、ココナッツシロップ、メイプルシロップどちらを掛けても最高に美味しかった。何か今回はこれで満足かも? エッグスンシングスはパスでも良いかな? そんな気持ちにすらなってきた。

        
      ビーチ沿いの通りにある街灯には花が吊るされている。物干しさおのようなもので水をあげるので、
      水やり後は頭上注意

 ランニングルーム
 大満足の朝食を食べ終え一旦部屋へ戻り、シャワーを浴びた。シャワールームは決して広くは無いがとても綺麗に掃除されていて気持ちよく使える。若干水圧が弱い気もするが、これまでに宿泊したワイキキのホテルと比べればマシな方かも? シャワーを浴びて着替えを済ませ、フロントへ降りて行きベルボーイにタクシーを頼むと、待機していたリムジンがやってきた。今回初のラッキーリムジンだった。ホノルルではよくある事なのだが、普通にタクシーを呼んでもリムジンがやってくる事がある。料金は勿論一緒。だからラッキーリムジンと呼ぶ事にしている。ベルボーイに行き先を聞かれたので『カパフル通りのランニングルーム』と告げチップを渡すとニコリ!このホテルのスタッフはみんな感じが良い。若干古めのリムジンで段差のある道路を走るとギシギシと音がするが、”腐ってもリムジン”って事で、普通のタクシーに比べれば断然乗り心地は良い。何てったってソファーのクッションは良いし、足を組んで乗れるし・・・ただ短パン、Tシャツって格好がイマイチかな? リムジンは10分ほどで目的地に到着。少し多めのチップを支払って”サンキュー”と告げるとドライバーは”Have a nice day"と手を振って去っていった。マハロと言ってくれれば、アフイホーが使えたのに・・・

        
   ホテルの部屋から見える海側の景色            リムジンの座席にて

 
ランニングルームは10時開店となっていたが到着したのは9時50分。それでも店内には既にお客さんが入っていた。今回もお目当てのシューズを購入。去年と同じくミズノウエーブライダー9(新作)とウエーブエアロの2足を購入した。シューズのメーカーには無頓着なもんで、足に合いさえすれば、アシックスだろうが、ニューバランスだろうが、ナイキだろうが、サッカニーだろうが何だって履く。でも日本では29cmという巨大な足に合うサイズのシューズを置いている店が少ないので、試し履きができず殆どが通販。そんなこともあってホノルルへ来たときは必ずシューズを買って帰る事にしている。ミズノを選んだ理由はこの時期はミズノシューズのバーゲンをやっているから。スタッフも日本のミズノから送り込まれた社員が多数おり、話も早い。おまけのTシャツなど貰ってすばやく退散。この日はお昼から結団式が予定されているので、早々に店を去り、ワイキキへ向けて歩きだした。途中何度かシャワーにあったがそれも愛嬌。雨上がりには綺麗な虹が現れた。これで来年も来れそうだ。。。(ハワイで虹を見るとまた戻ってこれるという、言い伝えが有るとか無いとか・・・)

            
        アラワイ運河、ビルの谷間に虹が見える?

 
結団式(ラウ・イーチャイ)
 結団式はワイキキショッピングプラザにある有名中華料理店”ラウ・イー・チャイ”で行なわれた。殆どのガイドブックに登場する有名店なんで、さぞや美味しい中華料理が食べられるんだろう!と期待に胸を膨らませ、開場時間1時という昼食にしては遅い時間設定にも関わらず、何も食べずに我慢した。サムズの仲間と合流し、会場へ入っていくと、ぴあのスタッフから『今年も宜しく!』と握手を求められた。憶えてくれてたんだねぇ・・・ とちょっと嬉しい気持ち。 その後も1年に1度しか会わないチームぴあの参加常連者達と挨拶を交わし、席へ着いた。 お腹も空いたし早速ブッフェコーナーへ!と気合を入れて移動するが、 ん?何か種類が少ない。しかもマラソン前日の食事にしちゃあ、ちょっと脂っこいものが多すぎやしないか?これって中華?と首を傾げたくなるようなメニュー。それでもお腹の空き具合には勝てず、皿には大盛り。味のほうはビミョー。お腹が空いていたからおかわりまでしちゃったけど、やっぱりビミョーというのが妥当な評価だと思う。ちょっと期待はずれ。まっでも結団式はこれから。料理はおまけと考える事にした。

        
    
スペシャルゲストの山本美優さん            中央は寛平ちゃん、右は中山きんにくん、他吉本若手芸人

 食事を終えて暫くすると、結団式が開始された。司会を務める小倉さんの紹介で若手?お笑い芸人の$10、サバンナ、たむらけんじ、なかやまきんに君が登場。賑やかなトークで会場は盛り上がる。さらにチームぴあリーダーの寛平ちゃん登場で盛り上がりは最高潮に・・・ さらに特別ゲストで元女子レスリング世界チャンピオンで山本KIDのお姉ちゃんである山本美優も登場。今回は凄く豪華なタレント揃いだった。その後ゲームや大会へ向けてのアドバイスなどがあり、レースが近づいている事を肌で感じた。『そうそう、この雰囲気が良いんだよねぇ・・・』 チームぴあの参加者は初心者が殆ど。だから、みんなレースへのアドバイスを必死で聞いている。初参加だった99年は自分もそうだったなぁ・・・何もかも初めてで、一体どんな展開が待っているのか不安で仕方なかったんだよなぁと昔の事を思い出していた。自分にとってランニングの原点はホノルルマラソン。そしてチームぴあ。今、サムズアップが存在するのは、チームぴあでホノルルマラソンに参加したからだと言っても良い。だから毎年この場所に戻って、初心に帰るんだよな。楽しい結団式は終了し、最後に恒例の記念撮影をして会場を去った。

 お食事会(踊り子)
 結団式が終了し、一旦ホテルへ戻り、残りのお土産をチョコチョコと買い足していると待ち合わせ時間が訪れた。レース前日のお食事会(決起集会?)は当初予定していた”京や”が満席で予約を取れず、キングスビレッジの”踊り子”で行う事になっていた。キングスビレッジへ到着すると殆どのメンバーが集まっていた。全員集合したところでお店へ。普段だったら(マラソンと関係なかったら)、好んで入る店でもないのだろうが(普通の居酒屋だから)、ホノルルマラソン前日となると話は別。大抵、レースの参加者は、パスタか日本食を選択するので、イタリアンと和食の店はどこも混雑しているのだ。この店も例外に漏れず・・・ 入店すると以前来たときはスカスカだったお店が沢山の人で埋まっていた。席に着き、定食ものを注文。ロブスター、焼き魚、ロミロミサーモンなどなどお皿がづらりと並んだ。特別に美味い!という訳ではないが、レース前日の食事としては合格。仲間達と翌日のビッグイベントへ向けて、語り合った。考えてみれば海外でこんなに沢山(この時は10名くらい)の仲間と食事をするなんて、マラソンをやってなかったらありえない事だと思う。野球やゴルフ仲間と海外旅行なんて無いもんね。そう言う意味では、ランニングを始めて良かったなぁ、良い趣味を持つ事ができたなぁとしみじみ思った。

 翌日は朝5時にレーススタートという事で、食事会は名残惜しみながらも早々とお開きにして、ツアーで支給される朝食弁当を貰いにJTBツアーデスクへ。『しまった!』弁当引換券を持ってくるのを忘れてしまったのだ。JTBツアーデスクは隣にあるシェラトンワイキキなんですぐ側なんだけど、食事して、ABCストアで買い物して弁当を受け取って、シャワーを浴びて就寝という流れるようなスムーズな展開を想像していたのでショック大! ちょっと不機嫌になりながら一度ホテルへ戻り引換券を持って再びツアーデスクへ。僅かなロスタイムだったと思うが、ぐったりと疲れた気がした。

 
夢の舞台へ
 弁当を受け取り、翌日の準備をすばやく済ませると、ベッドへ潜り込んだ。天井を見上げながらこの4ヶ月間を振り返った。質・量ともに過去最高の練習量。体重も高校時代にまで戻したし、大きな不安箇所は見当たらない。あとはコンディションさえ整えば、最高のパフォーマンスを発揮できるはず。明日の今頃は、ガンガン食って、ガンガン飲んで大騒ぎだ!そんな光景を思い浮かべていると、いつの間にか眠っていた。就寝時間は10時前だったかな? 凄く早いと思うけど、起床時間は2時30分の予定なんで4時間30分しか眠れない。やっぱりホノルルマラソンって過酷??? 


        
         ゼッケンも取り付け完了、準備は万端