恋愛シミュレーション「ときめきメモリアル」が残した物


2.ときメモの魅力

さて、ここでは私が感じるときメモの魅力、について語ろう。
ときメモの魅力。それを一言で表すと何になるのか。
人によっては「多種多様なキャラクター」と答えるかも知れない。またある人は「現実離れした所」というかも知れない。その二つも、私としては否定はしない。しかし、やはり一番に挙げるべき要素がある。
1でも言ったが、やはり「自己鍛錬」。この一言に尽きる。ときメモは、自分のためにすべてのことを行う。自分がこうなりたいから、こうありたいから。それは決して「あの子に振り向いて欲しいから」ではない。自分を納得のいくところまで育てたとき、結果がついてくる。それは、後述のドラマシリーズでも語られているところだ。
自己鍛錬のゲームと言えばRPGだが、あれはほとんどの場合、自分のためではない。生死の狭間で仕方なく、と言うのが最も多いパターンである。そして、多くのRPGは、自己鍛錬の結果は一つしかない。
この差ではないだろうか。ときメモは、ある意味RPGなのではないだろうか。ロールプレイが出来るゲーム。数少ない感情移入の出来るゲームでは無かろうか。
そして、次に挙げたいのは「止まらなくなる」である。
もちろんこれは私だけかも知れない。誰もが一年切りでまた明日、と言うようにしているかも知れない。
しかし、私の感じるときメモはこうだ。 「高校3年間に、休みはないだろ?」 実際の高校生は3年間、高校生だ。それは寝ていても、遊んでいてもそうだ。時間的な経過を言えば、こんな事はばかばかしいかも知れないが、ときメモをプレイしている間は、「私立きらめき高校の一生徒」であるのだ。その3年間に、休みなどあるわけない。
あるのは、夏休み、冬休み、春休み。その3年の間に社会人に戻ってはいけないのだ。
私がときメモをやっているとき、他のゲームと違い、周囲の状況が見えなくなることがある。いや、見なくなると言うのか。それだけの力がときメモにはある。
これを最も感じるようになったのは、ドラマシリーズをやったときであった。そのころ、私の中には既に、何人かのきらめき高校の生徒が生きていたのだ。
虹野さんと共に泣いたあの雨の夜。虹野さんと共に戦ったフィールド。すべてが、私の中にあった。いや、あったわけではない。容易に作成することが出来た。
私が特殊な例なのは十分に理解している。しかし、そう言うプレイをして欲しいゲームなのは確かなのだ。
さて、一応「多彩なキャラクター」に関しても語らねばなるまい。
多くのときメモファンは、必ずと言っていいほど誰かのファンである。それは恐らく、例外なく誰か一人を一番に上げるだろう。ときメモのキャラは、それだけ特徴が分かれており、おおよその好みは網羅しているのだ。
そして恐らく、誰しも嫌いなキャラが一人はいるはずだ。これは、すべてのパターンを踏襲すれば、当然嫌いなタイプも存在するからだからだ。これは、数あるギャルゲー(あまりこの言い方は好きじゃない)の中でも、珍しい方だろう。基本的には、それなりの人数で一般的に受ける幾つかのタイプをキャラとして採用するからだ。それは、センチメンタルグラフティ(ここで別ゲームの名は挙げるのはいけないのだが)を見ると、解ると思う。あれは・・・癖の強すぎるキャラを除いてほとんどが、キャラ差のない一般的な「かわいい子」なのである。
・・・すまん。セングラは挙げるべきじゃなかった。でも書いたから仕方ない。
私の語ることの出来るときメモの魅力はこのぐらいだろうか。
あとは、各自がそれぞれときメモをプレイして、色々感じてくれればいい・・・

次は?

1.ときメモと他の「恋愛シミュレーションゲーム」との違い

3.ドラマシリーズとは

4.サターン版ときメモは何故あんなに安いのか

5.卒業したくて卒業した訳じゃない

6.これだけは言っておきたい

7.みつめてナイトはときメモ?



用語説明:ときめきスト(ときめきゃー、メモラー等ときめきファンの略称)達が使う(俺だけかも)特殊な用語の説明




ぷれいすてーしょんに帰る