TO ブックスの『
秋田あるある』に借りた文章のラスト。
間違いと思われる点を多数指摘するので、割と厳しめの内容になる。
まず表紙。
「
嫁子に来てけれ」とあるが、これをなんと読めばいいのかわからない。
最初に思ったのは「
よめっこ」で、「
雪っこ」「
酒っこ」のような指小辞かと思ったのだが、これは付属語 (助詞や助動詞のように、それ単独では文を構成できない要素) で漢字では書けない。あと、今の例でわかるように指小辞は「
こ」ではなく「
っこ」なので、そのつもりなら「
嫁っ子」と書かなければならない。
*1
「よめご」という言い方もあるが、その場合は「嫁御」である。
前にも紹介した「
ねねね (寝なければならない)」だが、これを「
ねねばねね」としている。「ね」が一つ多い。
「
ねねばねね」だとすると、最後の「ね」は、「暑いね」「寒いね」の「ね」で、「寝なければならないね」となる。
方言を離れる。
大潟村を、「八郎湖を埋め立てて造った」と書いてるが、大間違い。水を抜いたのである。秋田県民なら絶対に間違っちゃいけないポイント。
*2
「県西部」と書いている記事があるが、「海沿い」「海岸部」と言うことはあっても「西側」「西部」ということはあんまりない。
イラストにも間違いが多い。
修学旅行のシーズンになると、テレビのスポットで「○○小学校修学旅行団は無事、目的地に到着しました」というのが流れる、というのは時々話題になるが、イラストにあるように、生徒の名前が出ることはない。
個人情報重視の今のご時世ならありえないし、昔もなかった。そもそも、基本的に数十人ないし百人の単位なんだから、テレビ画面に読める大きさでは書けないし、録画でもしない限り読み取れない。
暗澹とした気分になってきたが、そもそも、ってことで TO ブックス ホームページでの
紹介を引用してみる (帯にもある)。太字が間違いである。