マウント・オルガ/エアーズ・ロック


ケアンズからエアーズ・ロックまでは3時間15分。さすが大きい国だけあって、移動時間がかかる。空港からツアーデスクがあるホテルまで送迎してもらい、キャンプサイトに泊まる私たちは、取り残された。このホテルのツアーデスクは日本人ツアーデスクまであり、いかに日本人が多く来ているのかを物語っていた。ツアー会社の人がピックアップするまで、時間あったので、ショッピングセンターまで歩いて行きお昼を取ることにした。Northern Territory Adventure Tourという会社が1時に私たちを迎えに来てくれた。日本人の男の子で、あった。バンはオーストラリア人が運転していてこの人は英語圏のお客様対応係だった。キャンプサイトに連れて行かれて、まずは昼食からだったが、食べたところだったので、少しだけ頂いた。

■マウント・オルガ(カタジュタ)
マウント・オルガとエアーズ・ロックはウルル・カタジュタ国立公園の中にある。カタ・ジュタとはたくさんの頭という意味でほんとぼこぼこしている。高さ546mでエアーズ・ロックより高いし、大きい。私たちは、ゲートを抜け、風の谷に向かって歩き出した。 夏の暑い日は危ないので、ゲートは開かないらしい。ガイドのA君は道筋に繁殖している草や木についていろいろ説明してくれた。本来ならここにこんなに木は生えていないけど、最近の異常気象で木が繁るようになったことなど・・・・。

ここを散策している人は少なかった。ホテルで別れたホテル宿泊者たちはここまで来ないそうだ。そう思うとキャンプサイトを選んで良かったと思う。風の谷まで、約50分。風の谷というだけあって、少し風が吹いていた。谷を降りて行く人もいたが、かなりきついコースとのこと。私たちは来た道をもどった。

■エアーズ・ロック(ウルル)
さて、日も暮れてきて、今度は、エアーズ・ロックのサンセットのポイントに移動した。そのポイントには既に数十台の観光バスが止まっていた。日本人団体客も多く、いいところを陣取っていた。そして、席まで用意されていた。わたしたちは、折り畳みの机を用意し、シャンパンを紙コップに開け、スナックを食べながら、サンセットを待ち構えたが、それほど感動するものでもなく、そのまま暗くなっていくだけだった。

宿泊先のキャンプサイトに戻り、私たちの泊まるテントに案内された。1段高くなったところにテントがたてられ、その中にベットが二つ、ランプが置いてある小さなテーブルが一つだけ。スーツケースを開けるスペースもないほどだ。ほんとにテントだった。あたり前か。そして、夕食は、オージビーフとサラダ、ポテト、デザートだった。回りは私たちを除いて英語圏の人だった。その一人が養子縁組斡旋会社を経営しているアメリカ人でその話題だったので、ほとんど何言ってんのかわからなかった。キャンプファイヤーもあったけど、その輪に入る勇気、いや英語力は無かったのでやめて、私たちは、シャワーを浴びに行った。シャワーは、私たちのキャンプサイトから道を渡ったところにあり、他のキャンプ場との共同シャワー場である。かなりの数があるので、待つことは無いし、比較的きれいで、熱いお湯が出たので良かった。

さて、夜中2時頃、何かがさがさ音がするなあと思いつつも、風でテントが揺れているだけだろうと思っていたが、音が近すぎる。上体を起こすと音が止むのである。やっぱりおかしい。テーブルランプをつけると何か走っていった。よく見るとTim Tam(チョコレート)がやられてしまった。私のTim Tamが・・・・・(泣)。私のスーツケースを少し開けておいたところに、どうやら入って行ったらしい。Mちゃんも目がさめていたようで、いっしょにごみ箱に残骸を捨てに行ってくれた。 翌朝、食堂に入ると昨夜見たのと同じようなねずみがうろちょろしていた。しっぽ細長く、胴体の2倍くらいあるねずみだ。

朝食をさっそく取り、エアーズ・ロックのサンライズのVIEW POINTに向かった。朝はちょっと冷える。やはりここも数十台の観光バスで大勢の観光客が集まっていた。朝日をバックにエアーズ・ロックを見るのかと思っていたが、朝日とは逆方向で、朝日に当るエアーズ・ロックを見るのである。徐々に日があたってきた。まるで、炭が燃えるような透明感があるような赤さだ。そして炭が黒ずむようまた暗くなっていくのだった。感動ものの色彩だった。この日は7:10から約5分間が見ごろだった。

次は、旅のハイライトであるエアーズ・ロックの登頂だ。ゲートに行くとまだ閉まっていたので、30分ほど、エアーズ・ロックの回りを歩くことになった。周囲約9.4m、高さ348mでマウント・オルガより低い。私は生駒山と同じくらいか?と超ローカルなこと口走っていた。歩いていると、聖地なので撮影禁止の看板によく出くわした。さて、待ち合わせのゲートのところまで来たが、ゲートは閉まっていて、「強風のためゲートは閉めます」との看板が立っていた。ここ数日は、開かない日が多かったみたい。

仕方がないので、カルチャーセンターに行くことになった。ここは、アナングの人々の歴史や文化について展示している場所です。エアーズ・ロックはアボリジニの聖地なので、登らないことをお薦めると書いてありました。日本語訳は短くしか書いていないけど、英語になるとくどいほど、登らないほうがいいと書いてあります。エアーズ・ロックはアボリジニさえ通常登らないのです。アボリジニを尊敬するためにも登らないほうがいいのだと思います。前日にガイドさんがこの話をしてくれて、登るか登らないかを結論を出すように言われていました。私はこのことは以前から知っていましたが、是非登りかったのです。じゃあ、なんでゲートを開けるんだろう。開けなければ登りたいという観光客の欲求も減るのに・・・・・。いろんなガイドブックを見たけど、このことに触れているガイドブックがほとんど無く、エアーズ・ロックに行ってから知る人も多いみたい。また、ガイドによってはあまりこのことに触れない人もいるので、知らずに登っている人も多いかも。

私たちはエアーズ・ロックに戻り、ガイド説明を聞きながら、周囲を歩いた。結局、周囲4分の3を歩いた。

2001年5月12日 エアーズ・ロックのオーナーである長老が死亡したため、登山が禁止された。今まで、観光客の安全を考え、雨や強風になど気候的要因による閉鎖はあったが、文化的要因による閉鎖は始めてとのこと。11日ぶりに登山は再開された。国立公園当局によると、観光客の規則違反が相次ぐため、永久的に禁止する方向だとういう。




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