「祈り」

    目 次

1. はじめに
2. スタッフとキャスト
3. ストーリーと解説
4. 感 想

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1. はじめに
 先月(2007年7月)は、久しぶりに森下町のベニサン・ピットに新劇を見に行きました。ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」のオリジナル版、「祈り」−テヴィエー家とその仲間達−です。
 友人の息子高橋広司君は伯父さん役で出ています。彼は文学座ですが、主役のテヴィエ役を務めた高橋耕次郎氏が文学座の出身で、その縁で参加しているのだと思います。ベニサンピットは始めて訪れる劇場ですが、劇の内容はとても充実していました。

2. スタッフとキャスト

 2.1 スタッフ
作 グリゴーリイ・ゴーリン(原題「追善の祈祷」) 訳 桜井郁子
脚色 高橋耕次郎 演出・美術 菊地一浩
照明 日高勝彦 音響効果 竹内範之 総監 俵木藤汰
 2.2 キャスト
『テヴィエ家とその親戚』
テヴィエ(牛乳屋) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  高橋耕次郎
ゴールデ(その妻) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 赤司まり子
ツェイテル(長女) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  越前屋加代
ゴーデル(次女) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 北村由里
ハーバァ(三女) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 杉原幸子
シュップリンツェ(四女) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  室江麗子
ベイルケ(五女) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 神田紫乃
メナヘム(伯父) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 高橋広司
ベルダ(その母) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 阪口美由紀

『ユダヤの仲間達』
モーテル(仕立屋) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 加茂隆史
ベールチク(学生) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 大場泰正
レイゼル(肉屋) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  大竹竜二
リユーバ(居酒屋) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 山本あゆみ
クルーク(農夫) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  飯嶋啓介
シュメル(農夫) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  本間修一郎
ヤノシュ(農夫) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  杉野俊太郎
ヨセフ(農夫) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  上田さだ吉
ラビ(ユダヤ教司祭) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 瀬川新一

『ロシアの仲間達』
ステパン(大工) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・   岡橋和彦
フョードル(書記) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・    唐沢大介
ニコーラ(農夫) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・    千葉裕介
ペーペル(農夫) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・   経塚幸市
お嬢さん(町からの来訪者) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 矢島未季
閣下(巡査) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・    谷内田昇
司祭(ロシア正教司祭) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 小川英敏

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3. ストーリーと解説
ひまわりのようなアナトフカ村の人達

 この物語は、実際にあったユダヤ民族迫害とロシア革命が時代的な背景にあります。そんな時代・状況の中、このお話に出てくるアナトフカ村の人々は、笑顔をたやすことなく、みんなで助け合いながら一生懸命生きていきます。
 この物語には、いろいろな場面で、ひまわりが出てきます。ひまわりは元気で明るくて、アナトフカ村の人達のようです。
 風に吹かれて揺れている様は、村人達が大きな口をあけて歌でも歌っているようです。そして、ひまわりには、時代の流れに翻弄されて亡くなっていった人々の"鎮魂の想い"、みんなが笑顔で幸せに暮らせるようにという"平和の祈り"を託しました。かつて戦場であったロシアの大地に無数のひまわりが墓碑名のように咲き乱れるヴィットリオ・デ・シーカ監督の映画「ひまわり」から感じたものと同じ想いからです。
 テレビをつけると、毎日のように悲惨なニュースが流れています。
 こんな時代だからこそ…。
 昔からの習慣を守りながら、新しいものを柔軟な知恵を持って受け入れていくアナトフカ村の人達。
 困難にぶつかっても、笑顔をたやさず、みんな(家族や仲間達)で悩み、みんなで考え、みんなで力を合わせるアナトフカ村の人達。
 彼らの生き方から、今を生きる私達は、忘れてしまっている何か、極々当り前の大切なことを思い起こすのではないでしょうか。

 一息つきましょう。深呼吸して、ちょっと考えてみませんか?
 お父さんのこと、お母さんのこと、兄弟姉妹のこと…。
 会社の同僚のこと、学校の友達のこと…。
 今、つらい状況にある世界の人達のこと…。
 大切なこと、大切な人のこと、大切な国のこと…。
                      演出・美術 菊地一浩
(出典 公演で配布されたプログラム[平成19年7月])

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5. 感 想
 前に見た、ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」も楽しかった記憶がありますが、今回の劇も内容がしっかりしていて楽しめました。最近は歌舞伎を見に行くことが増えましたが、たまにはこういう劇も良いと思います。
 劇場のベニサンピットについて名前は聞いていましたが、行くのは初めてでした。親会社に演劇の好きな方がいたのだと思います。

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[Last Updated 8/31/2007]