2004年6月27日 2004サロマ湖100kウルトラマラソン     T.K

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エピローグ
『完走して本当に良かったぁー』 ゴール直後に発した言葉だった。

1回目は制限時間に追いかけられ、自分の意思とは関係無くストップを掛けられるという
危機に直面した。2回目は寒いくらいのコンディションに助けられリタイヤしようなんて気は
生まれなかった。しかし今年は自らの意思で辞めようと思うほど辛かった時がある。
60km地点。足の疲労がピークに達し、気温も上昇。脱水気味の症状で頭もボォーっと
してきて冷静な判断を失いかけたその瞬間だった。真横に停まった収用バス。開く扉。
乗りこむランナー。車内へと誘うスタッフ? 最高いや最悪のタイミングだった。足はバスに
向きかけた。今までにも『乗ったら楽だろうなぁ』と思う事は何度かあったが、実行に移した
事は無かった。でもあの瞬間、間違い無く私は足をバスに向けていた。あと数秒、バスの
発車が遅かったら、境界線を越えていたかもしれない。結果的には助かった。あの瞬間を
運良く乗りきれた事で、完走と言う結果を手に入れる事ができた。でもあの瞬間に生まれ
てしまった心の隙が、『2年連続で完走しているから何とかなるだろう』という油断による
ものだとしたら、来年以降、絶対に完走するという、今まで以上に強い意思を持って取組ん
でいかなければ、いつか落とし穴にはまってしまいそうな気が…

まあそれでも終わってみれば完走。今のところこれ以上の結果は求めないし、求めて得ら
れる程甘いもんでもないので、3回目のサロマも最高の形で締めくくる事ができて良かった
と思います。今までで一番綺麗な景色を眺める事ができたし、エイドの方達と交流すること
も出来た。雨を心配する事無く、どこまでも広がる青い空の下で早朝から夕方まで最高に
贅沢な時間を過ごす事ができた。それもみな、大会の運営に携わった方々並びに暖かい
応援で励まして下さった方々のおかげです。有難うございました。

最後に...
極真空手の生みの親、大山総裁(故人)はこういう感じの言葉を残したそうです。

『物事を始める時は、出来るか出来ないかを考えず、
                   やるのか、やらないのかを決めなさい』


個人的に結構気に入っている言葉だ。実は最初にホノルルに挑戦したときも、サロマに挑戦
した時もこの言葉が胸の中にあったから挑戦を決意した。出来るか出来ないかなんて深く
考えなかった。絶対にやりとげる!という気持だけ。
(今回はちょっとこの気持が足りなかったかも

もし、『ウルトラマラソンに挑戦したいのだけど完走できるかどうか不安』と思っている方がいたら、
この言葉を贈ります。やってみたら結果は出ます。望み通りの結果がでるかどうかは分からない
けれど、次へのステップを踏出せます。やらなければ、何も起こりません。ただそれだけです。
でも最終的な決断は自分で下してくださいね。

終わり  
おまけ写真


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