2004年6月27日 2004サロマ湖100kウルトラマラソン     T.K

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第1章 羽田、旭川、サロマ
6月26日(土)羽田を出発して旭川へと旅だった。今回のツアーメンバーは私のほかにでんでんむしさん
、R555さん、応援参加のK枝。以上4名。旭川空港でレンタカーを借り、まずは昼食。今回は、ノースプレ
インファームが経営している
エスペリオというレストランを選択した。ここはソフトクリームや乳製品でも
有名なお店だが、ハンバーグやステーキも美味しいという評判の店でお昼どきになると行列ができるとか。
幸いにも昼を少し過ぎた時間だったので待たずに入れた。私が注文したのはレッドミートハンバーグ。赤身
の肉で作られたハンバーグということでヘルシーさも売りなのだが、味の方もなかなか。柔らかくてジューシ
ーでとても満足。食後のデザートはソフトクリーム。こちらも濃厚な味わいで美味しかった。
レストランを出ると時刻はPM2時を過ぎており、そろそろエントリー会場へと向かった方が良いのだが、どう
しても旭山動物園を見学したくて、ちょっとだけということで動物園に入園した。昨今、潰れていく動物園が
多い中、年々来場者数が増えていっているという話題の動物園らしいのだが、どんなもんかと思い、覗いて
みると、特別にここにしかいないという動物がいる訳ではないのだが、見せ方に色々工夫がされている。
時間があったら相当楽しめそう。(
詳しくは旭山動物園HPをどうぞ。
旭山動物園を出発したのは、PM3:00過ぎ。カーナビのガイドによるとエントリー会場の湧別到着は7時過ぎ
となっていた。『まさか〜』と言いつつスタート、ちなみに受付締めきり時間は、7時だった。
旭川を出て、牧草地や広大な畑の中、緩やかな山道を走り、順調に走行していくと会場には5時30分頃到
着。受付締めきり時間には間に合ったが、ホタテ焼きは終了していた。残念! 
それならば、ということで受付を早々に済ませて、ホタテづくし定食を食べに
レストハウスところヘ直行。
昼食のハンバーグ、夕食のホタテづくしで栄養補給はバッチリ。翌日の快走へ望みをつなげた。
その後、網走市内で翌日の朝食を購入し、ホテルへチェックイン。今回も宿泊は
ビューパーク悠遊亭 部屋
は7階のレイクビューだったが、美しい景色を見れるのは最終日の朝のみ。(この日は夜到着、翌日は夜が
明ける前に出発、日が沈んでから帰着) でも完走して迎える朝はきっと心地良いだろう!なんて思いながら
PM10時過ぎに就寝。一通り準備は済ませたので翌朝?は身仕度と食事だけで済みそう???
ちなみに起床はAM1:30、ホテル出発は2:15って訳で、就寝時間はたったの3時間30分。普段7時間は寝る
であろう私にとって、これだけで既に過酷な状況だった。

第2章  レース当日 いざスタートラインへ
6月27日午前1時30分。同部屋のでんでんむしさんと、ほぼ同時に鳴った目覚ましの音で目がさめた。眠っ
たような、眠っていないような… 100kmマラソンも3回目となると異常なほどの興奮や緊張はないので、
寝つきが悪いと言うことは無かったが、いかんせん時間が少ないので、半分寝ぼけたような状態で、ワセリン
を塗ったり、ソックスを履いたり、ゆるゆると準備を進めて行く事になった。ゴール行きの荷物、レストステー
ション行きの荷物の分別を終え、一通り準備が済んだところで食事に入った。まずはお握り1個とアンパンを
口に放りこみオレンジジュースで流しこむ。味わうと言うよりも、栄養補給の為の作業と言った感じ。この次に
きちんとしたものを食べられるのはゴール後。それまでの間に100kmもの距離を走る訳だから、この栄養補給
は疎かに出来ない。お腹が膨れてきたので中断して、残りはゴール→スタートの送迎バスの中で食べる事に
した。予定通り2時15分ホテルを出発。真っ暗闇の国道238号線をかなりのスピードで突っ走っていくと前方に、
何台かの車が連なって走っているのを発見。この時間にこんな田舎を走ってるんだからサロマの参加者かな。
そんな事を思っていると、程なくゴール地点の常呂町民センターに到着した。(約30分?)
車を降りて、今度はスタート地点行きの送迎バスに乗りこむ。バスの中では朝食第2弾の開始。おにぎりと
パンにかぶりつき、食べ終えると、お休みタイム。ゴール→スタートへの移動時間は約1時間ある。この時間
も無駄にはできない。眠りにつく前、窓の外を眺めると空の下の方が白くなりはじめていた。北海道の朝は
早い(日の出時刻がAM3時30分くらいだとか) 
目が醒めると、スタート地点の湧別町総合体育館に到着していた。時間は4時少し前。外はすっかり明るく
なっていた。会場には自衛隊の輸送車が整列し、大型ビジョンやイベントテントが立ち並び、年に1度訪れる
ビッグイベントの幕開けを演出していた。
体育館では、スタートの最終準備を整える。トイレを済ませ、身体にマッサージオイルを塗り、ストレッチを行う。
それから、スペシャルエイド用のドリンクボトルも預けた。(今回は30km:フルーツミックスジュース+塩,65km:カルピス+
塩,80km:コーヒー牛乳) そんな事をしているとケソさん登場。これでサムズからの参加メンバー4名が揃った。
さらにケソさんの友人(カープの半被を着て走る名物ランナー)をご紹介頂き、5名全員の完走を誓い合って、
スタートラインへ移動した。まずはスタートラインに立つ事。これが叶わなければ何も始まらない。この後訪れる
であろう楽しみ,苦しみ、希望,絶望、感動といったドラマは何一つ生まれない。この瞬間をここで迎えられたと
いう事に感謝して、その時を待った。

第3章 遥かな彼方のゴールへ向って
その時は割りとあっけなく訪れた。スタート位置についたのが遅いせいもあったが、気がつくとカウントダウンが
始まっており、気持の整理のつかないままに火ぶたは切られた。今年も応援のK枝に手を振り、スタートしていく。
観客の声はいつもの通り『行ってらっしゃ〜い!!』 ランナーは『行ってきま〜す!!』と応えてスタートラインを超え
て行く。100km先の遥か彼方にあるゴールを目指して、今年はどんなドラマが待っているのだろう? 自分自身
の力に少しだけ期待。暑くなっていきそうな天候にかなりの不安を感じながらゆっくり、ゆっくりと走り出した。
目標タイムは敢えて設けない。自分にとってウルトラは完走する事が最大の目標だから。最後まで走りつづけ
られればそれに越した事は無いが、途中休んでも良い、歩いても良い、とにかく100kmという距離を完踏する事。
ここに自分の全てを注ぎ込む。 それぞれ異なる思いを胸に秘めたランナーの上には、去年とは対照的な空が
広がっていた。

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