Speak about Speech: Shuno の方言千夜一夜



第902夜

HEADING OUT WEST TO OSAKA (後)



 3/1〜2 の大阪行、後編。

 夜が明けて後はもう帰るだけなのだが、時間に余裕があったので、遠回りしてみた。具体的には、長堀橋−淡路−十三−蛍池という具合。
 そうそう。十三 (じゅうそう)、杭全 (くまた) はじめ大阪の難読地名は時々話題になるが、「柴島」で「くにじま」と読むのには驚いた。声に出さなかったら、難読地名であることにすら気づかないよな。

 電車だと、リムジンバスで見るのとは風景がまったく違う。十三駅の立ち食いできざみうどん。この触感は好きだ。
 大阪の人も、結構、そば頼んでるなぁ。今度行ったときには、あのだし汁でのそばも食ってみたい。予定ないけど。

 本来、こういう場合はゴダイゴの音楽を聴きながらの移動になるのだが、せっかくなのでほかの人の会話に聞き耳を立てていた。友人同士であれば飾らない大阪弁となるようだが、子供が標準語風なのはちょっと気になった。やっぱり大阪でもそういう状態なのである。
 空港の土産物屋で、販売員が「お漬物も見てあげてください」と言っているのをキャッチ。誰のために? と一瞬、思う。
 結局、その試食につかまって、漬物を一個買ったのだが、説明のときに「山椒で炊いてくれてるんです」と言われ、これまた、誰のために? と思う。なお、京都の漬物。
 これはひょっとしたら、距離感を出すことで敬語としての役割を持たせているのだろうか。
 逆の形はに紹介したことがあると思う。京都では子供が先生に同級生の悪事を告げ口するとき、「先生、○○君があんなことしてはる」と言うことがあるそうだ。これは、敬語を使うことでその対象との距離感を表現しているのであるらしい。
 ただし最近は、丁寧語として「あげる」を使う人がいる。前にピアノの先生が言っていたのだが、「指をこういう風に移動してあげてください」てな感じ。これも、誰のために? と言いたくなるのだが、それという可能性はあるだろうか。年配の女性だったので、可能性は低いような気もしないではないのだが。

 試食では思わず「ままけれ」と言いたくなった。旨いけど、やっぱりしょっぱいのよ。

 職場向けに、関西弁クッキーを買った。安くて数が多いのでもってこいである。
 写真でも撮ればよかったのだが、情報漏洩防止の観点から禁止されてるので、持ち帰ったパッケージをチラっと。
   
 特段、珍しい表現はないが、「やっぱし」「あんばい」が大阪弁というのは正しいんだろうか。
 に秋田弁クッキーを紹介した時、甘い、と書いたが、これも甘い。そういうもんなのかね。
 本当は「面白い恋人」とか同工の「白ぬりの濃い人」あたりにしたかったのだが、ひと箱あたりの数が少なくて、三つ四つ買わなきゃいけないのがわずらわしいのでやめた。

 そんなこんなで帰秋。
 行く直前は、秋田もちょっと寒さが一段落したところで、そこで暖かい大阪に二日もいたもんだから、体がすっかり緩んでいる。飛行機降りた途端、「さび」とロに出してしまった。
 飛行機に乗るときはいつも翼の近くに陣取ってメカの写真を撮るのを楽しみにしている。離着陸中はデジタル機器が使えないので、レンズ付きフイルムを入手する。
 千円近くするものなので定価販売のコンビニでは買いたくないのだが、スーパーでは扱ってないことが多い。売ってる店に行ってる暇がなかったので、やむを得ず秋田空港で買おうとしたら、無いと言われて愕然とした。いくらデジカメ・ケータイ全盛でも旅行関連施設では置かなきゃだめだろうよ。
 そんなわけで往路の EcoFriendly なボンバルディア機の写真は地上のだけ。
   
 復路は青い塗装の方だが、大阪のコンビニでレンズ付きフィルムを買ったので離陸中の写真が撮れた。
   
 右は秋田空港に着陸する数分前。自信ないけど、協和の道の駅じゃないかと思う。

 実はゴダイゴのライブは、6 月に名古屋でもある。これも行けないかなー、と思っているのだが、名古屋便は大阪便よりも便数が少なくて、ライブに行くだけ、滞在時間が 20 時間を切る、出張のようなバタバタ旅程になるのが難点。




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