年明け、正月のテレビ番組をネタにした文章を公開して、次に、新聞記事をネタにしたのを書いてきて、気がつけば 2 月中旬まで正月を引っ張ってしまった。
ところが今回は、年末の話。やっぱりテレビや新聞のネタは、人々の記憶が新しいうちに扱ったほうがいいかと思って、ここまでズルズルと来てしまった。
12/15-16 と、2 年ぶりに大阪に行った。
前回は秋田空港からの直行便がなかったので羽田乗り継ぎだったのだが、今は直行便がある。俺が乗ったのは例によって
ANA だが、
JAL も入れると、なんと 5 往復。
秋田も都会になったのかと思ったのだが、んなことはなくて、帰りに乗った朝 9 時の秋田行きは乗客が 10 人くらいしかいなかった。よく ANA(正確には
ANA WINGS) が路線を維持してくれてるもんだと思う。秋田県民は ANA に足向けて寝られないぞ。いや、足向けたら北枕だけど。
今回の目的は、
タケカワユキヒデのライブ。
11 月に座間で行われた
ゴダイゴのライブには行ってるし、東京公演が平日だったから、今回はパスだな、と思ってたのだが、案内はがきをよく見ると大阪が土曜。しばらく悩んで、行くことに決定。
暮れに有給休暇は取れないから、秋田発 10 時、秋田着 10 時という、「ライブに行くだけ」の贅沢なスケジュール。いや、結果的に映画は見たけど、
前回みたいに堺の美術館に行ったりするような余裕はなかった。機材繰りでアクシデントがあったらしく、離陸が一時間遅れたので、全行程 23.5 時間である。
伊丹からは阪急線で大阪に出たのだが、その社内で子供がなにか雑誌に載ってるクイズをといていた。
最初「
わかれへん…」と言って唸っていたのだが、解けた瞬間、「あ、わかった!」と叫んだのにちょっと驚く。イントネーションも「あ、
わかった」ではなく「わ
かった」と東日本風だった。
もう二ヶ月も経ってるから詳細を忘れてしまっているのだが、手元のメモには「
しばらくおまちください」というのもある。おそらく、駅か車内のアナウンスであろう。
あと、これも詳細が不明だが、「
プリキュアや」というのもある。これも子供だろうなぁ。
これは大阪の子供の発話だからいいとして、この
番組の提供コールで番組名を言うときのアクセントはいつも微妙なのだが、なぜだろう。
ライブ会場の年齢は、基本的に高い。高い人たちが子供連れだったりすることもあるが、まぁ 50 代以降である。ゴダイゴのメンバーは去年あたりから続々と還暦を迎えているのだが、そろそろ孫を連れてくる客が出始めるのじゃないだろうか。
したがって、大阪弁もよく聞こえる。メモには、「
こんばんは。おひさしぶりです」「
ありがとう」「
ちかてつ」「
しょうめんぐち」というのが残っている。
夜になると降り始めた。御堂筋をゆっくり歩いて、人々の発話を聞いていくか、と思ったのだが断念。
翌朝は早起き、新大阪からバスで空港へ。空港の BAGLE CAFE の店員さんは、前回と同じで、単語はぜんぶ標準語なのだが、大阪弁イントネーション。
和歌山ナンバーの車を見つけてびっくりしたのだが、それは、自分が秋田にいるのではなく大阪にいる、ということを忘れていたせいである。
せっかく食の町に行ったのに、食ったのは、
阪神百貨店の梅田本店にあるスナックパークの「えきそば」と、空港のベーグルのみ。昼は飛行機が遅れたから秋田空港で食ったし、夜はライブの余韻に浸りながらホテルの部屋でコンビニ食で飲んでいたから、ご当地性は皆無。
で、その「えきそば」だが、これ実は姫路の「ご当地グルメ」らしい。
早い話が、細めの中華麺が和風だしの汁に入っている、という感じ。これが意外に合う。高級品ではないので、「うまい!」というのは期待しないこと。庶民の味、つか、どうもネットの記事を読むと、「男子高校生が駅でかきこむもの」らしい。
二年前にもやったが、レンズつきフィルムを持ち込んで、離着陸時の写真を取りまくった。
帰りの便で、巡航状態になってからしばらくすると、CA のお姉さんがしきりに窓から外を見はじめた。
乗っているのが、かの有名なボンバルディア機であり、「ハッピーフライト」という映画では翼にトラブルが起きたときにやはり CA がそんなことをしていたのでドキドキしていたところ、CA のお姉さんが俺のところに来て、「富士山が見えますよ」と言った。どうやらさっきから写真を撮っているのに気づいていたらしい。上空からの景色について紹介している「日本 MAP−ボンヴォヤージュ・ジャパン」という、三言語ちゃんぽんな名前のパンフを渡された日にゃ、惚れてしまいそうになった。ANA WINGS の CA さんはすてきな人たちだ。
写真といえば、ぜひ撮りたかったのが、バスで伊丹空港に入ったところにある、「ここでラーメンや弁堂を売るな」という看板。一般人が入れる区画ではないようなのだが、そういうことをした人がいたのだろうか。
あと、「止まれ」って字で書いてる赤信号。赤信号だけでは止まってくれない、ということのだとすれば、大阪らしい、って感じもするが…。
JR 西日本には「
カンセンジャー」というゆるキャラもいるらしいのだが、コンタクトする余裕なし。
東京行くときもそうだけど、ほんとうは二泊くらいしたいんだよな。
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降下中。 | 離陸中。 | 赤い線の交点のあたりに富士山。俺のカメラではこれが限界。 |
こういう写真はデジカメでは撮れない。 |