POLO に擦り傷ができた。
どれも後部で、合計 4 ヶ所。
一つはエンブレム兼ドアノブの横。
車はアパートの前に停めるのだが、バックの加減を間違って、一回の部屋の窓の手すりに押し付けてしまった。ぶつけたわけではないが、手すりの当たったところ 1×2mm くらい、かすかに凹んでいる。
あと、その下の方。これは、スーパーの駐車場で。工事中で臨時の柵を設置してあったのだが、それにカツンと。これは結構大きくて、5×10cm くらい。
そのほかに、石が当たったとおぼしい傷二つ。
どれも浅い傷なのでペンで塗って磨けばいいと思ったが、上手くいかない。
ペンで塗ったところは盛り上がるが、これは耐水ペーパー
*1で削ることになる。平らにはなったが、そのこすり後がキレイにならない。二種類のコンパウンドを使ったが、全くキレイになりそうな気がしない。コンパウンドだろうがなんだろうが表面を削ることに変わりはないので、おっかなびっくりやってるところがあり、そのせいだろうかと思う。
石の方は、当たり所が悪くて、丁度、角の部分。これは耐水ペーパーで削ってるとすぐに下地が出てくる。
というわけで、
てぼっけな俺にはどうしようもない、ということで諦めた。車屋に出す。
前の車は、下地でも見えない限りペンで塗っておしまいだったが、さすがに新車にその仕打ちは気が引ける。
車に関する表現いくつか。
前に、車がすれ違うことを大分で「
離合」と言う、という
話をした。
その後、この語自体は、交通行政などの世界では普通に使われる、ということがわかった。
どうやら元々は鉄道の用語らしい。そこからきたせいなのか、「離合」というのは単なるすれ違いではなく両者 (両車?) がかなり接近している状態を言うらしい。したがって、一般的に (大分で) 使われる場合でも、「この先は狭いのですれ違いに注意してください」とか「細い道なんだけど、すれ違えるようにちょっと広くしたところがあります」みたいない流れで使われる。
でも、日常会話で使う地域は限られているので、これはやはり「方言」ということになろう。
「
農民車」
は? という感じだが、想像を働かせれば、トラクターとかそういう類だろう、という見当はつく。
決して外れていないが、当たってもいない。
淡路島で使われている、手作りの農耕車なのだそうだ。自動車メーカーの製品ではなく、たとえば鉄工所なんかで既存のパーツを組み合わせて作るんだとか。
詳しくは「
淡路島農民車考」とか「
ペンギンおやじ的農民車」あたりを見て欲しい。
以前、青森の自転車レースに通っていた頃、リンゴ園に置かれている「スピードスプレヤー
*2」という農耕車 (名前で解るとおり、農薬散布が主目的) の特撮的シルエットにしびれて、「これを乗用車にできないだろうか」と酒飲みながら考えたことがあるが、この「農民車」の無骨なフォルムには、それに近い感動を覚えた。
ちなみに、“Volkswagen”というのは「国民車」という意味のドイツ語である。“Volk”は英語の“folk”、“Wagen”は“wagon”と同じ言葉。
この領域でオタク方向の語というと、「痛車」だろうか。「イタリアの車」を指す「イタ車」と音が同じとは思ってたが、どうやらそれにひっかけた名前らしい。
同じような装飾をほどこした自転車は「痛チャリ」、オートバイは「痛単車 (いたんしゃ)」だそうである。
自転車のどこに装飾するんだろうと思ったが、どうやらホイールらしい。
普通のホイールは、ハブ (中心部) とリム (周囲の輪っか) をスポーク (針金) でつないでいるが、レースに出るような自転車では、空気抵抗を軽減するため、そこが板状になっている。そこに絵を描くわけだ。
そういや、エヴァンゲリオン仕様の自転車が発売された、とかいう話を聞いたことがあるようなないような。
「ハブ」は、「ハブ空港」の「ハブ」と同じ単語である。そこから放射状に飛行機が飛んでいく中心的な空港を「ハブ空港」と呼ぶわけ。
ついでだが、オートバイのことを「単車」というのは、サイドカーをくっつけている状態と区別するためである。昔は一般的なスタイルだったので、あえて「単車」という語を使う必要があったわけである。
意外にも、この車の話はつづく。
今回の後半、方言じゃねぇのに。