今度は整形外科。
ここ数年、常に通院しているような気がする。年だなぁ。
暮れあたりから、風呂で頭を洗ってると肩が疲れてくるようになり、更に、1 月頭に雪かきプラス駐車場ではめてしまった車を掘り起こすのに奮闘した翌日から足もだるくなり。
コンピュータ仕事だし、趣味でもやってるし、かつピアノも習ってるから、肩こりになっても不思議はない。
一方、自転車者には腰痛や坐骨神経痛はつき物。
車を掘り出すときはかなり苛々しているから、無理な体の動かし方をしてたかもしれず。それにこの雪で足腰には負担がかかってるし、滑ったりして何度か膝やくるぶしをひねっている。
ということで、それぞれに思い当たる節はあるし、どっちかだけだったらどうということもないが、一度に来ると気になる。さらに左手の親指がなんか今イチ、スムーズに動かない、ということで割とビビりつつ医者に行った。
骨には異常なし (でも椎間板の間隔はちょっと狭いらしい) ということで首と腰の牽引とマッサージを受けている。
これがまた気持ちいい。特に腰。もっと強く引くともっと気持ちいいのではないかと思ったりもするのだが、それは危険というもので、この寸止め感覚が曰く言いがたい。
そういえば肩をもまれるのは昔から嫌いで、妹なんかは上手いと言われるらしいのだが、それでも痛い。ということは、肩こり体質なんだろうな、俺って。床屋なんかでもやってくれるが、あれはこっちも覚悟するし、それにオマケな感じでさして念入りではないのでセーフである。辛いときはやめてもらうこともあるが。
肩こりのことを「
けんびき」という地域がある、ということは
前にも書いた。意味範囲としては、肩こりを中心に頭痛、さらには口内炎も含まれ、ものすごく広い。疲労が共通点としてあるようだ。
書き方は「痃癖」のはずだが、意味から「肩引」「肩癖」「腱引」なども散見される。
前に星座の話をしたが、カラス座を「腱引き星」と呼んでいる地域がある (“
Mira House”内「
カラス座」)。カラス座は台形なのだが、これをもぐさに見立てたらしい。
ベタな展開で申し訳ないが、映画館なんかでよくある「スカラ座」。「スカラ」って何、「暇」? 娯楽だからそれもありだよね、と思って調べたら、ミラノの「スカラ座」が、「サンタ・マリア・アラ・スカラ教会」の跡地に建てられたことから来たんだそうな。いや「スカラ」そのものの説明にはなってないが。
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「
けんびき」を調べていたら、車関係のページがいくつかヒットした。
確かに、長時間運転してたら肩は凝るだろうし、事故の後遺症ってこともあるかなぁ、と思っていたが、どうも違う。なんか自動車学校の情報が見つかる。
「牽引」だった。業界では、これを「
けんびき」と読むことがあるらしい。なにか似た単語があって避けたんだろうか。
そうかと思うと、餅もある。「
けんびき焼き」
世の中には、形は同じでも意味が違う単語って多いもんだなぁ、と思ったら、同じ「
けんびき」だった。茗荷をまぜこんだ、疲労回復効果の高いものだそうだ。
これを言うと本当にジジィ呼ばわりされそうだが、ギックリ腰をやったことも二度ほどある。
どっちも夏場、まさに自転車レースのハイシーズンで、「う、こりゃ出られん」と思っていたが、なんとか直前には回復し、やめときゃいいのに出場した。別に無理したつもりはなくて、こっちは素人だから、辛いと思ったらリタイヤすりゃいいんだし、というその程度の気合。まぁ、案の定、終了後数日は後遺症に悩むことになったが。
椅子に座った姿勢から立ち上がるのに 30 秒くらいかかったり、うつ伏せでテレビを見るって姿勢 (わずかに反った形になる) も苦しかったり、とあれは辛かった。
秋田では「
ぎっくら腰」などと言ったりするが、津軽ないし南部、更に岩手から宮城にかけては、「
きくらへんき」「
きっくらせんき」「
くっきりせんき」というような形がある。意味わからんが、擬態語だと思う。「ぎっくり」な感じの病気だから。
茨城・千葉に行くと「
きやり腰」って形が出てくるが、これも同じ発想だろうなぁ。
ひどいときは、自分でマッサージしてると、そのマッサージしてる腕がだるくなってしまう、という、笑うに笑えない悪循環だったのだが、回復はしつつある。
痛むのは、背中の、二つの肩甲骨の間の部分。そこに寄せる動きをしたときが辛い。
わかりやすく言うと、大魔神が怒るときのポーズ。首を後ろに倒すのもいっしょにやると格別なので、ジャイアントロボの飛行ポーズ、という見方も可能。
そんな柔軟体操の日々。
職場のトイレとか、部屋の中で「ま゛」とやっている。
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