Hello!
お
How are you?
まめでらが
I'm fine, thank you. And how are you?
まんずな。おめも まめでらが。
I'm fine, too, thank you.
あいさ
お | 「おぅ」と書けないこともないが、割と短い音である。 |
まめ | 漢字では「忠実」とかくが、息災・健康であること。 |
まめでらが | 本来は「まめでいたか」。これが会話では「まめでだが」になるのだが、“check it out”が「ちぇげらう」に聞こえるのと同じ理屈で、「まめでらが」になる。 |
まんずな | まぁな、に相当する。「ぼちぼちですわ」が近いか。可もなく不可もなく、ということだが、この対話自体が定型なので、あんまり意味を追求してもしょうがない。 「ぼちぼち」は、税金対策だ、という話が『大阪学』に書いてあった。儲かっていることを、謙遜で仲間に隠すのではなく、税務署に隠すのだそうだ。本当かどうかは知らないが。 |
あいさ | そうだよ。「そうに決まってるじゃないか」というような、強い肯定のニュアンスがある。 |
This is a pen.
これ、ペンだ。
It is a pen.
それ、ペンだ。
This is a pencil.
これ、鉛筆だ。
It is not a pen.
そいだ、ペンでね。
そいだ | 「そいだば」←「それだば」←「それだったら」。仮定というよりは、「そんなものは」という感じ。「それは鉛筆なんだから、ペンであろうはずがないじゃないか」ということ。 |
I have a pencil.
こさ鉛筆ある。
I have a pencil, too.
おらだって鉛筆もってら。
Your pencil is shorter than my pencil.
おめの鉛筆だば俺の鉛筆より短けべ。
What's the matter with you?
へば、なしたって。
My pencil is longer than yours.
おらの鉛筆だば、おめなより なげもの。
I've got a knife. I can shorten your pencil, you know.
こさ まぎりあらんだもの。おめな 短けぐしてやっても いあんだや。
I have a pencil. | 状況説明がないので何ともいえないが、勿論、「おら、鉛筆もってら」という意味の可能性もある。今、手にもっているのかもしれない。 |
へば、なしたって | 直訳すれば「おめさ なんの 関係あるって」。 |
おめな | 地域・人によっては「おめの」のこともある。「お前の」なのか「お前の奴」なのかによるのかもしれない。 |
まぎり | 小刀。 |
いあんだや | 「いいんだよ」。「いなだや」とも言うようだ。 |
I'm a student.
おら、学生だ。
I'm a student, too.
おらだって、学生だ。
I play tennis.
おら、テニスやるもの。
I don't play tennis. I play baseball.
おらはやらねよ。野球だもの。
学生 | ここで言ってもしょうがないことではあるが、高校生は「学生」ではない。「生徒」である。「スケバン刑事」ではやたらと「学生刑事」という単語が出てきて閉口する。いわんや、中学生をや。 |
もの | これしきの話題でそんなムキにならなくても。 |
は | 日本語全般にいえることだが、特に会話においては助詞は落ちる。「俺、学生」というのは特に珍しい表現形式ではない。が、最後の例では、「君はテニスをやるのかもしれないが、僕はやらないよ」ということを言おうとしているので、「は」が現れる。 もっと強調したい場合は「おらだっけ」という言い方もできる。「おれなんか」に近いか。 |
Hey, You play tennis.
なに、おめ、テニスやるってが。
Yes, I play tennis. I play basketball, too.
やるよ。おらだっけ、バスケットもやるや。
You're BUSY, aren't you, ha.
そい、くされたまぐらって 言わんだや。
'ts none of your business.
やがましねで、んが。
くされたまぐら | 既出。なんにでも首を突っ込むやつ。 |
そい | それ。 |
やがましね | やかましい。この、形容詞の末尾につく「ね」は秋田弁の特徴の一つ。否定の「ない」ではないので注意。 |
んが | おまえ、きさま。 |