丸山古墳


横穴式石室のある古墳では最大級の丸山古墳。

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丸山古墳−大軽(おおがる)の市[古代の物々交換の市場もあった]

 岡寺(おかでら)駅を降りると、東正面に高く松のしげった森が見える。丘陵の端を修正して造られた古墳時代後期の前方後円墳で、横穴式石室のある古墳では最大級の丸山古墳である。今は濠は埋められ前方部が宅地や道路などになり、円墳のように見える。全長310m、後円部の高さ21mである。内部の見学はできないが、家形石棺(せっかん)が二つ安置されている。
 西側の道沿いの集落は見瀬である。聖徳太子によって開かれたという大和古道の一つ下ッ道の跡で、古代の物々交換の市場として開かれた『軽の市』のあったところと言われる。
 東方にある小高い台地の森の中には春日神社があり、『応神天皇軽島豊明宮跡』の石標が見られる。日本書紀にも出てくる宮跡で、朝鮮半島の国々から多くの渡来人がやってきて、王仁(わに)や阿直岐(あちき)らが大陸の文化を伝えたところであったろう。
(出典 「明日香」 浅田万葉社)

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[Last Updated 10/31/2005]