みんなの広場
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 アクセスされた方々との交流の場です。今月も次の3項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「11 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。
 7月は、20日頃に梅雨が明けると、連日30度を越える猛暑日が続くようになりました。朝顔は、アンドン仕立ての鉢植えと、ネットに絡ませるプランタ仕立てとが共に咲いています。萩やサルスベリの花も咲き出しました。
1. 今月の追加内など
 1.1 今月の追加内容
  今月追加した内容の、ご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  今月は藻谷 浩介(もたにこうすけ)さんの「里山が持つ意味」と題するインタビューを載せました。なお、藻谷さんとNHK広島取材班との共著「里山資本主義」は、すでにこのホームページで紹介しています。
2. 7月のトピックス
 7月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 Pカンパニー「スパイものがたり」公演
  12日、池袋のBOX in BOX THEATERで開かれた、高橋広司(友人の長男)が主演の「スパイものがたり」を見に行きました。
 2.2 ヨット
  20日、ヨットの初乗りをしました。
 2.3 神田川クルーズ
  30日、NMCの「歴史に学ぶ会」の会員など14名で日本橋川と神田川のクルーズに行きました。
  右の写真は隅田川から首都高速道路を経て、スカイツリーのある押上、本所吾妻橋方面を撮ったものです。
3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 今月の追加内など
 1.1 「今月の追加内容」
  「9 趣味」「3. 美術」「2. 絵画作品集」に追加した「46 語らい」は、5月に開催した第13回サークルトライ油絵展への出展作品です。
  「11 興味あるリンク」に追加した「1 役にたつホームページ」の「1.31 水中カメラ(オープンソース)」は、最近テレビ番組のTEDで視聴したオープンソースの水中カメラに興味を持ったためです。

 1.2 新聞の記事から
  「里山が持つ意味」 藻谷 浩介さんに聞く
 安心の種火、現代に灯そう 豊かさを考え直す
 お金は大事だが、『里山資本主義』はそれ以外の価値も大切にする
 高度成長期を経て豊かになった日本。公害もバブルも経験し、国としての青春期は過ぎた。成熟期を迎えても少子高齢化、将来の生活不安、生態系破壊の危機など日本は依然゛課題先進社会″のまま。その処方箋として「里山資本主義」を提唱する。
  「里山資本主義とは、『マネー資本主義』の対義語です。お金だけに支配されるのではなく、お金で計れない価値も大切にしよう、そんな意味です。里山には古井戸があり、雑木林かあり、生態系が維持されていて、食料や水、燃料が、ほとんどただで手に入る。人と人の絆があり、恩送りや手間返し、物々交換のネットワークが生きている。日本人誰もがやっていたことです。お金が『メーンシステム』なのは間違いないですが、『サブシステム』も用意しておこうということです」
  「都会で懸命に働き、食べ物はコンビニなどで買い、お金を多く持っている方が『田舎(=里山)で自給自足する人より偉い』と思い込む。一方で田舎の人は『自分たちは遅れている』と考える。それは違います。田舎にはホームレスの人もいないし、スラムもない。残れる人しか残っていないからです。実は、田舎の方が競争は激しい。食べられない人が都会へ出て、労働力として消費されているのです」
  「田舎で生きていく術(すべ)は現地でも身につけられます。しかし、その前に田舎に行くには、イニシアチブ(=進取の気性)が必要です。意欲と覚悟があって、『自分から飛び込んでいこう』と思う人しか行けません」
 里山が注目される背景には、東日本大震災以降、日本人はお金の循環が崩壊するリスクに本能的に気付いているからではないか、と著書の中で指摘する。
  「日本が輸入する石油などの化石燃料は、2001年には約8兆5000億円でした。昨年は27兆円。10年と少しで約3倍になりました。一方で化石燃料をペースにいろいろな物を生産しマネーで回す仕組みは少し危うくなってきている。ではどうするか。原子力か、自然エネルギーか。ここに里山の存在意義があります。里山資本主義は、そう、安心の『種火』です。里山に自然エネルギーのシステムを持っておけば住む人は幸せだし、いざという時、創意工夫、技術革新を加え、位相を大転換し構造を変えられる可能性もある。水力なども入れれば、必要なエネルギーの3〜4割は賄えます。バックアップシステムとして『種火』を灯しておくことは必要です」
 成熟した日本にとって大切なのは、健康、平和、自足、そして人間らしい暮らし
 経済指標で見て、常に成長していないといけないというのは、途上国の場合という。子供の時は体重は増えた方がいいが、大人になれば健康の方が大事なのと同じだと強調する。
  「途上国にとって、国内総生産(GDP)など経済指標は重要です。でも、ほどほどまで成長すれば、1人当たりGDPは止まってきます。米国などは例外的に伸び続けていますが、それと比べて『日本は負けている』という人がいます。が、日本の方が平均寿命も長くて、治安も良くて、文化水準だって高い。『負けた?ソー・ホワット?(それが、どうした)』です」
  「経済が世界で上位の位置にあって、きちんと回るレベルを保っていれば、その先で大切なのは健康であり、平和であり、生活が自足できて、一人ひとりがそれなりにかけがえのない存在であることです。単線の価値観から脱皮し、豊かさを考え直す時です」
 日本の少子化傾向には危機感を強く持ち、「里山資本主義」の安心感が歯止めになると訴える。
 「問題もあります。子供の数が減り続ける社会の現状は、よくない。昨年の東京の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の数、概数)は1.13で、47都道府県で最下位。大都市で競争し、いい学校、いい企業に入らなければ、という強迫観念にとらわれた優秀な人ほど、子供を産むことを断念する。マネー資本主義に追われて、仕事を一生懸命やり過ぎた結果、子育てができないっていうのは、どこか変です。共働きでそこそこ仕事をして、子供が普通に育ち、巣立つようでないと、社会が回っていきません」
 「今、日本で出生率が高いのは田舎と離島です。山奥には、子供が減っていないところも結構あります。反対に、都会にはない。田舎では、それほどお金がなくても、十分暮らしていけるからです。夫婦で共働きをして大人2人に子供2人。田舎に行くと、結構そういう形が成り立っています。ですから私は、里山資本主義の方が、(マネー資本主義より)効果があるんですよ、といっています。食料、燃料、水がほとんどただで、人間らしい暮らしを営める場という、里山の『安心感』がその根底にあるからです」
 「団塊の世代は苦労したので、本能的に数を減らさないといけないとわかっていた。結婚しない人も多い。でもそれは終わった話。その後の世代は、結婚はしてもしなくても、子供はぜひつくってほしい。里山資本主義が、少子化の歯止めのモデルになれば、うれしいですね」

 もたに・こうすけ 日本総合研究所調査部主席研究員。日本政策投資銀行地域企画部特任顧問(非常勤)。1964年山口県生まれ。88年東大法学部卒、日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行。94年米コロンビア大学経営大学院修了。経営学修士(MBA)。著書に「しなやかな日本列島のつくりかた」 (対談集)、「里山資本主義」(共著)、「デフレの正体」など。
 (編集委員 小仲秀幸)

旅行好き「ノマド」エコノミスト 全国歩き、新たな考え生む
 旅行好き。大学では自転車部旅行班だった。平成の大合併前の約3200市町村の46%を走破。その後、全市町村をおおむね自費で訪れ、地形、交通、産業、人口動態、歴史などを詳細に把握。年間約500回の講演などをこなす。移動の車内などで仕事し、会社には行かない「ノマド」エコノミス卜だ。
 インタビュー中、記者が昨年ルポした長崎県対馬市に話が及んだ際、「上県(かみあがた)」「豆酘(つつ)」など難読地名を諳んじ、地元の名物であるお菓子のタイ焼きまで知っているのに驚いた。時刻表も頭に入っており、「ある所から別の所に移動する最速、最短ルートがすぐわかる」という。
 米ニューヨーク、シアトルやシンガポールに在住経験も。 60力国を回っており、「おかげで物事を相対化して見ることができるようになった」
 現場で集めた実例をもとに導いた仮説を、一般的な原理から推論される考え方と照合し、構造を捉える手法で社会の変化を読み解く。「里山資本主義」も全国を歩いた成果だ。
(出典 日本経済新聞 2014.7.26 夕刊 「シニア記者がつくるこころのページ」欄)

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2. 7月のトピックス
 7月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 Pカンパニー「スパイものがたり」公演
  この演目は作が別役実、曲が小室等で音楽劇というのでしょう。筋はあるような、無いような、サムエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」を思い出しました。別役実さんは不条理が得意なようなので、正しい理解だと思います。大分前に別の配役で上演されたようです。それでも主演の高橋広司君は歌も踊りもうまいので大満足でした。
 2.2 ヨット
  例年だと4月29日(火 昭和の日の祭日)の頃、初乗りをするのですが、今年からヨットがレンタルに変わり、毎月第3日曜日に乗るようになったため、この日になりました。心配した雨は夜に雷雨が降りましたが、日中は曇りで風も微風があり、帆走ができました。
  メンバーも10人と関係者1名が集まり、昼はレストランで食事をしながら総会を行ない、昨年度の会計報告や残金の処分方法の検討などを行いました。
 2.3 神田川クルーズ
  NMCの「歴史に学ぶ会」の小林リーダーの企画でのクルーズに行きました。普段馴染みのない船の上から、下町を眺めてみようという試みです。「東京水辺ライン」の「カワセミ」号に乗って、日本橋のたもとから3時20分出船。日本橋川から隅田川を経て神田川に入り、沢山の橋をくぐりました。聖橋の上流で引き返し約1時間半の船旅です。神田川はもう少し上流まで行くかと思いましたが、工事中のためかお茶の水辺りで引き返しました。
  日本橋で船を降りてからは、秋葉原までのウオーキングです。日本橋で道路原標と魚市場跡の碑を見てから、小伝馬町、お玉が池を経て秋葉原まで歩きました。暑い日でしたが14名全員が参加しました。全員が歩き通し、秋葉原では馴染みの中華レストランで生ビールで乾杯し、お互いの健闘を祝いました。

3 来月の予定
 3.1  油絵
  「9 趣味」「3. 美術」「2. 絵画作品集」に5月の油絵展への3点目の出展作品を、載せる予定です。
 3.2 リンク集
  「興味あるリンク」を、少しずつ追加したいと思っています。


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[Last Updated 8/31/2014]