アクセスされた方々との交流の場です。今月も次の3項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「11 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。
5月は、気候もすっかり落ちつきました。アジサイ、つつじ、パンジー、サルビヤなど、いろいろな花が咲いています。
1. 今月の追加内など
1.1 今月の追加内容
今月追加した内容の、ご紹介です。
1.2 新聞の記事から
今月は中西 寛さんの「ハーンに共感 地蔵とケルト文化の接点」と題するコラムを載せました。
2. 5月のトピックス
5月の主なトピックスをご紹介します。右の写真は28日、スケッチに行った横浜・山下公園で撮影した氷川丸です。
2.1 森麻季ソプラノリサイタル
19日、八王子のいちょうホールで開かれた、リサイタルに行きました。
2.2 洗足池春宵の響
20日、大田区洗足池の三連の太鼓橋「池月橋」で開かれた横笛の演奏会に行きました。
2.3 第13回サークルトライ油絵展
22日〜25日、蒲田のアプリコで、サークルトライのグループ展を開催しました。
3. 来月の予定
今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。
1. 今月の追加内など
1.1 「今月の追加内容」
「6 私の愛読書」『10 司馬遼太郎氏 「韓のくに紀行」ほか』「9. 本の紹介」に追加した『9.3 「沖縄・先島への道(街道をゆく6)」』は2013年12月に訪れた石垣島・竹富島との関連です。
「11 興味あるリンク」に追加した「16 人」の「16.28 小泉 八雲」は、次項「新聞の記事から」の内容との関連です。1.2 新聞の記事から
「ハーンに共感 地蔵とケルト文化の接点」 中西 寛
京都には辻々にお地蔵さんやそれが収められた祠(ほこら)がある。ふだんは気に留めることなくその前を通り去るのだが、時にその前にお供えやお飾りがあるのが目にはいると、ほっと和んだ気持ちになる。京都にたくさんある由緒正しい寺社よりも、由来も教えも不分明な地蔵の方が、日本人の信仰心のありようと深く結びついている心持ちがする。
私のこうした感覚にしっくりくるのは、やはりラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の文章である。平川祐弘編『神々の国の首都』(講談社学術文庫)に収められた「地蔵」で素材となったのは、来日間もないハーンが訪れた横浜なので京都の地蔵とは違うけれども、柔和に微笑(ほほえ)む路傍の六地蔵に、「日本の民間信仰におけるもっとも麗しく、心優しい姿の表現」を見いだす心性に共感を覚えずにはいられない。
もちろんハーンの描く美しい日本は、その不幸な生い立ちと、彼の抱えた西洋文明に対する違和感が生みだした幻影に過ぎないという批判が当時からあったし、ハーンの著作にそうした面があることは確かだろう。しかしハーンの地蔵に対する感覚は、自分の感覚からしても、誰かによって作りだされた幻想とは思いがたい。
意外な形でハーンに対する理解を助けてくれたのは、河合隼雄『ケルトを巡る旅』(講談社十α文庫)だった。ユンギアンの心理療法家だった河合は、アイルランドで育ったハーンへの関心もあって、彼の地を訪れる。キリスト教化される前のケルト文化を残すアイルランドには日本と似たような昔話があり、実際に訪れると、妖精や幽霊が違和感なく受けとめられる感覚を抱いたという。ケルト文化が、日本の神話や幽霊話をハーンが受けとめる素地となったのではないか、という見立てである。
河合によれば、合理化が社会を覆い尽くすようになった現代世界においてこそ、神話や伝説の世界は無意識への入り口として重要性が増している。そう言われて改めて考えると、日本のマンガやアニメが世界でこれほど好まれるのは、物語世界を現代的手法で普遍化しているところにあるとも考えられる。
その一方で、ハーンについて分からないのは、なぜこの作家が女性を惹きつけてやまないのかである。工藤美代子の『ラフカディオ・ハーンの生涯』三部作(ランダムハウス講談社文庫)が克明に跡づけるように、風采の上がらないハーンの回りにはヨーロッパでもアメリカでも日本でも女性の存在があり、ハーン研究者も女性が少なくないようだ。声高な女性活用論議もよいが、ハーンが放つ魅力の中に、現代社会での女性の生き方を探るヒントが隠されているのかも知れない。 (国際政治学者)
(出典 日本経済新聞 2014.5.11. 「半歩遅れの読書術」欄)
2. 5月のトピックス
5月の主なトピックスをご紹介します。
2.1 森麻季ソプラノリサイタル
森麻季さんのソプラノは好きで何枚かのCDを持っています。リサイタルの切符をNMCの友人にもらいました。肉声を聴く良い機会なので八王子のいちょうホールまで行ってきました。小さな声がとてもきれいだと思いました。これからCDを聴くときも舞台での独唱を思い出しながら楽しむことができます。
2.2 洗足池春宵の響
洗足池公園でこのような催しがあるのは知っていたのですが、なかなか行く機会がありませんでした。今年は街の掲示板に貼ってあったお知らせをメモしておき、さらに大田区報で内容を確認して洗足池まで出掛けました。今年が丁度20回目だそうです。天気もなんとかもち、太鼓橋での笛や尺八の演奏を楽しめました。地元でこのような演奏を聴くことができ、楽しい一夜でした。
2.3 第13回サークルトライ油絵展
油絵教室サークルトライでは、1〜1.5年毎にグループ展を開催しています。今年も蒲田のアプリコで、開催しました。13回目ですから油絵を始めてから随分永い期間です。展示室の予約から、美術展の準備など、結構努力が必要ですが、技術の向上、メンバーの親睦には役にたっています。今年は会場の都合で例年より1日短い4日間の会期でしたが、毎日百名前後の方が見に来て下さり、作品を見ての感想を聞くことができました。
3 来月の予定
3.1 油絵
「9 趣味」「3. 美術」「2. 絵画作品集」に今月の油絵展への出展作品を載せる予定です。
3.2 リンク集
「興味あるリンク」を、少しずつ追加したいと思っています。