みんなの広場
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 アクセスされた方々との交流の場です。今月も次の3項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「11 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。
 10月は、まだ暑い日がありましたが、中旬の台風襲来以降暑さも収まり、秋らしい陽気になりました。月末には寒くなり、夜はコートが必要になりました。
 パンジーやバラが美しく咲き、柿が色づきはじめています。
1. 今月の追加内容など
 1.1 今月の追加内容
  今月追加した内容の、ご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  今月は「文学の翻訳 創作の糧に 村上春樹、池澤夏樹… 小説執筆と両立 原文と向き合い文体磨く」と題する記事を載せました。
2. 10月のトピックス
 10月の主なトピックスをご紹介します。右の写真は12日夜行われた本門寺お会式の写真です。山門の後(手前)に万灯と、そのグループのメンバーが見えます。
 2.1 「選択」観劇
  5日に銀座みゆき館劇場で上演された、GooD FellowSの劇を、家内と見に行きました。
 2.2 夢楽天陶芸展
  13・14日、池上会館で行われた陶芸展に作品を出品しました。
 2.3 日比谷公園
  23日、日比谷公園へスケッチに行きました。
3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 今月の追加内容など
 1.1 「今月の追加内容」
 「8 ウォーキング」の「64 岡山旅行」は、先月、NMCメンバーで行った岡山への旅行のご紹介です。
 「11 興味あるリンク」には、「1 役にたつホームページ」に「1.27 本門寺お会式」と「16 人」に「16.26 蛯名健一」を追加しました。1項目は、上の写真との関連です。

 1.2 新聞の記事から
  「文学の翻訳 創作の糧に」 村上春樹、池澤夏樹… 小説執筆と両立 原文と向き合い文体磨く

 明治期から盛んに行われてきた日本の作家による海外文学の翻訳。現代人の関心が多様化する中で、欧米の文学作品を貪欲に吸収し崇拝する風潮は弱まり、翻訳を手掛ける作家も少ない。それでも村上春樹や池澤夏樹らは今も真摯に原文と向き合い、小説を書く合間を縫って訳書を刊行している。そこには創作の糧がまだ確かにあるようだ。

幅広く紹介
 村上は9月、翻訳短編集「恋しくて」(中央公論新社)を刊行した。「広義のラブーストーリーということで、かぎ括弧つきの『恋愛小説』を集めてみることにした」と、あとがきに書いている。
  「ニューヨーカー」など米国の雑誌に掲載された短編から9編を選び、自ら翻訳した。10日にノーベル文学賞の受賞が決まったカナダの作家アリス・マンローの「ジャック・ランダ・ホテル」から無名の作家の作品まで、幅広く紹介している。
 村上に関する多くの著作がある風丸良彦・盛岡大学教授(アメリカ文学)は「村上は学者を含めても精通する日本人の一人。取り上げた小説はどれも質が高い」と話す。
 小説の執筆と並行する形で翻訳を始めた村上は、レイモンド・カーヴァーを本格的に日本に紹介し、翻訳全集を刊行。フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビ」、サリンジャーの「キャッチャー・インーザーライ」、カポーティの「ティファニーで朝食を」など世界的名作の新訳を次々に手掛けた。
 村上は翻訳家の柴田元幸との共著「翻訳夜話」(文芸春秋)で「自然に机に向かって翻訳しちゃうという傾向かあります。そうしないとうまく自分のなかでバランスがとれない」と語っている。
 翻訳に向かう理由について「自分で文章を解体して、どうすればこういう素晴らしい文章を書けるのかということを、僕なりに解明したいという気持ちがあった」と明かす。風丸氏は「村上氏は長編、短編、翻訳という執筆サイクルが確立している。翻訳によって得たものを小説に還元する作業を繰り返し、創作の下地にしている」とみる。

出版数は減少
 池澤夏樹も翻訳と小説を両立する作家だ。ヴォネガット、アップダイクなど米国の著名作家、サン=テグジュペリの「星の王子さま」まで、手掛ける作品は多岐にわたる。河出書房新社の「世界文学全集」の編集も担当し、現在は文芸誌でギリシヤの詩人・カヴァフィスの詩を翻訳している。
 当初は「食いつなぐために翻訳をやっていた」(池澤)が、徐々に「文体、文章の修練の場として翻訳を意識するようになった」。主人公と元同僚の男との交遊を叙情性に満ちた表現で描く芥川賞受賞作「スティルーライフ」(中公文庫)も、英訳されても違和感がない翻訳的な文体で書いたという。池澤は「翻訳が作家としての基礎を築いてくれた」と話す。
 ただ、作家による海外文学作品の翻訳は減っている。出版科学研究所(東京)によると、外国文学小説の出版点数は今年上半期(1〜6月)で953点と、昨年同期に比べ12点減った。「海外文学のヒット作が少なくなり、そもそも翻訳・出版される本が減少傾向にある」(同研究所)
 近現代日本の作家翻訳について研究する井上健・日本大学教授(比較文学)は、作家翻訳が減った背景について「映画、サブカルチャー、美術、音楽など作家が関心を持つ分野が多様化し、海外文学に目が向かなくなった」と指摘する。
 ほかに翻訳を手掛ける作家としては、仏文学者の両親を持ち、中国語の翻訳作品かある中島京子、仏語小説の翻訳で知られる堀江敏幸や小野正嗣、松浦寿輝など、学者の立場から翻訳を始め、その流れで作家になった例がある。しかし日常的に翻訳と向き合う作家は少なく、作家翻訳は"寡占化"が進む。「僕は日本語と仏語で読み、最終的に日本語でアウトプットする作業を繰り返している。翻訳と小説の仕事に区別はなく、従来の作家翻訳とは事情が違う」と堀江は言う。
 かつては芥川龍之介、谷崎潤一郎など数々の文豪が世界の名作を翻訳した。戦後も長谷川四郎、小島信夫らが原文に向き合った。だが作家が「翻訳家」になる潮流は現在では消えつつある。井上氏は「近代などと違い、世界文学の邦訳はほぼ出ており、作家が翻訳する必要性は薄れた。それでも、翻訳は人の作品をただ訳す行為でなく、文学そのものだという意識が書き手にもっとあってもいい」と指摘する。
 日本語と他言語を往来し、物語の構造や文体を磨く。創作の源泉としての作家の翻訳は、グローバル化が進む今こそ評価される時期ともいえる。
 (文化部 岩崎貴行)
 (出典 日本経済新聞 2013.10.19)

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2. 10月のトピックス
 10月の主なトピックスをご紹介します。池上本門寺はわが家から近いので、お会式のあるときは、覗きに行きます(項目にはしませんでしたが写真を載せたので説明を追加しました)。
 2.1 「選択」観劇
  GooD FellowS双の会では、「選択」という題で第1部「我が命果つるとも」、第2部「同志の人々」を上演しました。友人の長男高橋広司君が出るので見に行きました。このうち「同志の人々」は作 山本有三とあったので、図書館で「名作歌舞伎全集 第25巻」(東京創元社 昭和49年9月9日発行)を調べたところ、次のような情報が出てきました。しかも、この本の装幀が青山 二郎さんだったのに、また驚きました。
同志の人々  山本 有三
 裝置図    田中 良
 解説      利倉 幸一
[写真]
 艫の間[登場人物・配役は無し]
 船底の一室[是枝などがいた部屋] 是枝 萬介(六代目 尾上菊五郎)
 船底の一室[嗟磨介などがいた部屋] 是枝 萬介(六代目 尾上菊五郎) 田中嗟磨介(三代目 市川左団次) 田中河内介(七代目 市川中車)
 2.2 夢楽天陶芸展
  陶芸の工房「夢楽天」では毎年、この時期に陶芸展をやっています。今年も10数点の作品を出品しました。今年の特徴は、半磁土という白い土を使って、"AMACO"という米国の絵の具を使ってみたことです。従来の呉須などと比べると、かなり良い発色が期待できます。まだ、意図したような作品にはなっていませんが、これからも使用して行きたいと思っています。
 2.3 日比谷公園
  油絵教室サークル・トライでは、春と秋の2回、風景のスケッチを行っています。今年は、秋に日比谷公園を訪れました。約10年前にも行っており、2回目です。台風で雨が心配されましたが、なんとかもちました。公園のほぼ中央にあるレストラン松本楼を小高い場所のベンチに座ってスケッチしました。木立を通した建物と、公園に憩う人びとが描けたらと思っています。
3 来月の予定
 3.1  「5 本の紹介」
  池内 紀著「きまぐれ歴史散歩」(中央公論新書)のご紹介をしたいと思います。
 3.2 リンク集
  「興味あるリンク」を、少しずつ追加したいと思っています。

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[Last Updated 11/30/2013]