本氷川坂コース
  目 次

1. はじめに
2. 概 要
3. 坂と観光スポット 

本氷川坂

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1. はじめに
 「タモリのTOKYO坂道美学入門」を読み始め、その手始めとしてこのコースを選びました。都心にあって、まだ歩いたことのないというのが選択基準でした。中心となる氷川神社は、都心にこんなところが残っていたのかと思わせるような場所でした。あまり時間をかけずに廻れることも良かったと思います。

2. 概 要
 東京メトロ千代田線の赤坂駅から本氷川坂、長垂(なだれ)坂、丹波谷坂と三つの坂を通り、六本木に至るコースで、約1時間(各観光スポットでゆっくりすればもう30分くらい)かかります。六本木通りには六本木4丁目のバス停があり、新橋または渋谷に出られます。2回に分けて歩くときはこれを利用すると便利です。
 コースの地図も参考にしてください。
コース概要図

2. 観光スポット
  このコースでは本氷川坂と氷川神社が中心です。都内にこんなしっとりとした坂と立派な神社があることに驚かされます。短時間で知らなかった都心のスポットを歩けることが魅力です。

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 No.  スポットの写真  名 称  説  明
 1 勝海舟邸跡 東京都港区赤坂6-10-40
 東京メトロ千代田線赤坂駅の6番出口を出た所は赤坂通りです。南西にむけて約2百米歩いて行くと、「赤坂5丁目交番前」という信号があります。ここを左折し突き当たりを左折すると角に"The Gaby"というバーがあり、そこの植え込みに写真のような木柱の碑と手前の下に勝海舟について書かれた標識があります。江戸城に攻めてきた官軍の総大将西郷隆盛と会見し、無血で江戸城の引き渡しを交渉した際の徳川幕府の代表が勝海舟です。彼は「氷川清談」という書を残したことでも解るように、氷川神社の近くに住んでいました。赤坂駅からここまでは、約4百20米、5分位です。次の本氷川坂は目と鼻の先です。
 2 本氷川坂 東京都港区赤坂6-18-3〜10-29
 このコースの中心となる坂です。坂を登り切った左側に、氷川神社があります。本氷川神社も近くにあったのが、氷川神社に合祀されたようです。坂の形(S字型に湾曲した具合)、江戸情緒などが優れています。坂の長さは2百米位ですが、登り坂なので3分はかかるでしょう。
 坂の上部の右側にはお屋敷の塀と門があります。日銀の分館のようです。
 坂を登りきった左側が、次の氷川神社です。
3 氷川神社
東京都港区赤坂6-10-12
 都心にありながら、かなり立派な神社です。本殿、幣殿、拝殿の三つの建物が一体になった、いわゆる権現造りです。江戸幕府の第8代将軍の徳川吉宗によって享保15年(1730年)に建てられました。広い境内には樹齢5百年以上の欅の古木や、包丁塚があります。
 氷川神社の本氷川坂の入口まで戻り、登ってきた道を歩き続け、突き当たりを右折して次の角を左折し、突き当たりを左折して(クランク状に曲がったことになります)、次の角を右折すると六本木通りに出ます。この通りは首都高の高架道路が通っています。道路を南に横断しそのまま南下する通りが次の長垂(なだれ)坂です。
 約5百米、8分位でしょう。
 4 長垂(なだれ)坂 東京都港区六本木3-4-2〜14
 かって木曽義仲の家臣・今井四郎兼平の居城があった旧今井町を登る坂です。 右に緩やかに湾曲しています。
 坂の最後に近く右側に次項の善学寺があります。
 突き当たりを右折し、次の角を左折すると、右側に丹波谷坂が現れます。約4百、5分位でしょう。
 5 善学寺 東京都港区六本木3-4-11
 前項のなだれ坂の途中にあります
 浄土宗寺院の善学寺は、法性山常住院と号します。住蓮社生誉上人順阿真至和尚(万治2年寂)が開山となり、寛永3年創建したといいます。本尊は阿弥陀如来像です。
6 丹波谷坂 東京都港区六本木3-6-8〜1
 坂を下って突き当たりを右折すると、前に横断した六本木通りに出るので左折して六本木に出るか、右折して六本木4丁目のバス停(新橋−渋谷間の「都1」のバス停です)から渋谷に出るか、道を横断して新橋に出るかのいずれかです。この坂を下って六本木に出た場合、坂の上からで約5百米、7分位です。
7 不動院 東京都港区六本木3-15-4
 寺伝によれば江戸開府以前の創建で、かっては麹町平川町(平河町)にあったといいます。万治元年(1658)、幕府の命により麻布六軒町の現在地に移転しました。当時の住職は中野の宝仙寺の住職を兼ねていた玄海法印でした。
 玄海法印は新しい境内地が狭かったため、近くの沼を埋め立てて境内を拡張することを願い出て許可されました。
 ところがこの沼には悪蛇が数多く住みつき、近くの住民を悩ませていました。そこで玄海が、先祖である武田信玄が所持していた十一面観音を本地仏として稲荷大明神を勧請し、7日7夜の調伏の祈祷を行ったところ、水面に長さ2丈(約6メートル)の巨大な悪蛇の死骸が浮き上がりました。人々は玄海の法力に驚き、喜んで寺院の普請に協力したと伝えられています。
 丹波谷坂を下らずに、来た道をそのまま直進し、四つ辻に出たら少し細い道の方に右折します。下り坂の途中、左側にこの不動院があります。丹波谷坂の上から約百米、2分位です。
 ここから六本木に出るには坂を下り、右折すれば前項と同じ六本木通りに出られますが、左折して外苑東通りに出て、右折すれば同じく六本木の地下鉄の駅に出られます。約千米、13分位です。

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[Last Updated 5/31/2013]