みんなの広場
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 アクセスされた方々との交流の場です。今月も次の3項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「12 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。
 5月は陽気がほぼ安定しました。連日のように、東日本大震災の余震がありますが、小さな地震には、あまり注意しないようになりました。福島原発の事故対策は、なかなか進みません。とくに東電による事故内容の発表の遅れは、理解できません。それでも、少しずつですが地震からの復興が進んでいるように思います。
 若葉がとてもきれいな季節になりました。九州では梅雨に入ったようですが、関東も27日に梅雨入りしたと発表がありました。また、月末には台風2号が接近しました。
1.「今月の追加内容」など
 1.1 今月の追加内容
  今月追加した内容の、ご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  日本経済新聞に掲載された、「地震と原発を巡る問題点−フクシマ後への教訓」を載せました。

2. 5月のトピックス
 5月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 レスピーギ歌曲リサイタル
  5月7日、紀尾井ホールで、「歌霊(うただま)」第1回として、歌手3人のリサイタルがあり、家内と聴きに行きました。
 2.2 バードウオッチング
  5月14日、NMCの会が多摩湖周辺であり、参加しました。右の写真は狭山公園の宅部(やけべ)池で、小さくて見にくいですが、画面ほぼ中央に2羽の鳥が泳いでいる姿が見られます。
 2.3 NMC合宿
  5月29・30日、1泊2日のバス旅行があり、参加しました。

3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 「今月の追加内容」など
 1.1 「今月の追加内容」
 「5 本の紹介」に追加した「128 農耕社会の成立」は縄文時代から弥生時代までの日本歴史を描いています。
 「9 趣味」「3. 美術」「2. 絵画作品集」に追加した「33 ニコライ堂」は、今年(2011年)春のグループ展に出品した油絵です。
 「11 興味あるリンク」には、「10.7 その他」に「10.7.19 北沢美術館」を、「11 趣味2−旅行」に「11.82 狭山丘陵の都立公園ガイド」を追加しました。1項目はこのページの「2.2 バードウオッチング」と、2項目は「2.3 NMC合宿」との関連です。

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 1.2 新聞の記事から 「地震と原発を巡る問題点」 「フクシマ後への教訓」
 地震の直撃を受けた原子力発電所にヘリコブターで首相が降り立った。2007年7月、中越沖地震が発生した当日、東京電力の柏崎・刈羽原発を、時の首相の安倍晋三氏が訪れ、同社から状況説明を受けた。
 事故対応のさなかの訪問に、このときも非難の声があった。政治家の行動は党派を超えても変わらないものである。
 4年前に新潟県で起きた「原発震災」の記録を改めて読むと、原発と地震を巡る様々な問題点がほぼ出尽くしていることがわかる。
 まず、耐震安全性チェックの甘さ。より大きな地震を想定して備える必要を専門家から指摘されながらも誠実に耳を傾けることを怠った。電力会社も政府も、実際に被害を受けてから「想定外だった」と口走る。

●もたれ合い体質
 甘さの背景には、もたれ合い体質がある。電力会社と政府の規制当局者、一部の学者が原発推進の画策の下で結び合い、現状を追認する。しかもだれかが決定的な判断を下すことは巧妙に避ける。
 役所は学者に安全性の判断を委ねる。学者は安全のハードルをそこそこの高さにとどめ、基準をこえる対応は事業者の自主対応に任せる。事業者は規制当局のお達しに従ったまでと言う。外部からは無責任にも映る「原子力村」の行動様式だ。
 中越沖地震の後、耐震チェックが一応強化されたものの、基本的には何も変わらず東日本大震災を迎えた。
 中越沖地震による柏崎・刈羽原発の被災をリポートした新潟日報社特別取材班『原発と地震』(講談社・09年)と、朝日新聞取材班『「震度6強」が原発を襲った』(朝日新聞社・07年)は、フクシマ後も読むに値する。
 とくに新潟日報の般材班は、柏崎・刈羽の建設計画がもちあがる1970年代にさかのぼって、首都圏の西方に発電所を求めた東電の思惑や、建設を誘致した地元の事情などを掘り下げた。
 77年、柏崎・刈羽1号機の耐震性を審査する会議で辞任劇があった。活断層の最新知見が反映されないことに抗議して、東京大学地震研究所の助教授(当時)、松田時彦氏が席をけった。06年に今度は、原子炉の耐震安全指針の見直し過程で、地震学者の石橋克彦神戸大教授が改訂内容を不服として辞任した。約30年を経た、うり二つの事件は安全審査に巣くう問題の根深さを示す。
 原子力村のかたくなさは、原発が右派と左派の激しい政治的な対立の渦中にあった歴史に一因がある。吉岡斉『原発と日本の未来』(岩波書店・11年)は、もはや推進派か反対派かの2項対立の時代ではないと説く。条件付き推進、あるいは漸進的な脱原発など多様な価値観を反映した「第3の道」を指摘する。フクシマ後のエネルギー政策を考える上で示唆するところが多い。

●技術への過信も
 今回、福島第2原発や女川原発が、地震と大津波に耐えて無事だった事実は、今後の政策議論で重い意昧を持つ。それは幸運に過ぎなかったのか、事業者の努力が報われたのか。検証が必要だ。
 いまだ収束しない福島第1原発の大惨事を現時点で、十分に語り尽くせる新刊書はない。桜井淳『新版 原発のどこが危険か』(朝日新聞出版・同)は、95年の旧著に福島事故の解説と図版を付け加え、緊急出版された。
 福島第1の事故は、発電所の停電で核燃料を冷やすことができなくなったために起きた。非常用発電機の起動失敗で実際に起きた全電源喪失(ステーション・ブラックアウト)の危険性を、米ロの原発での実例を引いて解説した点に、この本の先見性がある。
 石油掘削施設や超音速機、スペースシャトルなど巨大で複雑なシステムが起こす悲劇的な事故は、その多くに人間の判断ミスや技術への過信がからむ。
 ジェームズ・R・チャイルズ『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』(高橋健次訳、草思社・06年)は、原子力の安全を考えるうえでも有用な指摘に富んでいる。   編集委員 滝 順一
(出典 日本経済新聞 2011.5.1 今を読み解く)

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2. 5月のトピックス
 5月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 レスピーギ歌曲リサイタル
  今回のリサイタルを企画し、ピアノ伴奏を務められた河原忠之さんは、我々コーラス仲間の発表会の伴奏をお願いしたことがあります。会場は四谷の紀尾井ホールです。「歌霊(うただま)」第1回ということで、3人の歌手のリサイタルがありました。曲は管弦楽「ローマの松」などで有名なオットリーノ・レスピーギが作曲したもので、彼の歌曲は初めて聴きました。メゾ・ソプラノの岩森美里さんは、我々の合唱団の指導者のお嬢様で、指導を受けた事もあります。1年間で4回のリサイタルが予定されているようです。
 2.2 バードウオッチング
  NMCの主催する会に参加するのは2回目です。西武園線の西武園駅に10時に集まり、午前中は狭山丘陵の八国山緑地に行きました。駅からは歩いて5分位です。最初は尾根道を通り、少し下って二つ池を通ってひだまり広場に行き、ここで持参したお弁当を食べました。食後は時間がなかったので将軍塚には行かず、西武園駅に戻りました。
 午後は西武遊園地の脇を通って村山貯水池(多摩湖)に出て、堰堤を少し歩いてから狭山公園に下りました。宅部(やけべ)池の横を通って西武遊園地駅の一駅手前にある武蔵大和駅に出ました。
 新緑の季節とあって気持ちの良いハイキングができ、沢山の鳥や植物を見ることができました。
 2.3 NMC合宿
  台風の接近で第1日目は朝から雨でしたが、少しそれたせいか、第2日目は朝方、小雨が残ったものの、出発頃には太陽が戻ってきました。
  5月29日は8時半に新宿の西口に集まり、バス旅行の始まりです。23名が参加しました。諏訪IC(インター・チェンジ)で中央高速道路を降りて、「おぎのや(碓井峠の「峠の釜飯」で有名です)諏訪店」で釜飯定食を食べ、1時少し前に北沢美術館新館に着きました。今は「ルネ・ラリックと香りの世界」展をやっており、1階の「SUWAガラスの里」で小さな器を買いました。雨のため予定していた諏訪湖の間欠泉を省略したので、北沢美術館本館に移動し、エミール・ガレを中心としたガラス作品を見ました。正面入口に飾られた「ひとよ茸ランプ」が素晴らしかったです。3時頃、諏訪大社に着きましたが、雨が激しかったので参拝の後、4時頃、宿舎である上諏訪温泉「ホテルぬのはん」に到着しました。入浴、宴会のあと、NMCの今後の在り方や運営などについて、討論しました。
 翌30日は9時頃、宿を出て、10時に伊那食品工業株式会社に着きました。この会社は寒天メーカーで、コマーシャルの「カンテンぱぱ」で有名です。約50年間、増収・増益が続いているとのこと、広い「カンテンぱぱガーデン」には、4つのレストランのほか、野村陽子植物細密画館などがあり、素晴らしいボタニカルアートを鑑賞することができました。講演を聴いたあと、近くにある本坊酒造株式会社で地ビールとウイスキー工場の見学と試飲をしました。帰りは駒ヶ根ICから中央高速に入り、新宿西口で7時過ぎに解散しました。

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3 来月の予定
 3.1  本の紹介
  今回の震災に関連して吉村昭著「三陸海岸大津波」を載せたいと思っています。
 3.2 趣 味
  「9 趣味」「3. 美術」に、2011年4月に開催した油絵展に出品した絵の2枚目を載せたいと思います。
 3.3 リンク集
  「興味あるリンク」を、少しずつ追加したいと思っています。

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[Last Updated 6/30/2011]