みんなの広場
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 アクセスされた方々との交流の場です。今月も次の3項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「12 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。
 2月は例年と同様、節分を過ぎても寒い日が続きました。それでも月末には4月頃の陽気の日もありました。天気の方は、雨の日も多くなり、湿度もひとまず平常に戻りました。雪も降りましたが、たいして積もりませんでした。
 芝生より先に、雑草が増え始めました。我が家の近くにある池上梅園の梅はほぼ満開です。

1.「今月の追加内容」など
 1.1 今月の追加内容
  今月追加した内容の、ご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  朝日新聞に掲載された、佐伯順子同志社大教授の『パリで考えた日本の「愛」』を載せました。

2. 2月のトピックス
 2月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 サンランドスキー
  
2月10日〜13日、北軽井沢近くのヒュッテに泊まり、草津と万座へ行きました。
 2.2 小伝馬町刑場跡
  2月22日、小伝馬町にある徳川時代の牢屋敷の跡を見てきました。右の写真は大安楽寺で、真ん中の石碑に「江戸伝馬町牢御啄(口扁でなく手扁)場跡」と記されています。
 2.3 鹿島 茂氏講演会
  SABTECH総会の折、鹿島教授の「フランスのエリート教育」と題する講演がりました。

3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 「今月の追加内容」など
 1.1 「今月の追加内容」
 「5 本の紹介」に追加した「127 本は、これから」は電子書籍が実用化されつつある今、37名の方々が、それぞれの立場から、発言した内容です。
 「8 ウオーキング・旅行」の「49 亀戸七福神」は、先月、訪れた亀戸七福神のご紹介です。
 「11 興味あるリンク」には、「11 趣味2−旅行」に「11.80 伝馬町屋敷牢」を、「16 人」に「16.15 鹿島 茂」を追加しました。このページの、それぞれ2.2項と2.3項の関連です。

 1.2 新聞の記事から 『パリで考えた日本の「愛」』 仏の研究学会 状況で変わる言葉・感情
 フランスの日本研究者が一堂に会するフランス日本研究学会がこのほど、パリで開かれた。今年度の大会テーマは「愛」。文学、哲学、地理といった多様な専門からの発表があり、学際的な性格を帯びていたのが興味深い。
 イザナギ・イザナミ神話や恋文に関する研究とともに、デートスポットの研究(トウールーズ大学のスコシマロ・レミ氏)が目をひいた。デートスポットが日本の街づくりの重要なコンセプトになっていることを、東京のお台場や横浜みなとみらい21の例をもとに発表したものだ。
 カップルで仲睦(なかむつ)まじく外出するという行為は、欧州では若者固有の行動という認識は薄く、中高年の男女が手をつないで街を歩く姿もよく見かける。日本では、恋愛=若者文化という発想が強いため、若者の集客効果を狙って街の活性化がはかられる。街づくりも恋愛という精神文化の体現なのである。
 日本の現代語の愛情表現を映画の台詞(せりふ)から考察した発表(グルノーブル・スタンダール大学の東伴子氏)では、日本語の「好き」「思う」「愛する」といった言葉が、フランス語ではほぼすべて「アムール」と訳されていることが興味深かった。
 フランス語の愛情表現は、日本語より単純で、ニュアンスにとぼしいのではないかという見方もできるが、他者と重要な関係を結ぶ際の感情が、日本語では立場や状況に左石される傾向があるのに対して、西洋語では本質的な感情はひとつという価値観があるともいえる。
 私が基調講演で、日仏の女性文学の恋愛観について話をした際、マルグリット・デュラスの小説「ラマン」は日本語で「愛人」と訳されているが、本来は「恋人」ではという意見をいただいた。日本では通常、「恋人」は結婚前にしか使わない。しかし、フランス語でもドイツ語でも英語でも、結婚の前後を通じて、相手への感情は、「アムール」「リーベ」「ラブ」という同じ単語で表現できる。相手を大切に思う気持ちは、西洋語では表現上一定だが、日本帯では関係も感情も制度や形式によって変化するという発想がある。「ラマン」が「愛人」になったのもそれゆえの″逆説″である。
 ヨーロッパ生活での私の見聞からも、明治人が理想化した「西洋的愛」は、日本には実質的には根付いていないと確信できるし、今後もそうであろう。ただ、表層上の西洋的恋愛風俗は、バレンタインデーのチョコのように今後も続くのであろうし、その様式性こそが日本の「愛」のあり方を見事に象徴している。          (佐伯順子・同志社大教授)
(出典 朝日新聞 2011.2.15夕刊)

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2. 2月のトピックス
 2月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 サンランドスキー
  
元勤めていた会社の山岳部では、2月の連休を利用して草津と万座へのスキー合宿をしています。今年も11日の祭日と土日の3連休に北軽井沢近くのヒュッテに泊まり、スキーに行きました。我々OB組4名は1日早く10日にヒュッテに行き、あらかじめ水廻りなどを確認しました。11日は朝、草津で現役組4名と落ち合い、ゴンドラを使って本白根の近くまで登り、振り子沢、清水谷などを滑りました。12日には万座に行き、万座山ゲレンデなどを滑りました。13日はヒュッテを片づけ、東吾妻町大字原町にある岩櫃(いわびつ)城温泉で汗を流し、帰途につきました。
 このスキーの良いところは昔の仲間が夜、こたつに入り鍋をかこみながらゆっくりと語り合えること、毎日違った温泉に入れることなどです。10日は嬬恋(つまこい)村の半出来(はんでき)温泉、11日は草津温泉の地蔵の湯、12日は万座プリンスホテルの温泉(標高千8百米の露天風呂)、最後が岩櫃城温泉です。
 2.2 小伝馬町刑場跡
  東京メトロ、日比谷線小伝馬町で降り5番出口を出ると、十思(じゅっし)公園です。公園には「江戸三縁史跡」と題した解説が掲示され、石町時の鐘、吉田松陰先生終焉の地、伝馬町牢屋敷跡の記事があります。掲示板の前の道を隔てて大安楽寺があり、石碑が建っています(上の写真)。この牢屋敷は十思公園の方まで広がっており、かなりの面積を占めていたようです。
 2.3 鹿島 茂氏講演会
  「フランスのエリート教育」と題する講演の主な内容を要約すると次の通りです。
 フランス革命の結果、教育が教会から国に移った。それまでは神父さんが教師だった。そのために教師を養成することが必要になった。グラン・ゼコールとは、日本には無い学校で、大学より格が上である。政党や政府の要職はグラン・ゼコール出身者が占めている。
 バカロレア(大学入学試験)を通れば、フランス全国どこの大学にも入れる。しかし、グラン・ゼコールに入るには2年間の準備学級に入り、試験(筆記試験と口頭試問)に通らなければならない。
 最初に出来たグラン・ゼコールはポン・ド・ショセ(土木専門学院)である。その後、エコール・ノルマル・シューペリユール[高等師範学校]、ポリテク[技術専門学院]、ENAができた。専門家は軽蔑される。ボンサンスは的確な判断力である。考える技術は教育できる(デカルトの方法序説)。

3 来月の予定
 3.1 本の紹介
  「6 私の愛読書」『11 白川静氏「漢字百話」ほか』の「11 本の紹介」に載せた「1 白川静 漢字の世界観」を改訂したいと思います。
 3.2  ウオーキング・旅行
    「六郷用水」のまとめと改訂を載せたいと思っています。
 3.3 リンク集
  「興味あるリンク」を、少しずつ追加したいと思っています。

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[Last Updated 3/31/2011]