木のあかちゃんズ


  目 次
1. いきさつ
2. 内容の紹介
3. 内 容
4. 読後感

著者  いせひでこ
出版社 平凡社
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1. いきさつ
 この本は週刊ブックレビューの2011.10.8放送分で、女優の竹下景子さんが紹介されました。早速図書館で借りて読み、絵がとても可愛いので結局購入しました。いせひでこさんの絵本は「ルリユールおじさん」を採り上げたのでこれで2册目です。今度の本の方が幼い子供向けのため、筋らしいものはなく、内容は木の擬人化された種が主題で、かわいい絵に満ちています。

2. 内容の紹介(竹下景子さんによる)
 様々な木の種を人間の赤ちゃんにたとえ、新しい命の芽生えと成長の姿を、鉛筆だけの柔らかいタッチで描いた絵本です。
 登場する木の種「あかちゃんズ」は二十種類以上。ヘリコプターのように遠くまで飛んでいくボダイジュ。どちらが遠くまで飛べたかを競い合う、双子のモミジの種。金髪をなびかせながら空を舞うムクゲ。
 そして、80年もの眠りから覚めて、地上に顔を出すメマツヨイグサの種。
 擬人化されてはいるものの、正確な描写力で、植物の生き生きとした様子をユーモアたっぷりに伝えています。
 世界的に活躍する絵本作家の著者が、東日本大震災に衝撃を受けたことを契機に、未来への希望と祈りを込めて、生命の力強さを描き出しました。
(出典 週刊ブックレビュー 2011.10.8放送分)

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3. 内 容
 扉(とびら)、裏扉も含めて32ページの内容です。
 本にはありませんが、目次をまとめると次のようです。2ページで1組です(見開きの2ページ)。
1.  ハルニレのあかちゃん      2
2.  アオギリのあかちゃん       4
3.  ボダイジュのあかちゃん     6
4.  ムクゲ・フヨウのあかちゃん   8
5.  どんぐりたち            10
6.  どんぐりのきょうだい       12
7.  アカマツのあかちゃん      14
8.  モミジのあかちゃん        16
9.  ヤドリギのあかちゃん      18
10. メマツヨイグサのあかちゃん  20
11. ケヤキのおかあさん       22
12. マメの木ほいくえん       24
13. クマシデのあかちゃん      26
14. タンポポのおかあさん      28
15. フィナーレ             30
 これらのうち、カラーは2組(「5.  どんぐりたち」と「9.  ヤドリギのあかちゃん」)で、あとはモノクロ(鉛筆画)です。

 内容の例として「8.  モミジのあかちゃん」を取り上げます。

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4. 読後感
 植物の繁殖に必要な種がどのようにして育って行くかを、暖かいューモアのある絵と、わかりやすいきれいな文章で表現しています。 種というのは、地味な存在なので、えんぴつ画が適しているのかもしれません。2枚の水彩と思われるページも落ちついた色で統一されています。
 家の近くの本屋を探したら、在庫していないので驚きました。

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[Last updated 12/4/2011]