ドラマからアニメへ



4−6月期のドラマは毎年低調。

せっかくお仕事ドラマを作ったのに「バンビ〜ノ!」(14.2%)はつまらないし、「鬼嫁日記 いい湯だな」(12.0%)は安易なパート2だし。キャビンアテンダント路線を引き継いだ上戸彩「ホテリアー」(8.6%)、菅野美穂「わたしの教科書」も食欲わかず。いくらかチャレンジぎみの「セクシーボイスアンドロボ」(7.6%)と「特急田中3号」(8.8%)にも乗れなかった。

「帰ってきた時効警察」(12.0%)だけが例外。ただ、テンションを上げすぎなのが難点。ギャグの応酬は、ひかえめなのが一番。1回見たら満足したので、これもリタイア。

ドラマにはすっかり見放されてしまったけど、アニメは快調だ。

深夜枠の「のだめカンタービレ」(フジテレビ)は安定感がある。おそらく原作のままアニメ化しているのだろう。素直なつくりがいい。「地球へ…」(TBS)がなぜか今ごろアニメ化された。夕方の放送でいささかお子さま仕様。朝の「精霊の守り人」(NHK)の方がよくできている。

チャンバラ活劇という同じジャンルでも、制作費の高そうなドラマ「朱蒙」より「精霊の守り人」の方が待ち遠しい。

原作にないオリジナルを加えて、大河アニメ化している。本筋とはあまり関係のないサブエピソードで引き伸ばすのは、忠臣蔵的なやり方。あまり寄り道せずに、守り人シリーズの2作目に進んでほしい。

オープニングのテーマ曲を聞いても、ちっともわくわくしない。キャラクターデザインにケチをつけてもしかたない。これが多くの人に見てもらうための姿なのだろう。バルサの持つ槍が長すぎるのではないか。少し気になるので、武術家の意見を聞いてみたい。

浦沢直樹「MASTERキートン」を見てから、アニメは日本テレビの深夜と決まっていた。今年に入り、他局もいいのを出してきた。テレビも、これからはアニメの時代なのかな。

(2007-06-29)