ドラマ06年10−12月



予想が当たっていたか、検証するのも楽しい。

「Dr.コトー診療所」(22.1%)は、やはり蒼井優をうまく活かせなかった。前のシリーズに引きずられすぎ。島を出た人は、最初と最後の回だけに出演させればよかったのに。そのおかげで高視聴率が取れたのだが、ドラマとしてはおもしろくない。これがパート2の宿命なのかなあ。

沈没予想の「14才の母」(18.6%)も好成績。妊娠・出産というワンテーマでは、やはりドラマにならない。杉田かおるのときは、「金八先生」という軸のあるドラマの中での展開だからよかったので、中途半端なホームドラマでも視聴率が稼げるという前例を作ってしまった。露悪趣味の本がベストセラーになったときのように、後味が悪い。

「セーラー服と機関銃」(13.3%)の数字を見ると、長沢まさみはまだアイドルとして健在のようだ。最近、松嶋菜々子に似てきた。

「のだめカンタービレ」(18.8%)は、アニメ版よりも実写のほうがいいという稀有な例。それでも20%を超えなかったのは、「Dr.コトー」みたいにおばさま層が見ないからだろう。

日本テレビで放送中のアニメのファン層とのダブり方にも違いがあるのではないか。「NANA」を見ている人は「のだめ」を見るが、「DEATH NOTE」のファンは「のだめ」を見る人が少ない。この推測は当たっているでしょうか。

(2007-01-24)