ドラマ05年1−3月



「富豪刑事」の深田恭子、「優しい時間」の余貴美子、「87%」の夏川結衣と骨太系が勢揃い。

「ごくせん」(27.8%)のひとり勝ち。あとはどんぐりで、1ケタの番組が少なかった。少ないパイを平等にわけた印象あり。

寺尾聡と大竹しのぶの組み合わせでは、いくら倉本聰でもこけるだろう思った「優しい時間」(14.8%)が健闘。いつものことながら中高年ドラマは強い。

なんとなく見ていた「87%」(11.7%)も2ケタにのった。杉田かおるの結婚で少しは上乗せがあったか。

「不機嫌なジーン」(14.2%)は、林真理子と竹内久美子と「トリック」をたして3で割ったようなドラマだった。

ストーリーは破綻していたけど、オダギリジョーもかっこよくなったし、最後の復習コーナーも楽しめた。しかし月9なのによくこんな企画が通ったなあ。

内野聖陽と竹内結子のかけあいが、おもしろかった。20分枠でラジオドラマにしたら、もっと楽しめたと思う。2人ともいい声してるし。

でもな、ちょっと恋愛ドラマが多すぎないか。Jポップの9割がラブソングだという説もあるので、ラブドラマを作りたくなる気持ちはわかるけど。「ごくせん」は男女の愛がテーマじゃないし、今度映画化される川原泉の「笑う大天使(ミカエル)」にしても『寄生獣』にしても、もっと幅の広い愛じゃないか。

(2005-04-15)