プールでたっぷり泳ぎ終わり、

部屋へ戻るエレベーターに乗り込む。

 

僕「ちょっと疲れたね」

雪巳「お兄ちゃん泳ぐの速いー」

雪菜「水着・・・部屋で干す・・・です」

雪沙「これみてぇ〜、くうちゅうだってぇ〜」

僕「8階、空中庭園、露天風呂、か・・・いいね、後で行こう」

 

7階の部屋に戻ってカードキーを机の上に置く、

・・・あれ?最初入った時はパンフレットの山かと思ったもの、

これ・・・確かに各施設の案内もあるけど、他にも色々置いてある。

 

僕「・・・今日から4日目までの食券がある後は・・・」

雪菜「それ・・・お船・・・」

僕「クルーザーの案内だね、でも僕らには関係・・・・・ある」

雪巳「どうしたのー?」

僕「8月14日午前10時から、予約済って書いてある」

雪沙「くる〜ざ〜?おっきいくるまぁ〜?」

僕「それはブルドーザー!これは豪華な船!」

 

クルーザーってめちゃくちゃリッチだぞ!?

ま、貸切のはずは無いか・・それより見逃さなくって良かった。

 

僕「他は・・・プライベートビーチの案内、そんなのもあるのか」

雪巳「見せてー、1、2、3、4ヵ所あるー」

雪沙「ゆきさたちはどこ〜?」

僕「さすがにこれは無縁だろう」

雪菜「・・・15日に、3番のビーチ、です」

僕「うそ!?・・・・・ほんとだ、予約済み・・・」

 

美鈴ねえさん・・・お金いくらかかると思ってんだ!

って支払いどうなってるんだろう?帰りに一括かな?

金額が書いてないから何だか恐いな、クルーザーにプライベートビーチだなんて。

 

雪巳「今夜の食券どれー?」

僕「んー・・・あ、夕食券でも何種類もある」

雪菜「選べる・・・です」

僕「最初はね。でも3泊4日分だから3種類しかないから順番が変わるだけだよ」

雪沙「え〜?ど〜ゆ〜こと〜?」

僕「日付の指定がないから夕食でならいつでも入れるけど、1つの店に1回しか入れないってこと」

雪巳「これどんな食事なのー?」

僕「その食券は・・・アロマテラピー・・・食事じゃなくエステだよ・・あれ?2枚しかない」

 

おかしいな・・・どこかに挟まって・・ないよな、

枚数間違えたのかな?まあいいや、エステなんて無縁だし。

 

僕「喉かわいたね・・・冷蔵庫にジュースが・・あった」

雪沙「いっぱいはいってる〜」

僕「飲んだら飲んだ分だけお金かかるから、むやみに飲んじゃ駄目だよ」

雪菜「お水飲む・・・です」

僕「そこまでしなくていいから!とりあえずみんな1本ずつね」

雪巳「私ポンジュースもらうねー」

 

プール上がりのジュースを飲む・・・んまいっ!!

 

雪沙「も〜ゆ〜がたになるよ〜」

僕「そうだね、日もだいぶ落ちてる」

雪菜「ちょっと休みたい・・です」

雪巳「ホテル回ってきていいー?」

雪沙「テレビみたい〜」

僕「いいよ、みんな夕食まで自由にしてて」

 

雪菜ちゃんは和室へ入っていった、

雪巳ちゃんはドアを開けて廊下へ出て行った、

雪沙ちゃんは座ってテレビを見始めた。

 

僕「さて、僕は・・・」

 

1人で昼寝、じゃなく夕寝ようかな、

いや、ここは三姉妹のうち誰か1人につきあおう、

・・・つきあうっていう言い方も変だな、相手をしてあげよう。

これもしっくりこない、彼女たちはメイドなんだし・・・そうだな、

相手にしてもらおう、だ。それで誰に相手をしてもらうかというと・・・

 

雪巳ちゃんにしよう!僕は後を追って部屋を出た。

雪菜ちゃんにしよう!僕はゆっくりと和室に入った。

雪沙ちゃんにしよう!僕はTVの前の椅子に座った。

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