☆憂鬱な日々が続いたときは鬱病を疑ってみよう
鬱病は「こころのカゼ」と呼ばれるくらい一般的な病気で、アメリカの報告では、一生の間に一度鬱病になったという人は、女性は10〜15パーセント、男性は5〜12パーセントと言われています。
鬱病は気分障害ともいわれ、憂鬱な気分を中心とした病気です。「こころのカゼ」の名の通り、もっともかかりやすい心の病気の一つで、特に専門医にかからないうちに、本人が気づかないまま自然に治っていることもあるようです。
しかし、周囲から見てもさほどでなくとも、鬱病にかかっているときはとても苦しく、憂鬱や罪悪感にさいなまれ、将来や周囲に対して過度に悲観的になっているため、仕事ができなくなったり、自殺してしまう場合もまれではありません。
鬱病は専門医の治療を受ければいつかは必ず治る病気です。発見が遅れて回復に時間がかかったり、不幸にして自殺してしまうことの無いように、下のような鬱病に特徴的な症状が続いたら、必ず医師の診断を受けて下さい。
■こんな人は鬱に気をつけて
鬱病は責任感が強く、真面目で仕事熱心な人ほどかかりやすいといわれています。
このような人は社会的な評価が高いため、職場でも管理職など重要な地位についていることが少なくないのが特徴です。
鬱病は性格と環境との関係で生じるといわれています。
以下のような性格の人は自分にあった「ストレスの上手なかわし方」を身につけるようにしましょう。
鬱病に特徴的な症状
@朝いつもよりはやく目が覚める
A朝起きたとき陰気な気分がする
B朝いつものように新聞やテレビを見る気になれない
C服装や身だしなみにいつものように関心がない
D仕事に取りかかる気になかなかなれない
E仕事に取りかかっても根気がない
F決断がなかなかつかない
Gいつものように気軽に人と会う気にならない
H何となく不安でイライラする
Iこれから先やっていく自信がない
J「いっそのこと、この世から消えてしまいたい」と思うことがよくある
Kテレビがいつものように面白くない
L淋しいので誰かに側にいてほしい、と思うことがよくある
M涙ぐむことがよくある
N夕方になると気分が楽になる
O頭が重かったり痛んだりする
P性欲が最近はおちた
Q食欲も最近おちている鬱病に陥りやすい人の性格
・仕事熱心
・責任感が強い
・頼まれるといやと言いにくい
・律儀
・几帳面
・人と争うのは苦手
・真面目
・人にどう思われるかを気にする
・常識を大事にする
・小さいことにも気がつく(『軽症うつ病〜「ゆううつ」の精神病理』 笠原嘉 著 講談社現代新書 より)
・・・しかし、この「鬱」っていう漢字。一体全体誰が作り出した字なんでしょうかねぇ・・・。見るだけで気が滅入ってくるよーな(^^;A