Speak about Speech: Shuno の方言千夜一夜




第639夜

再見は突然に



 見ないと言いつつ、また見てしまった。「カミングアウトバラエティ 秘密のケンミン SHOW」 。まぁ、一年に一回だから許して欲しい。
 その気になったのは、番組中のミニドラマ「辞令は突然に…」にわらび座の俳優が出ると聞いたから。単に聞いたんじゃなくて、地元新聞の芸能欄で記事になってた。それじゃ、という感じ。
 秋田版は前後編だったのだが、後編は録画を忘れ、しかも突然の残業で見損なった。
 実は同じ日に NHK の「ためしてガッテン」で口内炎を取り上げていた。口内炎になることの多い俺としては見たかったのだが、これも同じように録画を忘れて見られなかった。こっちは再放送があるからいいが、「ケンミン SHOW」の場合はちょっと無理。

 とは言いながら、田舎のことゆえ、平日の昼間というタイミングで、バラエティの再放送も割とやっている。二度も見て楽しめるのかと思うが、気楽に見ている分、覚えてないのかもしれない。

 加藤夏希目当てって話はある。新山千春も割と好きだ。
 積雪地域の芸能人だけを集めた雪国サミットではトークが炸裂していた。
 概ね、かまくらとか雪合戦とか、非積雪地域の人たちの憧れを誘う内容だったが、内藤大助が持ち出した「ママさんダンプ」では、「何それ」という声が上がっていた。
 にとりあげたことがあるが、雪かき用の巨大なスプーンである。大体、赤いよね、と言っていたが、そういえばそうかもしれない。少なくとも白にはしないと思う。
 今年の冬――「正しい日本語」の人のために言い換えると去年の暮れに始まって今年にかけて続く冬――は、積もっては消え、積もっては消えを繰り返していて、雪かきをする必要に迫られたことがないのだが、それは個々の状況次第で、やっぱりやる人はやっていた。
「スノープッシャー」と呼ばれる、アルミホイルの芯を縦に半分に割って取っ手をつけたような道具がある。その名前の通り、ブルドーザーのように押して雪を寄せるためのものなのだが、あれをスコップのように使っている人が今だにいる。取っ手がついてる角度の関係で、中に雪を入れて持ち運べるようになってないんだけどな。
 番組の一般のインタビューでは、「雪なめって (北海道)」「(東京の人は) 雪降ったどって言ってるけど (秋田)」など、文体が高くても出てしまう表現が色々と観察できた。

 で、「辞令は突然に…」だが、そのわらび座の人たちの秋田弁は「よぐ来た」の「き」が“khi”になってるなど、抑え目ではあるようだが、ちゃんとした秋田弁。
 それにしても、あんまり自慢できるデータが紹介されてなかったような。地価が安いとか、日照時間が少ないとか。
 そういうのを並べると、ただ広いだけの家で、酒飲んで、寝てるだけ (なんかの統計によれば平均睡眠時間も日本一)、ということになって、怠惰な県民像が描かれてしまうなぁ。ほいでしまいには自殺かい。
 お茶うけに出されるものが多いというのは、秋田に限らず、田舎でよく見られると思うんだがどうだろう。「おもてなし」については、質のほかに量も問題にされるわけだし。よく、慣れない高級料理で「こんたちょぴっと (こんな少しだけ)」って文句言うじゃん。
 ポテトサラダに砂糖をかける話にしたって、土地で取れる作物に起因する栄養上の問題はあるのかもしれないが (日照時間も影響してるかもしれないし)、人間にとって重要なエネルギー源であることは間違いないわけで、それをたくさん使うことはある種の贅沢、おもてなしということはあると思う。
 納豆に砂糖をかけるという話もあるようだが、少なくとも俺の場合、トマトにも納豆にも砂糖をかけたりはしない。ポテトサラダや炊き込みご飯を自分で作ったりはしないので、なんとも言えないが。
 美容院数日本一は何度か話題にした。どういうものか、番組で映された美容院の大半を見たことがある。すぐ近所のもあった。
 スパイクつきのスノトレは持っているが、あれ実は壊れやすいのだ。靴底に突出しているので、段差を越えるときなんかに足の上げ方が不十分だと、当たり所次第で簡単に壊れる。そうなると取り除くしかないんだが、そうするとそこから水が入ってくる。なので全体にしっかりした作りなのに実は寿命が短い。
 融雪剤は使ったことが無い。多分、アパートの類では使い辛いものだと思う。
 ほっぺちゃんカードは発足して十年くらいになるが、店頭で「お持ちですか」と聞かれることは滅多に無くなった。満点のカードは手元に二枚あり、つまり銀行に持っていけば千円になるんだが、本当かよ、という不安をぬぐいきれずほったらかしになっている。そもそも古いから、テレビに映ったのと俺が持ってるのとでデザインが違う。
「乾杯の練習」は有名な話。ただ、会社の忘年会とかで若手がこれをやると怒られるかもね。あと、明確な主賓がいる場合もやりづらい。それをやってトラブルを起こした人を知っている。
 気になったのは、だまこ鍋。「きりたんぽを家で作るのは大変なので」という前置きがあると、だまこが手抜き料理みたいじゃん? この記事が詳しい。Wikipediaにも記事がある。

 上にも書いたとおり、後編は見ていないのだが、ホームページのバックナンバーを見るとなんだか企業PRみたいになってるな。

 東京一郎の奥さんは、黛英里佳さんという人が演じているらしい。
 いい感じである。




"Speak about Speech" のページに戻る
ホームページに戻る

第640夜「アポロ、フランス、マディソン」へ

shuno@sam.hi-ho.ne.jp