こないだ、新聞の折込を眺めてて驚いた。暖房器具の「処分セール」が始まっている。寒さのピークはこれからだぞ、と思う。
が、よく考えてみれば、そうなってから買う人ってのもあんまりいないような気もする。新規購入のピークは 11 月か 12 月だろう。この時期になると、追加とか壊れての買い替え需要なんだろうな。
俺も 1 月に買い足した。ちっちゃな、広辞苑程度のファン ヒーターである。
当初の目的は、室内の空気をかき回すことだった。
ご多聞に漏れず、居間の方は、立ち上がるとクラっとするくらい暑い。ここを成層圏とする。どっちかというと熱圏だが、ここの温度を下げようと思うと、対流圏が寒くてしょうがない。
扇風機はあるが、これは安物ゆえあんまり上を向いてくれないため人体に風があたるのに加え、「弱」にしても強力すぎるので、寒い。
小型の扇風機か、ファンのついた小型ヒーターを、と思って中古屋に行った。前者 \800、後者 \2,000 だが、どうせなら暖かい風が出たほうがよかろう、と後者を買った。
これが失敗。
1 つは、風が弱くて、かき回すに至らない。
もう 1 つは、新品でも \2,000 だった、ということ。なにやってんだか。
いろいろと試してみたが、テーブルの下に入れると具合がいい、ということがわかった。足元が暖かいので、対流圏が寒くても大丈夫。真冬日でもなければ、昼間ならストーブなしでも OK だ。610w と消費電力が大きいのが玉に瑕だが。
オイル ヒーターのほうはどうなったか。
確かに、つけておくとホワンと暖かいことは暖かいのだが、やはり真冬日には太刀打ちできない。これだけでは役に立たない。
この部屋には六畳間が 2 つあるのだが、開放型石油ストーブ 1 機では両方を暖めるのは無理だ。だが、オイル ヒーターと併用すると、石油ストーブのあるほうは快適、オイル ヒーターのほうはそこそこ、というくらいになることがわかった。
それと、足が冷たくて寝られない、ということもなく減った。やはり効いているようだ。
前に、「
でれっき」のことには触れた。
石炭や薪ストーブの中をかき回すのに使う金属の棒。長さにして 60〜70cm だが、先っちょが 3cm ほど曲がっている。語源は諸説ある。
シャーロック・ホームズでは、よく「火かき棒」で殴る、とかいう描写が出てくるが、これは同じもんだろうか。使う場所は暖炉だけどなぁ。
「
じゅんの」というのもある。石炭をストーブにくべるときに使うスコップである。「十能」と書く。が、辞書を調べると「ひかき」とか書いてあったりする。
なお、どっちも北海道方言である。
「スコップ」で思い出したが、雪かきに使用するような大きなやつと、花壇で球根を植えるために使う小さなやつの、どちらを「
スコップ」と言いどちらを「
シャベル」と言うかは、実は地域差がある。
例えば
大辞林では、