おととし、「
仮面ライダー カブト」を題材にしたが、今週は「
炎神戦隊ゴーオンジャー」である。
あ、とうとうダイレクトにオタク話かよ、という突っ込みは甘んじて受けます。
話を戻す。これは、「マシンワールド」というパラレルワールドからやってきた、「炎神
(えんじん)」と呼ばれる機械生命体が、人間と力をあわせて、この「ヒューマンワールド」を守る、というお話。
攻めてくるのは「ガイアーク」だが、彼らは汚い環境でないと生きられないので、害気大臣、害地大臣、
害水大臣の三人が地球環境を汚そうと毎週、あれこれと仕掛けてくる。
つまり、物語の主軸にはエコがあるわけなのだが、ゴーオンジャーに変身する 5 人の名前は、江角・香坂・楼山・城・石原というわけで、先頭の字を並べると「エコロジー」。中盤から登場する、「ゴーオンウィングス」の二人は須塔で、くっつけると「エコロジスト」。そんな仕掛けも含んだシリーズである。
まぁ、楼山
(ろうやま) なんて苗字は探しても見当たらなかったが、それはさておき。珍しいだけでいないとも限らないし。
で、先週の「悪魔ナオンナ」のエピソード主人公、ゴーオンイエローである楼山早輝には早苗という姉がいる。早輝は早苗と折り合いが悪いらしく、やってくるなりケンカを始める。
鹿児島弁で。
これがまたエラく自然なのだ。
さてはどっちかが、と思って調べたら、早輝役の
逢沢りな は東京、早苗役の
英玲奈は神奈川。どっちも首都圏なのだった。
東映ヒーローネットに英玲奈の
インタビューが載っている。苦戦したそうである。
方言指導は、鹿児島出身の記録係の人だそうな。
いや、俺はネイティブじゃないから、自然だと明言するのは問題かもしれない。それに、姉妹ゲンカのシーンなんかはテンポにのってガーっとまくしたてるのがよかったのかもしれないし。
ネットを探ってみたが、その鹿児島弁について巧いの下手のという発言は見当たらなかった。
一応、ポイントの単語を拾ってみる。
「
ひさっかぶり」は「久しぶり」。
「
むぞか妹」は、「可愛い妹」。ググると、熊本とか佐賀とかの名前も出てくる。「
むぞらしか」とか「
みじょか」とか色んな形がある模様。語源がイマイチはっきりせず。
「
かごんま」は有名か。鹿児島のこと。
「
また来っで」は、「また来るからね」。この辺の子音の脱落、穏便化は鹿児島方言の特徴。
あんまり鹿児島然とした表現は無い。字幕も出なかったし、その辺は考えているらしい。
その次の番組、「
仮面ライダー キバ」。
最近のシリーズではライダー同士の対決がお約束で (しかも、それがラスボスでない、というところがなんとも言えない風情をかもし出しているわけだが) 目下の対抗馬「サガ」がこないだ「ゴミ箱を持ってきてくれ」と言っていたのだが、それが“kitekure”と見事に有声音だった。
さては、と思って調べたら、演じている
山本匠馬は大阪出身。よかった、こっちは当たった。
前にも書いたかもしれないが、最近のドラマは、この辺に無頓着である。役者個人の特徴が出てもそのまま OK してしまうケースは少なくない。
鹿児島つながりでもあるが、『篤姫』でも、今時のイントネーションが出てきていたことがあった。特に、主人公達が若い前半部分で、
宮崎あおい が「前に」を