ある線画が一筆書きできるかどうかは簡単に判別できる。
点に注目する。線が交差する点と端っこの点。
それぞれの点から出ている線を数える。線が 2 本交差していれば、その交点から出る線は 4、端っこの点なら 1 である。
次に、その中で、出ている線の数が奇数である点を数える。
そういう点を「奇点」と言うのだが、奇点の数が 0 か 2 の線画は一筆書きできる。それ以外だとできない。
これは、「線を引く」という動作を考えればわかる。ある点を出発して線が延びていく。起点は奇点であり、終点も奇点である。
つまりこれが「奇点が 2 の線画」で、一方の奇点から書き始めてもう一方の奇点で終わる。
奇点が 0 というのは、起点と終点が重なって一つの点になっているものと考えることができる。この場合は、どの点から書き始めてもよい。
実例を挙げると、相合傘 (左の絵) は、傘の石突(てっぺん)に当たる点の線が 3 本、持ち手の部分が 1 本で、ほかは 2 本と 4 本なので、石突か持ち手から書き始めればよい。ほかの点から始めたのでは一筆書きはできない。
これが、露先のついた傘 (右) だと、持ち手のほかに露先なども奇点となる。奇点が 6 つにもなってしまい、どこから始めても必ず奇点が残ってしまうので一筆書きはできない。
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あーすっきりした。
で、これで終わるわけにもいかないので、子供の遊びというようなことでこじつけてみようと思う。
それだけなら山ほどあるんだろうし、今更だと思ったので、屋内遊戯ということでくくってみる。
・お手玉
「
おしなご」は「石なご」の変形だそうな。お手玉は、ジャグラーのように空中でまわす遊び方のほかに、お手玉を上に放っておいて、それが落ちてくる間に別のを拾う、という遊びもある。それの原型が石を使ったものだったということらしい。昔は石を入れた、とかいう話もあるが。「
おひろい」もその系統か。
「
おじゃみ」は不明。音かい?
ここで、地域名を書いてないのは、なんだか入り組んでるから。同じ県内で両方を使っていたりすることがあるようで、どうもすっきりしない。
「
あや」「
あやこ」は北日本。
「
だまこ」は見たまんまって感じがするが、
先週、紹介した「だまこ鍋」はこれから来てるらしい。
俺は、二つならできるが、それは「できる」とは言わないのかもしれない。
・おはじき
金沢で「
かいちん」。それがどういうことかは不明。そういう名前のお菓子があるらしいのだが、そればっかりヒットする。
「
きしゃご」は関東だろうか。「細螺 (きさご)」という貝をおはじきにしていたことから。「ガラスのおはじき」と細分化しているページもあるが、陶器のもあったりしたのだろうか。なぜガラスだけが「
きしゃご」になったのかも不明。
・おままごと
「
おっかぶつ」「
おかかぶち」は宮城。「
おっかぁ」らしい。「
ぶち」は「子供の遊びのこと」と、
ことマガのページに書いてあった。米沢の「
おがっつぁま」も同じことか。
ほかにもいくつかあったんだが、例が少ないので紹介は割愛。
え、もうおしまいですか。
いつもの字数になった、というのもあるんだが、室内での遊びってあんまり俚諺形が見つからない。「お絵かき」とかなさそうだもんなぁ。子供は風の子、ということか、それとも室内で遊ぶ子供はオタク予備軍だということか。なんのこっちゃ。
それに、すでにお察しの通り、女の子の遊びばっかり。なんか偏っている。
今は、薬の飲み方を語りたくなっている。空腹時に飲んでいい薬とか、コーヒーと一緒に飲んでいいケースとか。
俺ってただのしゃべりたがり?
だから 10 年もホームページ続けられるんだろ、と言われれば返す言葉はない。