乾燥芋で連想されるのは、干し餅。
同じように、薄く切った餅を干したもの。
ポイントは、単に干すのではなくて、フリーズ ドライだ、ということである。「氷餅」「凍み餅」という呼び方がある通り、しばれるときに外に出しておく。短時間で凍って水分が完全に抜ける。乾燥していても暖かいところではできないわけ。
詳しく調べていないが、大雑把な感触としては信州あたりが「氷餅」のようだ。
豆腐なんかも「凍み豆腐」なんてのがあるが、確かに寒いことを「しみる」というのは東北サイドだ。関東以西では「高野豆腐」だったりするのかな。
干し餅はあぶって食う。これもほんのり甘いが、元が米だし、十分、酒の肴になる。
なんか、干しもの談義になってしまうが、切干大根もかなり好きだ。しいたけもそうだが、干すと甘くなる。
干ししいたけに豊富に含まれているビタミン D は、干さないとできない、ってご存知でしたか。人間も同様で、ビタミン D って骨の形成に重要な役割を持っているのだが、単にカルシウムを取っただけでは不十分で、外に出て日光に当り、ビタミン D の合成を促さないといかんのだそうだ。
人間はビタミンを合成できないので外部から摂取するしかない、と記憶している人もいると思うが、ビタミン D は、その数少ない例外なのである。