さて、そもそも方言は仮名漢字変換しにくいのかどうか、ということを検証しておく必要があるだろう。
文字、特に平仮名が各地の方言を適切に表現できない、ということにはこの際、目をつぶることにする。それを言ったら話が別の方向に行ってしまう。
確かに、用言の活用語尾について、既存の仮名漢字変換エンジンと辞書が役に立たないのは事実である。であるから、
先週の「
頼んます」も、一度「頼む」で変換して「む」を削除、「んます」を追加する、という手順を取っている。これはわずらわしいであろう。
が、俺自身の話をすると、平気である。
まず、慣れている。あきらめている、という言い方もできるが。秋田弁が仮名漢字変換エンジンでどうにかなるとは思っていない。だから、常にそういう方法で入力している。
そもそも、俺は、仮名漢字変換をプログラムに任せる、ということをしない。変換キーを押す頻度が高いのである。
現在の、かしこい仮名漢字変換エンジンの恩恵にあずかるには、長めに入力して一気に変換する方がいいのだが、それをしない。直前の文だって、
という調子。これはやはり、俺の文章の趣味と、仮名漢字変換エンジンの癖とが一致しない場合が多いからである。昔、当の仮名漢字変換エンジンを作っていたからよくわかる。こんなもの、最初に書いたとおり、個人差である。
それともうひとつ、俺は間違った文章をしょっちゅう書く。
Shuno, the Fault-finder がいい例だが、「仮名漢字変換エンジンが失敗するに決まっている表現」を打ち込まなければならないことがある。
例えば、